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ワークマンのロードテスト

1,900円という驚きの安さで手に入れたワークマンの高耐久シューズ『アクティブハイク』。街、山、海での履き心地はどうなのか、長時間歩いて確かめてみた。あくまで個人の感覚なので、他の誰かには参考にはならないんじゃないかな、と前置きしつつ私感を記したい。

鎌倉小町、若宮大路の雑貨店「beach dog cafe」店主ウオズミさんの真似をして、この一足を買い、別売の中敷『マシュマロイン インソール』をINし、サロモンのシューレースでカスタマイズを施したのは昨年11月中旬のこと。トータル4,000円ほどで有名ブランドの3倍近く高い製品のルックスに改変できたかもと、ひとり悦に入っていた。しかし、ワークマン製品は家に飾って眺めるものではないだろうし、タウンユースはもちろん山などのアウトドアで使えると謳われた実用品なのだから、さまざまな路面でどうなのか当然、試したくなった。

まずは近所の低山で枯葉に覆われ、雨上がりのトレイルを約2時間山歩して実力をチェック。独自に開発したであろうソールは滑りやすい土道でもしっかりグリップし、予想に反してほぼストレスは感じなく歩を進められた。某ブランドのトレイルランニング対応モデルより、むしろしっかり地面を捉えている印象で、価格相応でそれなりなのかなという予想に反し、意外だった。都会地の舗装路では滑る場面もあるとしたレビューを散見するが、ハイキングではメーカーが謳う通りの機能を発揮するようだ。

続いて街の歩道と砂浜、岩礁地帯ではどうか、葉山から雨降る鎌倉まで約10数キロを歩き通してみた。この靴にはインソールを敷くために窮屈にならぬよう通常(26.5cm)よりワンサイズ大きな27cmを選んだが、思いのほか靴の中がゆったりしていて踵のホールド感が緩い。靴下を厚手にしても体感は変わらず、サンダルを履いているみたいなルーズなフィット感だった。だからといって、ぼくの場合、疲れやすいということはなく、ふわふわのインソール効果もあってか、舗装路→砂浜→岩場にてオールラウンドに、そこそこ快適に歩き通すことができた。撥水性も高く、雨に濡れても、波打ち際や河口で水を多少被っても、靴下をドライに保てたから宣伝文句に偽りは無いと思った。

これはなかなかのコストパフォーマンス。佳い買い物をしたなと満ち足りて、ゴールのパタゴニア鎌倉店に到着。ワークウェアのリペアを依頼し、店を出たら、ちょうど出勤してきたウオズミさんとばったり顔を合わせた。このあいだ教えてくれたワークマンの靴いいですよ、と開口一番話すと、「あっ、そう。良かったねー。ぼくはね、これこれ」と指差した足元には観たことのないハイスペック然したスニーカーが。「これもワークマン。出たばっかりだよ」。
えーっ、お洒落なウオズミさんが履くと、高そうに見えちゃう。その2024年春夏新製品は『ハイバウンスバラストWALK』。ワークマンが開発したオリジナルの高反発素材「バウンステック」を採用したウォーキングシューズだそう。公式ホームページのONLINEショッピングサイトを調べても掲載してないから、ワークマン女子の店舗限定で扱う、現状は店に足を運ばないと出会うチャンスもない特別モデルなのかな。こういう税込2,900円とは信じがたいスペシャルをしれっと世に送り出し、存在に気づいたときは完売済みってケースがじつに悩ましい。毎日、都内の自宅と鎌倉の店を行き来するウオズミさんの足に早くもよく馴染んでいる様子だから、またまた新たな靴欲が湧き出てきてしまうわけで、まったくもってして困ってしまうのである(笑)。

#ワークマン

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