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過去も未来も報われる音楽を~音楽を楽しむアイドル・ジャニーズWEST~

まずは私の話を聞いてください。

「#テレビブロスマイベスト2021」の企画を知り、「これは!書かなきゃ!」という衝動に駆られました。何故なら、私には「もっともっと、彼らの音楽が見つかってほしい!」と思う人たちがいるから。それがタイトルにも書いてるジャニーズWESTのことなのですが。

ところが、いざ書いてみると……「書けないッ!」。あ、私、20年来の生田斗真ファン兼ジャニーズWESTファン2年生でして、「TV Bros. 」連載陣でもある風間俊介さんと同じジャニーズ俳優の生田斗真さん主演ドラマ「書けないッ!?」も、どうぞご贔屓に。

話が逸れました。ジャニーズWESTの音楽について伝えたくて、でも伝えたいことが沢山ありすぎて、自分でもどう伝えたらいいか分からなくなってしまいました。ちなみに、下書き見たら、9パターンくらい案を考えて書き直してるみたいです。

そんな折に放送されたのが、1月18日(月)オンエアの「CDTVライブライブ」サンボマスター×ジャニーズWESTコラボステージでした。このステージには、ジャニーズWESTが音楽を楽しむ姿勢がぎゅっと詰まっていたように思います。
この放送を振り返りながら、そしてこの時に披露したシングル「週刊うまくいく曜日」収録の他楽曲についても触れながら、私の大好きなジャニーズWESTの音楽の世界を語らせてください。


★★トピックス★★

1.ジャニーズWESTの基本情報

2.サンボマスター×ジャニーズWESTに見るWESTの魅力

3.シングル「週刊うまくいく曜日」から見える幅広い音楽面

4.サンボマスターの皆さんがもたらしてくださった光

★★★★★★★★


1.ジャニーズWESTの基本情報

ここで、彼らの基本情報をおさえておきましょう。

彼らは、2014年にCDデビューした、全員関西生まれ、関西ジャニーズJr.出身の7人のメンバーによるジャニーズグループです。デビュー曲の「ええじゃないか」を歌番組で聴いたことがある方も多いのでは?2019年には、ラグビーW杯が盛り上がる裏で、W杯バレーのイメージキャラクターも務めました。2019年頃から応援ソングを軸に据え(それ以前からも応援ソングが多いのですが)、「国民の応援団」「国民の友達」と思ってもらえるアイドルを目指しています。

次に、メンバー名・個人での活躍・そして音楽面スキルをご紹介します。(音楽面スキルは抜けてるものがあるかもしれません。コメント等でご指摘いただければと思います。)


★重岡大毅(ニックネーム:しげ)
グループのセンター。昨年の「24時間テレビ」メインパーソナリティー兼番組内ドラマ主演。スペシャルドラマ「教場Ⅱ」にも出演。
【音楽面スキル】
ピアノ、ギター、作詞、作曲


★桐山照史(ニックネーム:照史)
木曜「ヒルナンデス」レギュラー。初主演連ドラ「ゲキカラドウ」が放送中。昨年から特番で不定期放送されている「爆笑ターンテーブル」のMCも務める。
【音楽面スキル】
リードボーカル、三線、作詞、アクロバット


★中間淳太(ニックネーム:淳太)
木曜「ヒルナンデス」レギュラー。関西ローカルの情報番組「正義のミカタ」「ミント」の他、クイズ番組にも単発で出演中。
【音楽面スキル】
作詞、コンサート構成・総合演出
(ステージでは披露していないが、番組で少しだけ練習中のバリトンサックスを披露したことがある。)


★神山智洋(ニックネーム:神ちゃん)
昨年、藤井流星とドラマ・舞台「正しいロックバンドの作り方」シリーズW主演。「オールスター感謝祭2020秋」総合優勝。音楽雑誌「MG」で連載中。
【音楽面スキル】
リードボーカル、リードラッパー、ギター、ドラム、トランペット、作詞、作曲、振付、アクロバット


★藤井流星(ニックネーム:流星)
「VS嵐」の後番組「VS魂」レギュラー。5月公開予定の映画「賭ケグルイ Part2(仮)」に悪役キャストとして出演。
【音楽面スキル】
リードラッパー、ギター、DJ、作詞、コンサート構成・総合演出
(ステージでは披露していないが、昨年夏頃にパチカという民族楽器にハマっていた)


