ガソリンが高いこの時代に、私は車が欲しいのです

私が、都会に住めない理由がある。
表題の通りである。

都会では、駐車場代をはじめとした車の維持費が地方と比べて高額になる。
私の中で、都会とは「住む場所」ではなく「行く場所」である。

時事問題にも足を踏み入れてみる。

若者の車離れなどと叫ばれているが、車を欲している若者がいる。

私である。

今すぐに購入しないのは、もちろん金銭的な問題もある。現在、職場への通勤に車を必要としていないということも、理由の一つだ。

そしてむしろ、都会から少し離れた片田舎では車を所有していない若者の方が珍しいのかもしれない。周りを見てみても、家族と共有にしているのは私くらいではなかっただろうか。

公共交通機関の充実度が決して高いとは言えない地方では、車はまさしく必需品。一家に一台では少ないほどだ。

もちろん、必需品というだけではなく車があればアウトドアもしやすくなる。海や山、車以外では行くことが難しい観光地へも行くことができる。鉄道や飛行機と違って、他人からの直接的なストレスも少ない。
(鉄道や飛行機にも、車とは違った良さがあるが……)

私は車に詳しいわけではないが、友人と車で遠出することが好きだし、ひとりで夜中に近所をドライブすることも好きだ。

街の大通りを走るのも、険しい山道を縫うのも、たまには都市高速に乗って小さな優越感に浸るのも悪くない。

晴れていると風を切る感覚が気持ちいいし、土砂降りの雨でもそれはそれでスリルがある。

ドライブを好むようになってからこっち、行動の幅だけでなく楽しみの幅も大きく広がった。

しかしこのご時世、ガソリンがあまりにも高すぎることはもはや言うまでもない。
私の住む地域は全国的に見ても安い方だとは思うが、それにしても高い。

父は少しでも安いガソリンを求めて隣の隣の隣町くらいまで行き、友人は割引クーポンをせっせと貯める。

一気に100円まで落とせと言いたいのではない。せめて140〜130円くらいになってくれれば、車に乗るハードルも下がる。
ガソリンが高いと、遠出はおろか近場でのドライブさえ憚られてしまう。

個人的には、ガソリン価格の高騰で第二の巣ごもりが訪れているような気がしている。

せっかくコロナ禍の緊張も緩まったというのに、次はガソリン価格に外出を阻まれているのだ。

私が夢のマイカーを手に入れる頃には、ガソリン価格が高いと思わない水準まで下がっていることを期待したい。


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