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デジタル・トランスフォーメーションとデータエンジニアリング - データの重要性を理解する -

Slalom Tokyo Data & Analytics チーム Senior Consultant : 權 泳東 (コン・ヨンドン)がデジタルトランスフォーメーションとデータエンジニアリングの関係性について解説記事を公開しました。(リンク先も日本語でお読みいただけます。)こちらのNoteマガジンからもリンクに飛べるように記事を作成していますので、是非以下のリンクをクリックしてご参照ください!


【記事本編より抜粋】 

今、日本で話題のデジタル・トランスフォーメーション、この言葉を聞かない日はありません。企業におけるデジタル化の重要性は年々高まっており、コロナ禍においてそのスピードは急激に加速しました。この「デジタル化」は、これまでスラロムが顧客支援において最も焦点を当てて来たトピックです。
この記事では以下について紹介します。


- 日本とアメリカでのデジタル・トランスフォーメーションの違い
- デジタル・トランスフォーメーション成功の鍵となる『データ』の重要性
- データに関連するデジタル・トランスフォーメーションの障壁を取り除くために出来る事


デジタル・トランスフォーメーションの様々な概念
アメリカでは、多くの企業が既にデジタル・トランスフォーメーションに取り組んでいます。例えばGoogleで検索してみると、2010年代にさかのぼる記事、研究論文、成功事例を見つけることができます。 デジタル・トランスフォーメーションはアメリカでは目新しいものではなく、既に企業は成熟し、デジタルのモダナイゼーション (近代化)に焦点を合わせ始めています。 デジタルモダナイゼーションとは、既存のプロセスをアップグレードするプロセス、または新しいプロセスを採用して現代の世界に適応することです。 データ・エンジニアリング界隈では、顧客のデータをオンプレミスからクラウドにリフト・アンド・シフトすることでこれを確認できます。 これはさらに、既存のデータパイプライン、データウェアハウス、およびデータ管理の更新に分解して、パフォーマンスの向上とコストの削減を得ることができます。 バックエンドが最新化される事で、顧客はビジネスを加速するための最新のAI / MLソリューションの導入とデータ分析にフォーカス出来ます。
スラロムは、システムのモダナイゼーションに常に焦点を当てています。ここでアメリカ最大のケーブルテレビプロバイダーについての成功事例を紹介します。
アメリカ全土で、このケーブルテレビプロバイダーのユーザーは2,200万人を超えており、各家庭のケーブルテレビ受信端末からは豊富で有用なデータを得ることが出来ます。 しかし、彼らにとってレガシーなプラットフォームの運用が大きな課題でした。そのため顧客体験は損なわれ、機会損失になっていました。
スラロムのエンジニアリング部門である「スラロム・ビルド」は、顧客のプラットフォームをクラウドに移行し、新しいアーキテクチャを共に設計しました。 これにより、従来のアーキテクチャと比較して大幅なコスト削減が実現しただけでなく、ビジネスの成長に合わせてプラットフォームを簡単に拡張できるようになりました。 また、このプラットフォームのモダナイズにより、データ配信品質が向上しさらに正確なデータが得られました。その結果、既存の分析機能を活用してより多くの精度の高いレポーティングが可能になったのです。
現在、すべての企業について、デジタル企業への変革が迫られています。近年のコロナ禍によりその必要性は一層高まっています。企業が2025年までにデジタル化出来なかった場合、日本は2025年以降年間最大12兆円(1,080億米ドル)の経済的損失を被るという予想が経済産業省より発表されました。
ここで経緯を振り返ってみましょう。日本では、経済産業省が2018年にデジタル・トランスフォーメーションのガイドラインを策定して以来、「デジタル・トランスフォーメーション」または「DX」というキーワードが広がり始めました。
このキーワードはコロナ禍においてバズワードとしてさらに広まりましたが、欧米のデジタル・トランスフォーメーションの定義とは異なる方向に進みました。日本では、デジタル・トランスフォーメーションとは「最先端のITソリューションの導入」または「機械学習・AIの導入」とほぼ同義のように扱われています。
例えば「デジタル・トランスフォーメーション」や「DX」というキーワードについて検索すると、 「A社がソリューションBを実装し、デジタル・トランスフォーメーションを実現した」という記事や、または「C社は映像分析AIソリューションを導入し、製造ラインのデジタル・トランスフォーメーションを実現した」などの記事がたくさん出てきます。
残念ながら、これらはアメリカでスラロムが行っているデジタルトランスフォーメンションとは異なります。これらの例は、デジタル・トランスフォーメーションではなく「クイックウィン」です。
では、スラロムが定義するデジタル・トランスフォーメーションとは何かについて説明します ・・・・・記事の続きは、下のSlalom_Buildサイトのリンクを参照ください。


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WRITTEN BY  Cameron Shotwell & Youngdong Kwon


キャメロン・ショットウェル (Cameron Shotwell) — Slalom Build のアーキテクト。常にモダンテクノロジーにフォーカスを当てており、クラウド技術の普及に貢献。 複数のAWS認定資格を保持。プロジェクトにおいてはオンプレミスからクラウドへのシステム移行、データウェアハウス設計/実装などを主に担当。https://www.linkedin.com/in/cshotwell


權 泳東 (コン・ヨンドン / Youngdong Kwon) — Slalom のシニアコンサルタント。主にマーケティング部門におけるデータエンジニアとして21年の経歴を持つ。 Google Cloud 認定 データエンジニア。 マーケティングデータ分析におけるディメンショナルモデル設計とデータパイプライン構築が専門。https://www.linkedin.com/in/youngdong-kwon-590083163