『追放ざまぁ〜今更もう遅い』の作り方 なろうハイファンタジー徹底攻略
この記事の目的は、
現在なろう、ハイファンタジージャンルで上位を独占しているテンプレ形式である『追放ざまぁ〜今更もう遅い』という形式で作品を作るときの基本事項からライバルが多い中で頭一つ抜けるためのワンポイントまでを徹底網羅することです。
この記事に沿って書いたらなろうハイファンジャンル上位で戦える、というのが理想形なので、
いまのなろうハイファンランキングで、テンプレを駆使して戦いたい! という方向けの記事です。
そもそも『追放ざまぁ〜今更もう遅い』とは
ながらくハイファンタジーで流行となっている『追放ざまぁ』というジャンルがあります。
最近この系統のサブタイトル末尾に「今更もう遅い」のような文言がつくことが多くなっています。
宮廷テイマー、コストカットで追放されて自由を得たので未開拓領域に使い魔の楽園を作ることにする ~竜も馬も言うことを聞かなくなったから帰って来いと今更言われても……もうエルフと同盟を結んだので……~
私のタイトルがこちらですが、日間ポイントで1万pt以上、現在月間総合一位になっています。
その他、ハイファン日間ランキングは現状この形式でなければTOP10すら入るのが難しいという状況になっています。
『追放ざまぁ』が流行った背景にはリアルでの不満をファンタジーの中でうまく昇華できるという利点がありました。
『今更もう遅い』はその流れのまま強化された形式になっています。
基本構造は
組織で正当な評価を受けられない主人公が「追放」あるいは「自主的に離脱」をし、
残された組織側はいなくなって初めて主人公の有用性に気付くが、
すでに主人公は新天地で活躍、追放した側は衰退の一途をたどる……。
というものになります。
『今更遅い』がつくことによって「追放側」の惨めさのようなもの、つまり「ざまぁ」感がより強くなった形が今のテンプレです。
書いてるとわかりますが「主人公の活躍」より「追放側のざまぁ」に注目が集まっているため、そちらの部分を際立たせたのが今のテンプレです。
ハイファンジャンルで勝負するということ
上記のようなテンプレと呼ばれる形式が相当洗練されてきているのが現在のなろうハイファンタジージャンルの現状です。
テンプレ以外が非常に伸びにくい。
一方でテンプレに乗せていれば絶対に伸びるというわけでもない。
なぜ差がつくのかについてまとめます。
ランキングには壁がある
具体的なランキングの壁は
TOP100に入ること
TOP50を突破すること
TOP20を突破すること
TOP10に入ること
TOP5(=ランキング表紙)に入ること
総合表紙に入ること
そして一位をとること
といった壁が存在しています。
突破のハードルは様々ですが、そもそもTOP100に入るために少なくとも日間100ptが必要な状況です。
どれだけ省エネでやっても8人程度が最高評価を入れる、現実的には10〜20名程度の読者と評価が必要です。
この基準を突破することがそもそも難しいため、新規でアカウントを作った作者はまずランキングTOP100の壁にぶつかります。
この攻略法は別の記事にまとめてあるので参考にしてみてください。
次にTOP50、これはなろう向けに書かれているか、という基準が壁になります。
どれだけ名作でもランキングにふさわしくなければここが壁になります。
おそらくベストセラーになっている文学作家が自分のスタイルを崩さずに固い文体、難解な言い回し……などをそのまま採用して投稿したりするとこの壁で止まります。
TOP30、20は「なろうの流行」に合わせているか
50は過去の流行でもなろう読者が読みやすければたどり着くのに対して、
30位以上はいまの流行を抑えているかがポイントになります。
現在でいうと追放ざまぁを意識している、もしくはその逆張りなどが20位の基準。
30位は少しゆるくて例えば過去の流行である幼馴染ざまぁとかでも行ける範囲です。
そして書籍化のハードルになるTOP10からは、
流行+アルファの力が必要になります。
+アルファの要素は様々です。
強い書籍化作家であればそのネームバリューだけが+アルファになることもあります。
もしくはランキングにこれまでなかった新規性を、あくまでテンプレを崩さずに取り入れていること
短編で数万文字の重厚感があること
投稿即10万文字などの規格外の投稿ペース
などなど
ようはランキングの中でもなにか「目立つ」必要があります。
そしてTOP5
明確な書籍化ハードル、ここを超えればあとはタイミングの問題と言えるハードルの突破に必要なことが、
テンプレを90%以上の精度で利用することと、+アルファ要素を抑えること。
もちろん他の手法でも突破はできるんでしょうがテンプレを利用して突破する場合テンプレとの乖離はすくなければ少ないほどいいです。
99%のテンプレと1%のオリジナリティ、くらいでやったほうがいいくらいです。
ここまでの内容で色々感じ取っていただけたと思います。
自分がこのスタイルでやってみたい! と思えた方には絶対力になれる記事かと思います。
ぜひご検討ください。
ここから先は
¥ 1,300
記事に価値を感じていただいた方、ぜひこちらから投げ銭いただけると泣いて喜びます