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司法書士事務所を自宅で開業した場合のメリット~固定費の話

 司法書士を開業して(開業届を出して)、1か月ちょっとになる。

1月、2月は受験生時代もあっという間だったけれど、開業してもそれは同じ。ただ、1月開業の一番のメリットは、「確定申告は、まだ1年後!」という余裕、これかもしれない、と思ってみたり。

 それはさておき、私は自宅で開業している。
これについては、自宅は住所を知られるから嫌だ、とか、
オンとオフとの切り替えが難しい、とか、
そもそも、自宅にはそんなスペースはないから借りるしかない、等々、
本当に人それぞれ、状況も考え方も違うので何とも言えないけれど、

一番のメリットは、とにかく「固定費が安くて済む」
これに尽きるような気がしている。

 司法書士という仕事は、開業するにあたって、意外と資金が必要ではない、と言われる。それはある意味真実だと思う。

 私のように、初期投資(業務用の有料ソフトと、業務用のでっかい複合機)をした場合は別として、とにかく登録して司法書士となり、小さく仕事を始めるなら、光熱費を除いた純粋な固定費は本当に少ない。
県会によって1万円程度の開きはあるけれど、保険とか諸々入れても、片手以内で収まるのではないだろうか。

 でも、事務所を自宅ではなく外で借りた場合、固定費は一気に跳ね上がる。(この前、お話を伺った先生も、借りるくらいなら、自分で建てた方が全然安い、とおっしゃっていたし。)
地方ですらそうなのだから、都会で支払う賃料を思うと、私だったら躊躇するだろうな、と思ってしまう。

 司法書士は、月々の会費はさほど高くはないとはいえ、登録した瞬間から会費納入義務は発生するし、どんなに要領よく開業準備を進めても、多少の無駄な期間は生じてしまうものだ。これはいかんともしがたい。

 その上、ただ事務所を借りているだけで賃料は毎月かかるのだから、補助者期間が長く、独立後も前の先生と良い関係だったり、個人的にとても太い人脈があり、開業後すぐにバンバン仕事が来る、といった特殊な状況でもない限り、経営が安定するまでの負担感はかなりのものだ、と思う。

 私も、ゆくゆくは、自宅ではなく、外に事務所を構えてみたい、という野望もないわけではないけれど、当面は、小さく丁寧に、仕事をしていって、その先はそのときまた考えよう。

(とはいえ、未来の事務所を夢に描いて、ちょっとだけ車の中から、空き店舗の広告にチェックを入れてはいるけれど。)

 自分の始めた事務所が、将来どんな風に成長していくのか、本当に楽しみにしている。こんな気持ちで仕事をすることができるって、幸せなことだ。つくづくそう思っている。


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