Kafka on the shore読了

村上春樹さんのKafka on the shoreを読了。2週間くらいかけて、ゆっくり読みました。毎朝1時間、通勤の電車の中で読み、楽しいひと時ででした。

11年前に本を購入し、当時は半分程度を読んで、読むのを止めていました。今回は最初から読み直し、ストーリーを楽しむことができました。2つのストーリーで構成されており、交互に話が変わります。テーマは「喪失感」ではないでしょうか?他の作品でも同様に感じました。

村上作品は英訳されているため、洋書が手に入ります。Kafkaの前にはColorless Tsukuru Tazakiを再読し、覚えたphrases, phrasal verbsが多数使用されていたため、同じ翻訳者のKafkaも読みました。翻訳者はPhilip Gabrielさん。非常に洗練された英語で翻訳されており、英語学習者にお勧めです。Killing Commendatoreも同じ翻訳者で読みやく、内容に引き込まれました。他の作品ではJay Rubinさんも翻訳されており、こちらも読みやすいです。

以前より、洋書の内容に入り込めるようになりました。10数年前は英語力の向上に焦って、大量に読むために、急いで読んでいた気がします。今は心穏やかに物語を楽しむことができます。

もう一つ気づいた点があります。Read like a writer.という言葉がありますが、英語の表現にアンテナを立てながら読むことです。以前はFoucs on meaningで読んでいました。内容理解のみ意識し、英語表現を気にしていませんでした。そのためインプットの質が高くなかった可能性があります。今回は本に書かれている英語表現を意識しながら、内容を楽しんだため、インプットの質が高くなった気がします。驚いたのは、(特にColorless Tsukuru Tazakiで)暗記したCEFR C2のphrases, phrasal verbs, idiomsが多く使われていたことです。暗記した表現にストーリーの中で出会えたので、その表現の意味がよく理解できました。

次は何を読もうか….楽しみです(笑)


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