シン・社会人

23卒の僕は社会人になったが、
それによって不安なことがある。
このアカウントが周囲にバレそうな気がする事だ。
自分の顔載せてるし、
名前は本名だし、
同僚がこれを見つけて
上司に話してしまったりしまえば1発アウトだ。
このネガティヴを知られたら
僕は周りにどう振舞っていいかわからなくなる。
このnoteやTwitterなんか
絶対に見られてはならない。
いわばこれは僕のパンドラの匣だ。

といいつつ同僚とInstagramは交換してしまった。
ここを軸に万が一調べられて
それらが全てバレたら
会社で振る舞ういじられキャラの地位は
「あいつ本当は打たれ弱いから…」
とか思われて揺らぐ。
「裏ではこんなこと思うタイプなんだ。
 陰湿で草。関わるのやめよ」
なんてのは最悪だ。

それでも誰か辿り着いてしまった時のために
一個ここに書いておこうと思ったけど、やめた。
何言っても過去の書き込みを見られたら
「恥ずかしい」だけで済むことを祈ろう。

本題に移ろうと思う。
通っていた専門学校を卒業して、
僕は社会人になった。
23卒という括りには入っているが、
同じ23卒でも年も違えば育ちも違う。
同期にはなんなら23卒じゃない人までいる、
よく考えれば珍しいことではないが。
こうした環境だし、
100%馴染めるかどうかはわからない。
いつもみたくウケ狙いの言葉で
お茶を濁すことはできても、
自分の鉄みたく重たく冷たい気持ちを
理解してくれる人間はそういないだろう。

自分の勤めている会社の話をするのは
コンプライアンス違反になるので
この辺でやめておく。

社会は冷たい。改めてそう思う。
学生時代は目の前にいる
同じ痛みを抱えた友達に
(認めたくないけど陰キャという
部類になるんだろうね)
「どんなふうにちんちんを言い換えたら
 笑ってくれるだろうか」
と考えることで手一杯で
目が行ってなかったが、
本当は昔からその冷たさは見えていた。

初老の男性が電車でする舌打ち、
通りすがりのひとのTシャツをバカにする学生、
おとなしい人をおもちゃにする明るい女性。
ずっと社会は変わらずに見えていた。
僕が認知したくなかっただけだ。
友達とお互いの傷をシックスナインみたく
舐め合って癒しあうことだけをしたかったから、
冷たい社会を見る必要がなかった。

しかし今は違う。
同じ傷を持ってる人でも、
その傷に絆創膏一つ貼らずに
壁とぶち当たって乗り越えようとするのが
成功する人だからと
みんな傷を舐めてもらいたがらない。
むしろ、傷つけたい人の方が多い。
詰まるところ椅子取りゲームで、
相手のことを気遣ってたら「負け」なのだ。

僕もそうしなきゃならないのだろうか。

大人はみんな意外と野望を持っていて、
お金を持ちたいとか、
イカした異性とセックスをしたいとか、
そういう感じ。
僕もここに野望を持とうと思う。
僕は社会人としてそこそこに生きたいと思う。
心の両足怪我して社会で生きることすら
苦しい人がいるんだから、
心の両足が無事な僕は歩いて行きたい。
それで、こっそり自分の世界を
誰にもバレずに作って行きたいと思う。
誰かを蹴落としたりしないで、
傷ついても傷つけず、悩んでいきたい。
それが、僕の野望だ。

しかしこの文は面白くない。
今までは自分の文章を楽しく読めていた方なのに。
大人になると、仕事で手一杯で
そういうふうになってしまうんだろうか。
シン・社会人は大人に侵食されて自我を失い
ビルを壊したり怪獣とか怪人を倒す「仕事」に
ご執心のまま死ぬのだろうか。
そんなの絶対に嫌だ。
音楽だって何かしらに引っかかるまで続けるし、
心の中のユーモアは殺さずに生きて行きたい。

多分旧友も僕みたく
言いようのない苦しみに追われるんだろうか。
みんな無理するなよ。絶対に頑張るな。
死なないようにだけしておけ。
あの世の最寄りのセブンは
品揃え悪いぞ。
それだけ言っておきたい。

なんだかつまらない文を
いっぱい書いてしまった気がするので
この辺で締めたいと思うが、
締める言葉が見つからない。
実際社会で生きる苦しみは終わりにしようとして
終われるものなんかじゃないし、
この文も句点を打たずに終わろうと思う。
ばーかばーかちくしょうめ、

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