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#13 発展途上の村で学んだ【豊かさ】

初めまして。4年の藤本佑里と申します。私は初代SL ambassadorとして1年ほど活動していたのですが、2021年3月卒業予定ということで、サービス・ラーニングをはじめとする学生生活を振り返ってみることにしました。

私は2回SLへの参加経験があります。2018年夏にインドネシアはJembul villageへ、
2019年夏に中国は南京へ訪問し、活動を行ってきました。

今回は、2018年のインドネシアでの経験と学び等を振り返ってみます。
インドネシアでのサービスラーニングについての内容はこちらの記事で詳しく記載があるので今回は省略します。

そもそも、私がインドネシアでのSLを志望したのは、
「教科書でよく見る【途上国】って何??」
という疑問からでした。
途上国ってよく聞くけど、どのくらい大変な暮らしをしているのか、どんな問題があるのかなど、自分の肌で触れて学びたいと思い、参加を決意しました。

私が派遣されたJembul villageはスラバヤから車で3時間半ほど離れた位置にあります。

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近くに食料品を売っているお店がないので、たまに車で都心部へ買い物へ行ったり、
野良犬や野良猫、鶏にヤギなどの様々な動物や村に生い茂るキャッサバの木などの植物を使用して調理するなど、村にいる人々は半自給自足生活をしていました。

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村には小学校はあるものの中学校はないため、子供たちは隣の村までバイクで通学していました。

余談ではありますが、私が村で生活する中で一番辛かったのは、食事とトイレ事情です。
私はお腹が弱い方なので、村での食事でお腹を壊さなかったことは一度もありませんでした。

また、トイレも桶で水を汲んで流す、手動水洗便所のようなものだったためか、
詰まって壊れることが多々あり、よく村中の家をまわってトイレを貸してくれないかお願いしていました笑

こんな村の状況を客観的に見ると、この村は「未発達」だと思えるかもしれません。

渡航前の私は上述したように、「途上国の人はかわいそう」「私たちが彼らに支援しないと」と、無意識のうちに上から目線で途上国の人々について考えることが多かったと思います。

でも村で生活している中で、彼らが可哀想だなんて思うことは一回もありませんでした。
むしろ、人々の繋がりや温かさを感じ、羨ましいとさえ感じました

停電した日の晩はみんなで集まって流れ星を見て、
ご飯を家族を超えて分け合って、
子どもの成長を村人みんなで可愛がって見守って、、、

こんな状況を度々目にしていくうちに、
未発達だから、途上国だからなどと言って、一概に【可哀想】とレッテルを貼るのは間違っているのではないかと気づきました。

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また、【豊かさ】とは様々な見方があるのだなと感じました。
日本では物質的豊かさはありますが、私が村で経験したような温かさはありません。

一方でJembul villageでは物資は不足していますが、人と人との繋がりなどの精神的豊かさがあると感じます。

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私たちが教科書でよく見かけた、発展途上国やそれに対する支援の姿勢は間違ってない。
でも、途上国にも私たちが知らない学ぶべき点が数多くある。

このような学びを持ち帰り、帰国後はこんな新しい気づきを得ることが出来るサービスラーニングをもっと多くのICU生に経験して欲しい!と思うようになり、SL ambassadorの結成に繋がりました。
この話はまた長いので、後日別の記事にしたいと思います。

拙い文章にも関わらず最後まで読んでいただきありがとうございます。
次は2019年南京でのSL経験について、書いていきたいと思います!
そちらもよろしくお願いいたします。

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