一度に全部は無理

自分のメンターは「自己啓発書は、読まない方がいい」とよく言うのですが、そんなメンターでも「これだけは読んだ方がいい」という、数冊の自己啓発書があって、その内の1冊を読んでいます。

もちろん、ふわふわ系ではなく「超現実的」な内容のものです。

その本の中で、長年トラウマを抱えていた人が回復していくプロセスが書かれており、トラウマを抱えてしまった経緯と、どのようにして克服していったのか?の概要が書かれています。これを読むと、「あぁ~自分もこのようなプログラムに参加すれば、人生が変わるかも...」と、期待感がムクムク膨れてくるのを感じます。

こういう事って、いろんな自己啓発本に、沢山、事例として書かれて、読む度に期待感が高揚し、このプログラムの事をいろいろ調べて、どうしようかなぁ?このプログラム参加しようか?自分のスケジュール確認しよう...と、こんな流れが出来てきます。

それに参加する事で、自分の人生は変わるかもしれないです。

ですが、セミナー等に参加する事で、強烈なインパクトを受けて変わる人もいれば、それでも変わらない人もいる。これは、強烈かどうかを感じる事が人それぞれに違うからで、Aさんには強烈に感じてもBさんにはあまり感じない事かもしれないのです。

そして、トラウマもそうですが、何か大きなインパクトを受けて、それをきっかけに、変わった!とその時は思っても、時間が経つと、そんなに変化していないことに気づいたりします。

でも、じゃあ自分の人生を良くしたいって、どういう事?今以上に良い人生って何?そういう問いを立てた時、行き詰る自分がいたりします。

結局のところ...、1回では回復しないという事です。

書籍の中で描かれている回復ストーリーって、もちろん、描かれている人にとって大きなきっかけになった事なのは、間違いないのですが、それだけで全部クリアになったか?というと、恐らく、そうではないのです。

かなり強いインパクトを与えられると変化はしますが、それでも、トラウマの多くは、表面をクリアにしているに過ぎないことが圧倒的で、本当の原因は、その後も何度も何度も、そのトラウマの体験を、少しずつ少しずつ解消していくことになるようです。

人生100年時代ですから、焦らず、コツコツと解消していきましょう。




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