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【結果、復縁しました。編】

「住むところがない… 」

こう言ってきたのは、19歳の「ピンクちゃん… 」

だけ、ではなく…
彼女と別れ、水商売を始めた「息子」の2人だ

21歳と、19歳…
2人とも、歌舞伎町で、働いている訳だが…

この2人…年齢も近いし
まさか、出逢って、付き合ったりするかも知れないなぁ、
 
そんな話を

元嫁「よーちん」に話していた…
夫婦でいる時は、仮面夫婦のまま、離婚した訳だが、、

こんなにも「よーちん」と話すとは思わなかった。

「今日、暇だから夕方、飲み行こうよ。」

最近、バタバタしていたので 
月1、飲みに行く関係性も、持ててなかったので

・それじゃ、柏で待ち合わせようぜ!

と、電話を切った。

出かけようとすると  
「ピンポーン♪」とインターホンが鳴る。

モニターには
なぜか?「しじみちゃん」…

複雑に絡み合う糸が
ようやく解けるかと思いきや…

ジェイソン級の
恐怖展開に、なっていくのだ、、、

それでは、本編です^ ^


episode.1
【駅までの道中記…】

・ピンポーン♪

「あの、、近くまで来てたので、いるかなぁと思って」

あらぁ〜
これからワシ出かけちゃうんよね〜

「そうですか、それなら駅までご一緒できますか?」

そう言って、2人で駅まで歩いた。

あの時、初めて
この部屋に避難して来て
酔っ払って、寝て行った朝も

こうして、2人で駅まで歩いたが

あの時とはちがう。

一度、お昼にランチ行ったりもし
ラジオの感想や、「元彼」の相談を聞いていた。

まぁ、それほどの仲では無いけれどね

久しぶりに見た
「しじみちゃん」は少し綺麗に見えた。

「実は、おかげさまで「復縁」できました。」

・えーぇ、あの「元彼」とよね??

「あっ、はい」

失恋の果てに酒に溺れた、あの彼と
復縁できたなんてなんて、ハッピージャグラーな子や^ ^

・おー、それは良かったね^ ^

「ひろしさんは、どうなんですか?」 
 
・う〜ん、ワシ今から元嫁と飲みにいくけどさ 
まぁ、別に変わらんよ^ ^

「ぇ、凄いタイミングですね」 
「まさか私と同じく復縁、するんじゃ無いですか??」

・いゃいゃ、無い無い^ ^
 そんな、関係性じゃないよ。

そんな話をしていると、駅に着いた。

「それじゃ、私ここで、、」

・え、電車に乗らないの??

「はい、ちょっと寄るところがあるので、、、」

そして、僕は電車で
千葉県の柏に行くのだが…

夜、マンションに帰って
〝ある事に、気づくことになり…

最初の
「恐怖」を覚えるのだ、、、、

episode.2
【おしらせ】

「よーちん」と
酒を飲む時の話題はもちろん、息子の事だ

ホストになった「息子」。 
結果、トンビの子は、トンビなんだな。

我々、元夫婦も水商売上がりだから 
なんの違和感もなく、とりあえず応援している。

「住むところが無い」と言って来た、1人。
 
息子は、ホストクラブの寮に入る事になった。

3ヶ月は「寮費無料」だから 
とりあえず寮に入って、頑張ってみる❗️

まぁ、素人によくある、こんな考えなんだろう。

思うように、やってみたら良いのさ(^^

空論の想定通りに
人生は描けないものだが、それも経験。

ただ、寮は狭いので 
「荷物だけ」預かって欲しい。

と言うのだ。

何気ない電話で
よーちんと、飲みに行く事になり

14時ぐらいに家を出て 
「しじみちゃん」と駅まで歩いた…

柏で「よーちん」と飲んで 
21時に、家に戻ったのだが、、、

今日、どうやら
その荷物が届けられたようで

ポストに、「不在票」が入っていた…

部屋に入ってインターホンの「おしらせ」が
青く点滅していて、宅急便の人が映し出されている…

その一件を、消すと、、 
次に写っているのは、「しじみちゃん」だった。

・あ、昼間何回か鳴らしたのかな?

最初はそう思った…

しかし、しばらく消していなかったのか、、、

インターホンの「おしらせ」には  
別の日にも、インターホンを押していた

しじみちゃんの姿が、映し出されていたのだ…

それも、何枚も、、、

episode.3
【夜風の非常階段…】

まぁ、たまたま近くに来てたんだろう…

その日は、「しじみちゃん」の事をそう思った。

LINEも教えてるし 
来るなら、連絡くれればいいのになぁ、、、??

