浜松路上演劇祭

夢を持たなくたっていいじゃない

幼児のころ、大人になったら〇〇になりたいと書かないといけなくてとても困った。一生踊り続けるのは決意であり、当然の事実であって夢ではなかったからだ。ダンサーやバレリーナになりたいわけではないし、なんで書かなきゃならないのか腹が立ってきた。結局パン屋さんと書いたが大人たちを最大に軽蔑した思い出でもある。

今も夢は特にない。常に今を生きることを味わい尽くすことに集中している。計画性がないかもしれないが一瞬一瞬の出来事に誠実に向き合い、人に思いを捧げてきての今がある。意図しないうちに全てが財産になっていて、わたしはそんなふうに構築するタイプなのだろう。

理想は理不尽な経験の裏返しでもある

思いが叶わないシチュエーションを経験すると理想が生まれやすい。理解のない環境。理不尽な扱い。不器用な体。克服したり工夫したりする中に誰にも叶わないスキルや思想が生まれ、さらにそれを包括する理想の世界観を持つようになる。

人が生きていくにつれ理想を持つようになる。わたしの理想は5年前から明確になった。個人活動をし出したからだ。自己責任で生きると決めて初めて自分の思想に気がついた。一人一人の個性的な表現に寛容な社会であること。創造性豊かな活動がしやすい環境になるため率先して行動すること。そして歳を重ねても固まらない体で気持ちよく生きる知識を持って実践して伝えること。

具体的な行動はいつも直感で、計画的じゃない。出会いが全て。それでも理想を持ち続けて語り続けると不思議とつながって気づけば形になっている。これからも出会い、語り、踊り、表現していこうと思う。

目の前の人、出会いを大切に一人一人に伝えていこう。

浜松路上演劇祭
5月29日13時〜18時
駅前サザンクロス商店街

はままつ・つながり・アート名で出演します！

ぜひご覧ください。