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2022.7.13 図書館のこと

育休中に、行ったことのない近隣市の図書館を全て制覇することに決めた。今日はA市の図書館に行ってみることにした。A市の図書館は、住んでいる市の図書館と比べて、規模はかなり小さい。しかしながら、棚の作り方が独創的でわくわくした。例えば、緑色の本のコーナーというものがあり、ジャンルはごちゃまぜで緑色の本ばかり集めてある。見ているだけでも楽しいし、意外と手に取ってみたい本が多かった。絵本のコーナーに、『母の友』など、母親向けの雑誌が置いてあるのもいい。絵本のブックリストも大量に集めてあり、絵本作家に関する書物も見たことないくらい豊富にあった。

借りた本

写真左上の、『絵本作家のアトリエ』(福音館書店)という本は初めて見た。私と息子が大好きなレイモンド・ブリッグズの自宅をはじめ、片山健、林明子、大友康夫、パット・ハッチンス、さとうわきこなど、私にとって神様の様な人の自宅とインタビューが載っていて、内容も素晴らしくて読んでいて鳥肌がたった。

芦田愛菜ちゃんの『まなの本棚』にも書いてあって共感したのだけれど、読みたい本というのは背表紙が光って見える。興味があってその本を手に取るというよりも、手に取ってはじめて「私って今こういうことに興味があるんだな」と気付くことも多い。そんな、「背表紙光り本」に出会える図書館は楽しい。

短期間に複数の図書館へ足を運んでみて、気付いたことがある。住んでいる市の図書館の絵本の並べ方は、出版社名のあいうえお順。A市は作者名のあいうえお順(日本人作家と外国人作家が交互に並んでいる)、K市は書名のあいうえお順。A市の作者名順はあまり馴染みがなく、初めは戸惑った。『すてきな三にんぐみ』という絵本を探すのに、トミー=アンゲラーという作者名で探すことが出来る人がどれくらいいるのだろう。しかし、慣れてくると結構良い並べ方かもしれないと思えてきた。モーリス・センダックの絵本が何十冊も集められているのは圧巻だった。置いてある絵本の種類はさほど変わらなくても、並べ方が違うと、見つけられる本が全ッ然変わってくる。だから、一箇所の図書館だけに通うのではなく、複数の図書館に通うことが重要だと分かった。小規模図書館のほうが良質な絵本に出会えることも多く、それは、図書館員の方の努力の賜物だろう。図書館は大規模であればあるほどいいという訳ではないと確信した。(余談だが、図書館の一般開架独特の、馬鹿でかい作者名のインデックス、分かりやすくて大好き)

今週は調子にのって沢山本を借りてしまったので、二週間後に返却するのが大変だ。

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