★濵田崇裕(ニックネーム:濵ちゃん)
バラエティー番組に単独で単発出演。昨年2度放送された「スカッとジャパン特別編 スカッとカラオケ」にてOfficial髭男dism楽曲を毎回カバーし、話題に。
【音楽面スキル】
リードボーカル、ギター、作詞、アクロバット


★小瀧望(ニックネーム:のんちゃん)
雑誌「FINEBOYS」レギュラーモデル。昨年、舞台「エレファント・マン」に主演し、「読売演劇大賞」最優秀男優賞にノミネート。
【音楽面スキル】
ギター、作詞、コンサート構成・総合演出、アクロバット(台宙)



2.サンボマスター×ジャニーズWESTに見るWESTの魅力

この放送については、まず大前提として、サンボマスターの皆さんのパフォーマンスがとても素晴らしかったことを述べさせてください。「あなたの命が美しくて美しくて、美しいってことを証明しに来ました!」緊急事態宣言下、誰もの命がいつどうなるか分からないご時世、そんな中で、こんな熱い語りから始まる「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」は、心の芯から震えました。

ところで、コラボのいきさつについて、番組内でも紹介されていましたが。6月にこの番組で両グループがたまたま出演が前後となり、スタンバイしていたジャニーズWESTが先に歌っていたサンボマスターの皆さんの「花束」を聴きながら邪魔にならない程度に盛り上がる様子が、画面にもちらちら映りこんでいました。 それをきっかけにWEST側から楽曲のオファーをしたところ、サンボマスター側が快諾。そして作られた楽曲「週刊うまくいく曜日」は、パフォーマンス中に山口隆さんにギターをかけられていた照史くんの主演ドラマ「ゲキカラドウ」の主題歌としてリリースされました。

WESTにとっては、サンボマスターのようなメジャーアーティストからの楽曲提供だけでも凄いことなのに、更にテレビ局側からの提案でコラボも実現という、夢のような時間だったと思います。

放送前半、まずは「週刊うまくいく曜日」のコラボステージから始まります。
初っぱなから「楽しくて楽しくて楽しくて仕方ない!」と絶叫するしげ。俳優業でのイメージが強い方はあのハイテンションにビックリされたかもしれませんが、コンサートの最初からぶち上げていく時の彼、大抵あんな感じです。今回も、最初からアクセル全開フルスロットルモードなのが見ていて一発で分かりました。

「週刊うまくいく曜日」のパフォーマンスは、決まった振付はなく、メンバー自身がパフォーマンスを重ねるごとにアドリブで出てきた動きを少しずつ要素として足していき、定番化しています。
「週刊うまくいく曜日」というフレーズに合わせた大ジャンプ。淳太くんソロの「Stepふみたいよ」に合わせての全員でのジャンプは、もともと淳太くん1人でやっていたものを進化させました。最後の大サビ前に「ワンツーさんし!」という掛け声を入れるのも、歌番組に出始めてから定番化。WESTだけのパフォーマンスの時には、大サビでメンバーの1人がダンスリーダーとなって、そのメンバーに合わせてみんなで踊るという要素もあります。あとは、その場のアドリブで、音楽を感じながら自由に動き回っています。

今回のパフォーマンスでは、WESTだけでなく、サンボマスターの皆さんもアドリブを入れてくださっていました。コーラス、アドリブのギターフレーズ、WESTと一緒にリズムにのって体を動かし、目を合わせて笑い合い、先にも書いた山口さんが照史くんにギターを渡す一幕も!山口さんがパフォーマンス前、WESTに「良い意味で大人を困らせてやりましょう」とおっしゃってたそうですが、アドリブでその場の音楽を楽しめる2組だからこその「楽しい狂喜」 がステージ上に溢れていました。
そういえば、後にWESTメンバーの生放送ラジオへ届いたメールに、「ギターをかけるという行為は相手へのリスペクトを表しているらしい」ということが書かれてたそうですが……もしそうした理由でかけてくださったのだとしたら、WESTにとってはとても光栄なことですね。

