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嫌いなもので自分を語る

老若男女に大人気のゴム人間がこんなことを言っていた。

「何が嫌いかより、何が好きかで自分を語れよ!!」どん!!!

いい言葉だと思うが、気に食わない。綺麗事を言わないでくれ。

今日は嫌いなもので自分を語ろうと思う。

①セロリ

すさまじい味がする。地獄野菜。ヘルベジ。僕は人生で一度だけキャバクラに行ったことがある。当たり前のようにセロリスティックを出された。憤慨しながらカラオケチケットを買い、ハイロウズの”不死身のエレキマン”を絶唱したところ、女の子に

“大人しそうなのにすごい叫ぶんだね、かっこいい”

と言われた。クソ喰らえだ。

②花粉

僕の先輩に、今までナンパしてヤレた女の子の基本情報をノートに記録している人がいる。21歳 美大生とか、27歳OL といった具合だ。なぜそんなことをするのか聞いてみた。曰く、おっさんになってから遊びたくなったときに、このノートを振り返って

“おれはもうこんなに好き勝手やったんだから”

と気持ちを鎮めるためだそうだ。

今年の花粉はその先輩くらい性欲が旺盛である。節操がない。僕の鼻腔はめしべじゃない。

③仕事に行く前の1時間

行っちゃえばなんとかなる。みたいなね。

④自分

最近、特に音楽の話をすると、”眠り棒くんは自分に自信があっていいよね”と言われることがある。ひと昔前、この世の何もかもがつらすぎて深夜の道端で吐いたりしてた頃より、自分を好きになれたのかと思った。全然だ。

本当は寂しいくせに、傷つくのが嫌だから”1人がいい”と言ってみたり、創作を辞めた後、何も残らない自分が怖いから、自信満々に振舞ってみたりする。単純な自己暗示で毎日を凌いでいる自分がカッコ悪くて嫌いだ。

ここまで、嫌いなものを語ってみたが、少なくとも、いい気分にはならないということがわかった。海賊王になる男は違うね。

好きなものを叫んで終わろうと思う。

せーの

うなぎ!!!おっぱい!!!スワローズ!!!



ゴムゴムのおやすみ。

「スキ」を押して頂いた方は僕が考えた適当おみくじを引けます。凶はでません。