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親友来名〜就職決定!

 「受かったんです、、」。就職試験で同じ病院を受けたUさんが申し訳なさそうな顔をして口にした。倉敷の病院(記事#12 就職試験〜「ヘレン・ケラー」 )に受かったのは彼女だった。

 秋も深まり来年の自分の姿を想像せざるを得ない時期になっていた。そんな頃の不採用通知でもあり、落ち込んだのを覚えている。その時、何故か幼馴染で20年来の親友Hの顔が瞼に浮かんだ、小学生の時に出会い、中学は一緒に剣道をやり、高校はバンドを組んだ、今も変わらず何でも話せる友。そうだ、彼に手紙を書いてみよう!(昭和の頃は、この時は平成になってましたが、手紙は普通の通信手段でした☺️)

 書いた内容は全く覚えていないが、しばらくして、奥さん、そしてまだ生後数ヶ月だったか三男を連れて東京から車で名古屋にやって来た。1年ぶり位だったろうか、いつもと変わらない明るい笑顔だったが、開口一番「林、自殺するんじゃないかと思ったよ〜」って、、、え〜〜😮、、そんなに落ち込んだことを書いたのか、、心配させて悪かったと反省した。。

 ファミリーレストランでお昼をとって楽しく話しをし、私の狭いアパートに一泊して翌朝は安心して東京へ帰って行った。夜一杯やりながら隣で奥さんが赤ちゃんのオムツを変えながら面白いことをしていたのを思い出す😁

 結局、就職はどうなったかと言うと、、彼の来名から暫くして、教務主任Oさんから、四国の高知に求人がある、と話があった。そう、「30才過ぎても大丈夫」と学校見学の時に安心をくれ、就職説明会では「難しいです」と翻った彼である。話を聞くと、その求人は記事(#11)の川野先生からの紹介であった。先生は土佐の人で、ご家族は高知にあって京大には単身赴任だったのである。その地元のある病院からSTを始めたいと。聞くと、民間病院では県では2番目に大きな病院だったが、言語療法は立ち上げだった。

 坂本龍馬の生誕の地、土佐。司馬遼太郎の「竜馬が行く」を読んだのは30になる頃で、まだその読後の熱い感覚は続いていた。川野先生の紹介、STは立ち上げか、、縁があるな、、よし、行ってみようと!その高知の病院に決めた。 

📕この頃11月に読んだ本
「毎日が科学の目」 中村桂子 講談社
「物質の究極は何か」本間三郎 講談社現代新書
「胎児は見ている」T.バーニー 祥伝社

 


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