後半は、サンボマスターによる「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」。WESTのメンバーはステージを下りて、ライブハウスの観客フロアに見立てたステージ下の空間から、サンボマスターの皆さんのパフォーマンスに参加します。
最初の山口さんの熱いメッセージに目を輝かせるしげ、音楽にのって思い思いにフロアを動き回り歌いながら聴く彼ら。Bメロでは、ジャニーズのコンサートではお馴染みの「パン、パパン、フー!」という独特のノリ方で跳びまわります。
これは、ジャニーズWESTのことが可愛くて可愛くて仕方がないお花畑ファンの戯言として聞いてほしいのですが……。このサンボマスターの皆さんの演奏に合わせて跳びまわる彼らが、彼らの楽曲「WESTォォォォ!!!~愛のセッション~」の歌詞にもある「願い叶える7人の天使」に見えました。ライブに制限がかかったり、大きなフェスが中止になったりした今の世界で、本当はライブの場でこんな風に騒ぎたかった、音楽に合わせて動き回りたかった、そんな気持ちを、彼らが代わりに体現してくれたように思います。神様のようにこの世界に光を射し込ませるサンボマスターの全ての命を肯定するパフォーマンスと、それを見て生の音楽を浴びる喜びを全身で跳びまわり表現する天使たち。……うーん、さすがにお花畑が過ぎる表現、ですかね?

山口さん「もっとできる人ー!?」WEST「はーい!!」のやり取りや、「愛と平和!」のコール等、ステージ上と下でコミュニケーションを取りながら作り上げられるパフォーマンスは、私たちにも観客フロアに立って一緒にコールしたい気持ちを呼び起こしました。 コロナ前には当たり前にできたことなのに、この1年で忘れかけてしまってた音楽の楽しみ方を、この2組は完全に再現し、思い出させてくれたのです。

最後には山口さんの呼び掛けでWEST全員もステージに上がり、山口さんのリードに合わせて「愛と平和!」「愛してる!」という熱いコール。そして木内さんのドラムソロをしゃがんで見守った後にジャンプして、ステージを終えました。神ちゃんの「サンボ最高ーーー!!」という叫びと、深々とサンボマスターや番組の皆さんに頭を下げるWESTの様子が、とても印象に残りました。

WESTや視聴者の幸せを願う山口さんの曲間のコメント、そして熱く自由なパフォーマンスをする山口さんと楽しみながらも的確に演奏する近藤さん・木内さんの関係性を、ジャニーズWESTの姿に重ねてしまいました。実はグループの雰囲気も、グループとしてもっている魂も、似ている2組なのかもしれません。


3.シングル「週刊うまくいく曜日」から見える幅広い音楽面

この放送だけ見ると、サンボマスター×ジャニーズWESTの世界観があまりにも「陽」に溢れていて眩しく、もしかしたらその眩しさがしんどい方もいるかもしれません。騒がしく思った方もいるかもしれません。

ただ、これだけ音楽をアドリブで楽しめる彼らの最大の武器は、「表現力の幅広さ」。ファンの間で、「ジャニーズWESTに歌えないジャンルはあるのか?」というほど、彼らの音楽は本当にジャンルを問わず幅が広いです。しかも、応援歌というジャンルだけでも、熱く鼓舞するものから、そっと隣に寄り添うものまで様々で、聴く側の微妙な心理の違いに合わせるかのように曲が存在します。

今回のシングル「週刊うまくいく曜日」はCD全3形態での販売。3形態ともカップリング曲が違うため、1つのシングルで表題曲も含めて8曲の新曲収録。もはやミニアルバムです。

「週刊うまくいく曜日」が「過去も未来も報われる毎日を」「必ず光が射すよ毎日に」と、雲間から見える明るい光を信じる曲だとすれば、その対比にあるのが初回盤Aのカップリング「カメレオン」です。リリックビデオがYouTubeで先行公開されていましたが、「週刊うまくいく曜日」の明るいイメージとは逆に、闇の世界で鋭さや苦しさを含んだ胸を突き刺すような歌詞、でもそこから這い上がろうとする強さも見せ、それをピアノボカロロックテイストの楽曲で表現しています。光の世界が眩しく、闇の中でもがいているような時は、こちらの曲の方がスッと心に入ってくるかもしれません。

