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物食日記

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美味しいもの、美しいものが好き。 散歩とスナップに夢中。
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2024年4月の記事一覧

理想のコイルコード

理想のコイルコード

今の造園現場では鬱蒼と雑草茂る藪に入って草刈りをする機会が多い。その際、刈払機では笹竹など手強そうな硬い植物の茎は腰道具のひとつである剪定鋏であらかじめ伐り払っておくのだけど、ホルダーから出し入れしているうちに気づかず地面に落としてしまうことがままある。刈った雑草の山に紛れこんでしまうと見つけるのは大変だ。そのまま行方不明になったのは二度三度ではない。鋏は必需品だから、新品の買い直しを迫られるが、

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おおらか巾着縫いで繕う

おおらか巾着縫いで繕う

10数年前に買ったイラン・マースレー村の手編み靴下。買い付けは南青山の「グランピエ」が行っているけれど、これはそれらのなかから鎌倉「もやい工藝」がセレクトし、毎冬恒例の『あったか展』で扱う控えめな柄の一足。ざっくりした太い糸で編み組みされ、温かくて素足にとても心地よいのは手仕事ならでは。気持ちいいなぁと毎日、ルームソックスとして履いていたら、ひと冬で踵部に大きな穴が空いてしまった。見た目は丈夫そう

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春のital life

春のital life

週末に近所のビーチで憩うとき、街へ散歩に出かけるとき、カブで小さな旅を楽しむとき、たとえばそうしたご機嫌な晴れやかなシーンではちょっとお洒落して気分を華やかに昂らせたくなります。ぼくの場合、選ぶ服はパタゴニアのヴィンテージウェア、もしくは天才服飾アーティスト、竹ピーさんが創作するital life(アイタルライフ)のパンツやTシャツになります。

黄金週間のはじまりに、東逗子のアトリエを公開し、ま

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鎌倉で呑むならば

鎌倉で呑むならば

雑誌『湘南スタイル』やフリーペーパー『湘南ビーチFMマガジン』など湘南・三浦地域の紙媒体制作に編集者、ライター、カメラマンとして携わっていたのは15年以上前のこと。当時はこのエリア最人気の鎌倉の記事が強く望まれていたから地元民が贔屓にする店や良さげな新規オープン店がないか定期パトロールし、自腹で飲食や買い物してはリサーチ&吟味していた。賑わいが苦手な自分だが、仕事モードで観光客でごった返す小町通り

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黒七輪の夜

黒七輪の夜

春から秋にかけて日没後も暖かな時季になると我が家ではときどき七輪BBQを楽しみます。

まずは庭で炭火を熾し、火力が落ち着いてきたら土間のダイニングへ移動。かれこれ20年くらい愛用している黒七輪は御茶ノ水の自然食材店「GAIA」で購入し、電車で葉山まで持ち帰ったもの。今も作っているのかな?と調べたら、愛和県三河の瓦職人・高橋さんが手がけるものと同型なので、たぶんこれだと思います。黒七輪を作れる職人

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