2023.11.9

視界を横切る光のビーズ
長ーいビーズ
ごとんごとん


わたしは空の下に座っていた
何かが変わると思ってなんとなく来た東京
でも何かが勝手に変わるということはなく
何がしたいかもわからぬまま、
ただ情報量の多い街で、社会に消費されていく
私が私を使って私をすり減らしていく

無意味な日々を過ごしてる。
ほんとうにしたいことはなんなんだろう
若いから何でもできる、若いから何をしてもいい、
その何が何なのか、明確になる時はあるのか。


漠然とした未来と、大きな街に飲み込まれて、
その膜に閉じ込められてしまわないように

必死に爪を磨いて、
牙を尖らせておかなければならない。

その時が来たらすぐに喰いつけるように。

わたしは東京に、
この社会に、
この世界に喰われたりしない。


なんて言っても、明日には疲れた顔であのビーズの中で揺られている人たちの一部なのだ

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