人は何度でも飛び立てる。
主人公、アツすぎるぜ。
恋人でもない女の子の父親に向かって。
「朔のことを、失敗作だなんて言わないで下さいよ!」
「完璧な人間なんてこの世にいないでしょう?夢見た全部が叶うわけじゃない!星のすべてが永遠に輝き続けられるわけじゃない!寿命があるんだ!死んだら終わりだ!燃えカスだ!シリウスの隣になにがあるか知ってますか?俺は知ってる、漫画に描いた、描こうとしてた!白色矮星だ!シリウスBだよ!みんなが見上げるその隣で、星が一個、死んでんだよ!!それでも、」
主人公は漫画家だった。
シリウスBってタイトルの漫画を書こうとしていた。
主人公はその漫画が打ち切りになってしまって、死んだ星になってたんすね。
でも、朔は主人公を生きてる星にするように、一緒にいてくれたんすわ。
そんな朔のことを失敗作と呼ぶ人間を許せないわけですね。でもよりによって父親にそんな風に言われるなんて、きちいな。いけいけ主人公!
次の文章は大好きなので。また見返して欲しい!未来の自分よ!
でも、イメージの中でならこうやって、生き返ることもできるじゃないか。俺はそれを知ってほしい。信じて欲しい。人間の無限のイメージの力は、現実の物理など軽々とぶっちぎる。たとえ死んでも、輝きを失って空から落ちてしまっても、名もなき石ころになってしまっても、それを見つけてくれる人がいれば、何度でも蘇る。願いを込めて宇宙に投げてくれる人がいれば、再びエンジンに火が点くこともある。人は何度でも飛び立てる。そうしたらもはや引力なんて関係なくて、どこまでもいけるのだ。
いや〜アツいね。
これはとてもいい文章っすよね。
いけるんだよな。どこまでも!と信じられるね。
そして、お父さんはやっぱり、
ちゃんと名前を呼んでくれた。
それはきっと俺の表現の賜物などではなく、あの人にとって、大事な娘のことだったからだ。本当には失敗作だなんて絶対に思ったことのない、たった一人の朔のことだったから。
これも素敵な文章だよなぁ。
そーだよ、絶対本当には思ったことないんだよな。
そーだよそーだよ。
そして朔は主人公に言う。
「満優ちゃんは、ばかだよ。どうして廉次くんの気持ちを疑ったりしたの。純悟なんかに気を取られて、本当にばかな女。あんたごしたのは世紀の大失敗だよって、同情すらした。こんなに愛されてたのに、廉次くんはこんなに優しいのに……こんな人を、私は、見たことがないのに。そう思った」
これもいいセリフだ。俺に聞かせてあげたいセリフだ。
やっぱりこの本も最強だ。。
出会えてよかった!ありがとう!
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