立川(後編)
かつてJR立川駅からIKEAに向かう途中に広大な更地があり、そこで何匹かのヤギが草を食んでいたことがありました。(除草のため)
駅近でありながらの牧歌的光景を、つい最近のことのように記憶しておりましたが、いつのまにやらその場所は、大きな商業施設になっていました。
先週のnoteで書いたようにその存在について、行き(昼間)はさほど気にならなかったのですが、IKEAからの帰り道、日が暮れて建物のあちらこちらで灯りが点き始めると、光に向かって進みたくなる本能的習性からか、妙に心惹かれるのでした。
そんなわけで寄り道することに。
階段を上ってみると、その先に現れたのは・・・
真新しい建物と建物の間に美しくしつらえられたオープンスペースで・・・
不意を突かれたその矢先、今度は音楽とともに始まる光のショー。
凝った演出とは裏腹に人影はまばらで、いったい何に向けて繰り広げられているのだろうかと多少の虚しさを感じつつ、しばし眺める。(しかも10分間隔で開催 )←※追記 2/14まで
さらに進むと、建物の脇には「水が流れ落ちる青く光る巨大な階段」が。
最上段まで登って東の空を見ると、ちょうど月が出たところ。(この日は満月)
振り返るとこんな感じ。
ベンチに座ってみたらさすがに冷たかったので、歩みを止めず探索続行。
平日の夕方とはいえ、行けども行けども人の姿は(ほぼ)無く、ちょっとしたホッパー的異世界感。
もちろんそれは時世のせいで、今や世界にあまた存在する「動けないけど止まれない」ワンダーランド。
特異な2021年冬の記憶。
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