他にも、あの音楽に合わせてピョンピョン跳びまわるイメージとは真逆の大人セクシー楽曲「Candy Shop」(初回盤B収録)もあります。実は彼ら、セクシー系EDM楽曲も得意としていて、コンサートでもそのパフォーマンスは大人気なんです。「Candy Shop」は、歌い方も囁くようにセクシー。「週刊うまくいく曜日」との歌い方の違いも注目です。

かと思えば、「ドーナツのWA!」という可愛らしいフレーズで、彼らの冠番組「パパジャニWEST」の内容に合わせて、子どもたちとの触れ合いによる温かさを表現した「WA! WA! ワンダフル!!」(通常盤収録)もあります。かたや囁くようにCandyを愛で、かたや優しく子どもたちとドーナツをシェアするような、聴く側が「本当に同一アイドル??」と疑いたくなるギャップの激しさ……。人間の持つ多面的な部分を、様々な音楽表現を通して伝えられるのが、ジャニーズWESTの強みなのです。

その他、音楽的に様々なチャレンジに取り組んで、表現の幅を広げようとしています。
「4年7ヶ月」(初回盤A収録)は、ミディアムテンポのバラードにラップを織り混ぜたWESTでは珍しいタイプの楽曲ですが、ラップ部分は敢えてリードラッパーの神ちゃん・流星くんのパートを少なくし、他メンバーの割合を多くしてチャレンジしています。
湘南乃風・若旦那こと新羅慎二さんによる提供楽曲「銀河系」(通常盤収録)では、こちらもWESTでは珍しいレゲエをベースとした楽曲で、1音1音に1語1語をはっきりとのせていき、男声独特の力強い歌い方に挑戦しています。
「おい仕事ッ!」(初回盤B収録)は、重岡大毅作詞・作曲。これまで、「間違っちゃいない」(アルバム「WESTV!」通常盤収録)等、綺麗なメロディーに優しい歌詞をのせていくのが特徴だった彼が、カッコいいメロディーにのせて、語感が良くユニークで、中にはビックリするようなフレーズも出てくる歌詞を書き、「真面目じゃない曲が作れるか挑戦してみた」楽曲です。

そして、LEGO BIG MORLタナカヒロキさんとflumpool阪井一生さんによる「Change your mind!」(通常盤収録)は、flumpoolらしい爽やかなメロディーに合わせて、ジャニーズWESTが抱く「誰よりも近い、寄り添えるアイドルでいたい」という彼らの底にある信念を表現しています。自由に歌い踊る陽気なジャニーズWESTを見た上でこちらの曲を聴くと、彼らの本音を垣間見ているようで、ドキッとします。


4.サンボマスターの皆さんがもたらしてくださった光

さて、ジャニーズWESTへの楽曲提供、そしてコラボしたステージ、それだけでもジャニーズWESTへ手渡した花束が大量なのに、サンボマスターの皆さんは、その花束に更に希望の光を加えてくださいました。

神ちゃんがジャニーズウェブの有料コンテンツ内で、そして照史くんと淳太くんがラジオの生放送で、本番終わりにサンボマスターの皆さんから「フェスで会いたいね」とおっしゃっていただいたことを明かしてくれました。

ジャニーズの中にも、TOKIOや彼らの直属の先輩である関ジャニ∞等、フェスへの出演を果たしたグループはいます。でもまだまだフェス出演がメジャーな流れというところまではいっていないように思います。

サンボマスターの皆さんの声を受け、メンバー自身も、そしてファンも、「ジャニーズWESTでフェス出演」という新しい夢ができました。
ジャニーズファン内外からおちゃらけたイメージを持たれ、音楽面で注目されることがこれまで少なかったけれども、初期から幅広い楽曲に挑戦して音楽面を強化し、今も少しずつ音楽面のスキルを増やしながら成長を続ける彼ら。そして、「音楽は楽しい!!」を自ら体現できる彼らなら、時間はかかっても、決して夢物語で終わる話ではないと思います。

2021年の頭からグループとしての新たな夢を持った彼らが、今年はどんな音楽を聴かせてくれるのか、今から「楽しくて楽しくて楽しくて仕方ないーーー!」です。

★おまけ
参考までに、「週刊うまくいく曜日」収録曲関係のYouTube公式動画リンクです。

「週刊うまくいく曜日(MV・YouTubeバージョン)」


「週刊うまくいく曜日(12月のコンサートでのパフォーマンス・YouTubeバージョン)」


「カメレオン」リリックビデオ




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