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流れ去りゆく、収まる処へ

紫陽花の季節は過ぎて
夏至を越え早くも猛暑か。
緑の候は、夏支度の刻。
酷暑を越えてゆくための、
気持ちの蓄え、
短くも潤いを留める機会。

そんなふうに、僕らは季節ごと
一歩ずつ、命をつなぎ、時を刻む。
あらゆることが、
でこぼこだらけの我が魂を
磨くための恵み。
すべては流れる。
風のように過ぎてゆく。
収まるところへと。

「6月や埠頭の風を見送る朝」弥七

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