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#36 自分の子どもを愛せないと思う

「今もし私に子どもが生まれたとして、その子が自分に似ていたら、私は愛せないな」

と思いました。

音楽をやっている知り合いが、自身の息子さんに向けた曲をつくって配信していました。息子さんの写真や動画をつかってMVっぽい仕上がりで。

子どもってことは、自分の遺伝子を継いでいるということで、どこか自分に似ているということだよなぁ…それを愛おしく思って、できた音楽がある…。

私に似ている子がいるというのを想像すると、言葉を選ばずに言うと「気持ち悪いな」と思ってしまうんです。

親が子どもを愛せるのは、大事なパートナーの子でもある、遺伝子を継いでいるという点もあるけれど、半分は自分の遺伝子なわけで…自分と似ているから愛せるのかなぁ、と思ったり。(※血縁関係のないつながりは除外して話しています。)

子どもを産むということに関しては、女性である以上ついてまわるんですよね。でも、自分の一部を持った子…いやぁ、愛せないな…とね、現状なってしまうんですよね。将来どうなるかは一切わかりませんがね。


今ちょうど「子ども返り」が自分のなかで起きていて、自分の見てこなかった部分を見るようになり、その結果自分を愛おしいと思うかっていうとそうではなくて、醜さとか嫌悪、拒絶したくなる感情のほうが大きいです。この今の私の状況で子ども、となると、ちょっと難しいな、と。

元恋人は楽観的な人で、「子どもが産まれたら自然と親になっていくもんだよ」と言ってしまう人。その当時は深く考えていなかったけれど、それに流されて ”子どもできちゃった” とならなくて本当によかったなと心底思いました。

こうやって気づくときがいずれ来ていたと思うので、そのときにもし子どもが居たらと思うと…ちょっと怖いですよね。子どもにどう接していたか、とかね。

結婚適齢期、出産適齢期と呼ばれる年齢になってきて、周りも結婚し子どもが産まれているなかだけど、私はすごく慎重です。


自分が今、「子どもができたら愛せないと思う」と感じていることをどこかに吐き出したくて、でもこれって世間一般だとあまりいい感情は持たれない。同じく愛着障害で子どもを持つことに慎重になっている友達もいます。旦那さんは欲しいと言っていて悩んでいるので、あまり連想させるのもよくないかな、と思うと、簡単には言えないですよね。

そういうわけで、仲のいい友人だけに話してみました。教育現場で働いている人なので、自身の体験を踏まえて「子どもを持つことは覚悟がいると思う。そのうえで今は自分のことをしっかり考えているのはすごくいいと思うんだ」と言ってくれました。

以前カウンセラーさんが言っていたことを思い出したんです。大事な問題だからこそ、今は答えを出さない。というのはとても大切なこと。「今は置いておく」選択ができるのって、その問題をちゃんと大事にしているから、と。その言葉たちが頭をよぎりました。

だから、私のなかではとても大事なことなんだと思うんですよね。流されていい問題でもなく、「周りがこうだから」と自分を曲げることもできない、そういう事柄なんだと思います。


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