店内キッチンを活かせず硬直化するローソンの商品開発文化

夕ごはんを食べながら、指原と坂上のつぶれない店を見ていた。

坂上&指原のつぶれない店
#TVer  https://tver.jp/lp/episodes/epex2eikyu

私がこの番組が好きなのは、経営戦略の見本が学べるからだ。がっちりマンデー!やガイアの夜明けもいいが、
この番組は戦略における抑えどころを掴むのにうってつけの番組だ。

今週はロバートの馬場さんが
ローソンのサンドイッチを開発するのを放送していた。
だが見ていて、馬場さんが見れたのはいいものの、
ローソンの企業文化には正直悲しくなった。

なぜかといえば、真剣に取り組む馬場さんはローソンに対し当初サンドイッチにぬか漬けを入れようとしていたのだが、食品工場でぬか漬けが使えないということで、
ぬか漬けの使用を却下したからだ。それも、全店販売するためのサンドイッチだから、食品工場を使わなければならないという。しかし、皆さんご存知のように、
ローソンはまちかど厨房という名の店内キッチンを
配置した店舗をいくつか展開している。

何なら、途中から、まちかど厨房があるローソンで提供するサンドイッチになってもよかったのではないだろうか? 食品衛生管理に関して知識ゼロの私が言うのもなんだが、まちかど厨房があるローソンの店舗では、
ぬか漬けが使えるはずだ。

どうして、そんな話に持っていけなかったのだろう?
(但し、あくまでもテレビを見て感じたことで、
実際そうした場面があったのかもしれない)
目的の置き換えなんて、できないのか?
必ずしも、全店舗でないといけないのか?
目的は永遠に固定されたものではないんだよ。

ローソンの社員でなければ経営者でもない私だが、
まちかど厨房があるローソンの店舗に限定してもよかったのではないだろうか。

それから、冒頭に馬場さんが発案された、
燻製サンドイッチは工場では
そんなの作れないというのでボツになったけれど、
調理工程数を減らしたものを
空港の国際線ターミナルに店舗があるローソン限定で
販売してもよかったのではないだろうか。
円安とアメリカでのインフレが重なって、
ハワイでなんかカップラーメンが600円するというから、海外に行く人からすると、
1,000円の燻製サンドイッチを買うのになんか、
躊躇しないはずだ。

最終的には、たくあんを使用することで、
全店舗向けのサンドイッチが仕上がるのだけれど、
ミーティング時に工場ではたくあんなら使えると馬場さんに伝えたら良いのに、後々担当者からたくあんならいいと馬場さんに伝えられた。このシーンの馬場さんを見ていて、悲しくなってきた私。

悲しくなるにつれて、
何だか、サンドイッチの商品開発という光景から、
とんがった長所を持つエリートとスーパーマンが押し潰される光景をまじまじと見たような気分になった。

最後に、馬場さんのサンドイッチに対する姿勢には感動しました。いつか、馬場さんが最初に考案された燻製サンドイッチとぬか漬けサンドイッチを食べれる日が日本で訪れるのを楽しみにしています。

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