この位しか思わなかった…
 
そんな出来事を、相方の
「小野里はじめ(52)」に話すと

「ひろしさん!それ怖いよ!危ないよ!!」

しじみちゃんを、ストーカーだと言うのだ、、、

でも、彼氏と復縁したんだし、そんな事なかろ〜もん。

そんな感覚で 
いつもの様に、ワシはヘラヘラしていた、、

今日は、小野里さんと
新宿で打ち合わせがあり 
「ラーメン二郎なう。」のストーリーを

インスタに上げると
「ピンクちゃん」が太客をキャッチしたかの如く

DMが届く…

「お店、暇なんで飲みに来てください♡」

そして、ニンニク臭いおじさんなのに…
またしても、「コンカフェ」で飲んでるのだ…

なさけない…
非常に、なさけない…

この歳まで、風俗やキャバクラへ
行くことなんて、無かったのに……

若干、おやおや
楽しいじゃないか、良いじゃないか、と思っている…

この「コンカフェ」は禁煙で 
ビルの非常階段の所に灰皿が置いてあり

少し、酔ったワシは 
吸わない、小野里さんをおいて

非常階段へ、タバコを吸いに行った…
夜風は心地よく、踊り場には誰もいなかった…

非常階段だけあって、少し暗く、肌寒い…

タバコをふかし 
雲のジュウザの如く、汚いビル灯の夜空を見ていた。

すると、非常階段のドアが開き

誰かが、、、
喫煙所に入ってきたのだ……
 
こちらは暗いが 
解放された、扉側の灯からして

「女性」という事は、認識できた、、、

そして、ゆっくり
こちらへ寄って、、、来るのだ…

episode.4
【来たる、目覚めの時…】

コンカフェも、キャバと同様。

指名が入れば
個人で、何テーブルも回る事になる。

その間、ヘルプと言う 
ハズレキャラが、テーブルに付くのだが

「ピンクちゃん」は入店したばかりなのに、かわいいから、そこそこ指名を取っていて、我々のテーブルからも、離れていた。

別に、下心あるわけでもないし 
色々な子と話をすることは、ラジオ番組をやる我々には、情報収集にもなるし、言うなれば経費みたいなもんだw

・あれ、ピンクちゃん
  指名客置いてタバコかい?

「ひろしさん、、、😢」

彼女は、シクシクしながら、こちらに来た…

19歳の彼女は 
ワシの背中越しに、抱きついてきた…

メタボリックなワシのお腹に手を回し

背中越しに、泣いている…

・なに、なに、、どうしたと?? 
 
社会のルール的に
19歳は、お酒飲めないはずだが

どうやら、様子的にも酔っている感じだ…

最初に会ったのも、ワインバーだったし…
最近の子は、成長が早いと言うのか…なんと言うのか、、

「嫌な客に、ニコニコしてるの疲れたんです…」

・ぉ、お、まぁそー言うのもあるよな^ ^

タバコを消して 
 抱きつく手を外そうとした時…

自分の〝体〟に、変化があった…

そう…伝説の邪聖剣、、
ネクロマンサーが、今!目覚めそうなのである…

episode.5
【覚醒モード突入。】

いつから、そうなったのか??

そう言えば最近、朝立ち、すらしないなぁ…

まぁ、ワシも歳だし 
そう言うこと、なんだろう。

と、勝手に理解してはいたが 
ある時、お医者さんに「ED」ですね。

と、言われてしまう…
 
いゃいゃ、ワシは宇宙人じゃ、ございません

指と指、合わせても、光でませんし
自転車のカゴに乗って、空を飛べたりもしませんから^ ^

「EDは立派な病気なので、お薬処方します。」

まむ〜ぅ、、 
ワシのチンコそんなに老いぼれちまったのかぁ、、、

それからしばらく、錠剤を飲む様になった…

飲めど、飲めど
元気になる様子はなく

オロナミンCの、肉蛇口なんじゃねぇかと 
馬鹿馬鹿しくなって、薬飲むのをやめたのだ、

性欲がある事は、素晴らしい。 
何よりの活力にもなる事だし、本能の形なのだ。

小野里さんなんて52歳なのに

下に引っ張って、手をはなすと
太鼓のバチの様に、お腹を叩くという。

景気をつけろ♪〜 
  塩巻いておくれ〜♫

夜は、お祭りマンボが楽しむ男女関係…

その楽しみ、性欲をワシは、失っていた…

強敵、大魔王Mr.ED…

巨乳のピンクちゃんに抱きつかれ 
ついに、ワシの古びた剣は、目覚めようとしていた、、、

episode.6
【 荷物 】

ピンクちゃんはコンカフェで働き 
今は、ホテル暮らしをしているらしい。

話題の、東横キッズともパイプがあるらしく 
似た様な子と、生活しているようだ…

月収こそ、サラリーマンの倍はあるが 
日払い、パパ活では流石に貸してくれる住まいは無く

仕方なく、このコンカフェで働き 
いよいよ、賃貸契約が2ヶ月、働けばOK。

と言う、不動産屋さんを見つけた。

しかしながら、しんどいらしい…

そして、昨今の報道でホテルに仲間、何人かと泊まることにも色々厳しくなり、「荷物」を毎日移動させている。と言うのだ…

「ひろしさん、お家広がったら
   15日だけ泊めてもらえませんか?」

伝説の剣も
目覚めようとしている中…

激かわ天使の萌キュン同棲生活。。。。かぁ、、

ちょ、ちょと、考えとくね^ ^

「もしダメそうなら「荷物だけ」
      預かってもらえませんか?」

「荷物だけ」預かって欲しい??だと??

このセリフ、数日前にも聞いたんだ…

ピンクちゃんと歳も近い 
実の息子も「荷物だけ」預かって欲しいと…
 
ま、まさか…ねぇ、、

episode7
【また】

嘘みたいな話が、現実になる事って 
なんだかんだ、起こりうる確率はあるもので

なんなんだろうなぁ〜と

帰り道に、小野里さんに話をしていた。

「やっぱり人生は楽しんでなんぼだからさ 
 まだまだ、この先も勝ち組人生だと思うよ。」

なんて勇ましい先輩なんでしょう。

52歳にもなる、じーさんが
60歳まで戦略プランがあると言う。

ワシは、幾分か小野里さんより若いが 
体も心も、だいぶ老いぼれた、じーさん化してる。

今日も元気をもらい家に着くと 
暗い部屋の壁に、青いランプが点滅している…

そこに映るのは
またしても、しじみちゃん…だった、、、

□いかがでしたか?^ ^

青春時代ってのは、若い時 
色々なことがあって、その時は気づかなかったけど、振り返った思い出が、青春だったと気づきます。

いつまでも、いくつになっても青春しましょう!

貴方が幸せでありますように……

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