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幸せの佇まい

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幸せは常にそばに。ささやかだけど、かけがえのないもの。ありったけの想いを。
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#葉風弥七

路線バス、心静か

街中をゆく路線バスの動き、ゆったり。 わが街ではご高齢の方々が多く乗るので 急ブレーキ、急…

葉風弥七
2年前
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夏休みの朝食

こんがり焼いたソーセージに 醤油を数滴かけ、 熱々の白飯に乗せ、口に放り込む。 冷えた薄切…

葉風弥七
2年前
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誰かの代替えでなく

昨日早朝、人間ドックに出向いた。 自宅のある横浜の奥地から都心の診療所へと、 往路の時間や…

葉風弥七
2年前
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セント・エルモスの灯り

2009年のアリス復活アルバム 「アリスX」のラストナンバーが、 谷村新司さん作詞作曲の 「セン…

葉風弥七
2年前
6

思い出は形なきもの、消え残るほのかな桜色

思い出は無形。 記憶の中にぼんやり、 ときにまばゆく、ある。 確からしさは ひときわ淡い桜色…

葉風弥七
2年前
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思い通りは捨てるから

思い通りにならぬことばかり。 予期せぬことも沢山起きる。 不甲斐ないことばかり。 どうして…

葉風弥七
2年前
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駅。夜明け前のホットレモン

歌に、心にシミルものと、 心をタタクものがあるように、  飲料自販機で買うホットレモンにも シミルとタタクがあリます。 暦の上では春ですが 関東でも未だ雪降る候。 僕は出社の日はいつも 午前6時10分頃、東京駅にいます。 仰げばまだ夜空。 山手線と京浜東北線に挟まれたホームで 神田方面行きの電車を待つのです。 その間、濃紺のロングコートの襟を立て、 自販機で買うのが 280mlのペットボトルのホットレモン。   ほんの束の間、カイロ代りに このボトルを両手で握り締め、 暖を

部屋のモノ=記憶のスイッチ

「人は裸で生まれてきて、 ゴミに囲まれて死んでいく。 そういうものではないでしょうか。」 …

葉風弥七
2年前
7

残雪や澄んだ風吹く

何年か前、駅から自宅まで 深夜タクシーに乗ったときのこと。 数日前に降った雪が まだ路傍に…

葉風弥七
2年前
4

冬の青、初詞

寅(虎)は勇猛果敢の象徴ですが、 一昨日頂戴した年賀状の絵柄には 猛々しさのなかに 穏やか…

葉風弥七
2年前
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土曜の朝の、ありがとう。

今年の漢字に「金」が選ばれた。 我が身を振り返れば、 アスリートたちのような 金字塔は打ち…

葉風弥七
2年前
3

片隅のツリー

僕の勤めるオフィスが入っている ビルのエントランスフロアに 先週、クリスマスツリーが置かれ…

葉風弥七
3年前
4

秋深まりて、心のリボン

冬に近づくにつれ 恋しくなるアイテムがある。 すきま風を塞ぐ防寒のひとつ。 それだけではな…

葉風弥七
3年前
5

芸術たちのジャケット

先月末、数日かけて 音楽CDと映画DVDのディスクの プラスチックケースを ビニール製のソフトケースに入れ替えた。 KOKUYOの「MEDIA PASS」を通販で購入、 CD200枚、映画100枚を新しい衣に装った。 というのも、狭小地にある拙宅の2階自室の、 ディスクラックや本棚の重量で、 家自体が傾くリスクがあると家族に言われ、 これはまずいと、なったのだ。 僕はソフトケースへの入れ替えに 躊躇いがあった。 長年親しんだ、手に馴染み、 見慣れたケースたちを こんなに