瞼の裏はパプリカで

朝が今日という悪夢を連れてやってくる
起きたらかけ直そうとしてた不在着信は最初から来てなくて小銭があったから煙草を買いに行こうとぼんやり思って そう言えばそんな小銭も無かったし
夢と現実の区別がつかなくって、たったそれだけのちっぽけなことで泣きたくなって、あといくつ春を見れば、悪夢から覚めるのかと思ったらもうたくさんで。

 わたしはまるで今敏作品のパプリカで、
瞼の裏が悪夢へのドアで 気がついたらパレードで
空に浮いて、過去にワープして、なにかから逃げて
起きたら現実かどうかまちがいさがしをして。

パプリカ、お願い
犯人を見つけて

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