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[物語のある英語×#お金コラム]~第13回~Foot the bill ってどういう意味?(期間限定特別企画1)

-こんにちは!スロバールです。
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特別企画「#お金コラム」×「英語」で、お金にまつわる英語表現を学んでいきましょう!思わず誰かに話したくなるような「なるほど!」な表現を中心に発信していきます。
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言葉は人によって作られた。だからその過程には物語があって味がある。
単語帳では語られない物語を味わって味わい尽くそうというのが本シリーズの目当てです。

第13回目は「Foot the bill」についてです。直訳するとFoot (足)+ bill (勘定)で、「勘定を踏み倒すという意味なの?」と思いたくなりますが、全然違う意味になるんです。

◆目次◆

・この表現の意味と例文
・Foot the bill の由来
・(長くなるので関連表現は今回は割愛)

◆この表現 の意味と例文◆

この表現の意味は「誰かのためにまとまったお金を払ってあげる」という意味です。FootとBillから予想できた方はいるでしょうか?

はじめに、「Bill」という単語について触れておきます。Buildingを省略して日本語に取り入れた「ビル」という言葉はバッチリ和製英語で、建物を意味するとき英語圏では「Building」と省略しないで表現します。

もし英語圏で「ビル」とカタカナ発音で言ったら、大抵は「Bill =お勘定」と思われてしまいます。

面白いことに英語で「東京のビルは高い」と言った場合、高層ビル(Building)も高いですし、各種支払(Bill)も高いので、それはそれでちゃんと意味が通る文章になってしまい、まあ結果オーライじゃないかなと。

念のために、英英辞典では意味を確認してみましょう。

支払いを持ってあげるということが見て取れますね。

【使い方】
Her father is footing the bill for her lessons.
(お父さんがレッスン代を払ってくれている)

娘はまだ小さくレッスン代を自力で払えないから、お父さんが代わりに払っているということですね!

Her father is going to foot the bill for the wedding.
(お父さんが結婚式代を払ってくれる)

He ordered the drink and left. So I had to food the bill !
(彼はドリンクを注文してどこかに行ったから、私が払わないといけなかった!)

ドリンクは決して高いものではないですが、「人任せ感」を強く表現したい時にもfoot the billは使える表現です。

◆Foot the billの由来◆

この表現の由来は、Footの意味を謎解くことで見えてきます。


いつもは足を意味するFootですが、足が下半身にあることからFootには「下の部分」という意味が生まれました。Web制作などに携わっている人は、「Footer・フッター」という言葉を聞いたことがあると思います。会社情報や連絡先が書いてあるウェブサイトの一番下の部分のことですね。

そういったことから、「Foot of the page」と言ったらページの一番下の部分のことです。

「Foot the bill」の中では、footは動詞して使われており、
請求書の一番下の部分、つまり署名欄に名前を書く
という意味になっています。

さて、日本語では「請求書を足する」とは言わないのですがこれはなぜでしょうか。

言葉の発達にはお国柄が深く関わっていることを、今まで何度か物語のある英語シリーズで書いてきましたが今回もこの例に倣っていると想像しています。

英語圏では「小切手」で支払う文化があり小切手を持ち歩くのはザラだったので、Foot the billという表現が生まるのに十分な文化的な土壌があったのだと思います。

多分、pay the billだとダイレクトすぎるので、ちょっとやんわり言うためにpayをfootで置き換えてこの表現が生まれたのでしょう。


今回も読んでいただきありがとうございました。
何か新しく学べるものがあったのなら嬉しく思います。

それではまた次回お合いしましょう!

いつも記事を読んでいただきありがとうございます。英語学習に苦しんでいる方、つまらなそうに嫌々語学を学んでいる方が周りに居ましたら、シェアしていただければと思います。楽しく、深く、語学に取り組める人が1人でも増えたら幸いです。