新オフィス移転への思い Vol.54
コロナでリモートミーティングが定番化して
オフィス拠点を人が集まる都内の家賃が高いところにする必要がなくなった。
それによって、固定費を最適化する意味合いで
いろんな会社が縮小移転、もしくは地方移転を進める流れの中で
何を好き好んでこんな時期に拡張移転したのか?って聞かれるので
今回はオフィス移転についての思いを書きたいと思います。
実は移転前の渋谷オフィスはまだ工夫すれば使えたわけだし、
通い慣れてたし、周りにもたくさん馴染みの飲食店があった。
ん~
なんていうのか
長い年月、同じ場所にいると渋谷・道玄坂という地に根っこを深く根差しちゃっててそれはそれで居心地がよかった。
そういうわけで、ずっと同じビル内で増床を繰り返した結果
15年ほどお世話になってしまった。
移転の理由
物理的な拡張
長年、試行錯誤してきた人材育成のエンジンがやっと
お恥ずかしくないレベルになったから
会社でテーマにしてきた「人の価値の最大化」を実現すべく
もっとたくさんに人向けにやりたい。
そんな拡大思想から
面接スペースも、教育スペースも、また新規事業の開発スペースも必要だろうと
物理的にオフィスを拡張させていく必要性があった。
拡張移転する理由としてはこれで十分なんだけど、
でも、俺が最も移転しないといけないな~って思った理由は
「同じところに留まり過ぎた」ということだ。
ここ数年、自分の中で同じ場所に留まり続けることによる
精神停滞が起こっているんじゃないかと自問することが増えてきた。
いわゆるコンフォートゾーンから抜けだせない自分が居るんじゃないのか
そんな危機感のようなものだ。
※コンフォートゾーン
簡単に説明すると自分が慣れ親しんだ居心地がいい場所を指す。
人が成長するには適度な負荷が必要なんだと思うんだよね。
前にも書いたけど、これは筋トレと同じで筋肉に負荷やストレスを与えて行かないと成長しない。
精神・意識も同じで、ストレスもない、刺激もないんでは学びがないんじゃいのか?ということだ。
同じ場所に居続ければ人はおのずと居易くなるように環境整備していくものだ。
居易くなればなるほど、負荷も刺激も何も減っていく。
その結果かは分からないが
ほかの成長企業が沢山ある中で
わが社はいつだって業績が微増どまりだったし、それに慣れちゃったせいか
予算編成も微増する計画しか書いてこなかった。
組織の底力は確実に成長しているのに・・・・
どことなく遠慮がちだし、どことなく行動に足枷せがあるように思えた。
だからもう、変わらないといけない!!
同じところに留まらないで自ら環境を変えて意識も変えていくことを
俺自身やりたかったし、それをわが社のスタッフたちとも共有したかった。
外見を変えれば良いということではないのは分かりきっている。
ただ、
学生の就職活動で、初めてリクルートスーツをバッチリ着た時に感じた
あの初々しいワクワク感と気が引き締める思いは
確実にそのあとの自分たち意識や行動を変えたことを思い出す。
「これから社会人になっていくんだよ~」って言うアレだ。
それを俺はわがスタッフたちに
「俺らは次にステージに突入したんだよ~」って言うメッセージを共有したかった。
今回の時代錯誤の拡張移転にはそんな思いが込められているわけだ。
たかが移転でくどくどと俺の思いを生意気に書いて申し訳ないので
大前研一さんが言うことを付け加えて今回は書き終えよう。
人が変わるには3つの方法があると
・時間配分を変える
・住む場所を変える
・付き合う人を変える
もっとも無意味なのは決意を新たにすることだそうだ。