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【学生様向け特別講義実施レポート】福井県立大学の学生様に、農業分野におけるスカイマティクスの取り組みについてご紹介しました!

2022年9月21日、福井県立大学より7名の学生さんが弊社を訪問してくれました。今回お迎えしたのは、「生物資源学部 創造農学科」の3年生の皆さん。こちらの学科は2020年に新設されたばかりで、彼らが学科にとっての第一期生だそうです。
 
今回は、創造農学科様にとって初めてとなる2泊3日の東京研修。この機会に、弊社におけるスマート農業の取り組みについてぜひ話を聞かせてほしいという熱いオファーをいただき、学生様向けの特別講義を実施することになりました。

東京駅に着いた創造農学科の皆さん。今回弊社に来てくれたのは、学科内で公募された東京研修に手を挙げて参加した7名でした。(写真提供:福井県立大学様)

学生の皆さんは、「スマート農業」に関して大学のカリキュラムで学んだ経験があるとのこと。しかし、農業分野において具体的な技術を提供する企業側の視点で話を聞くのは初めての経験だったようです。
 


せっかくの機会なので弊社からの一方向的な講義ではなく、学生の皆さんとインタラクティブに意見交換や質問ができるような形式をとりました。
 

今回の特別講義を担ったのは、弊社セールスディレクターの伊達卓馬。学生さんたちの前のめりの姿勢や鋭い質問に、こちらも話に熱が入ります。

 
「画像データを解析したうえで御社の技術を導入することで、農家さんの労働力をはじめとしたコストはどのくらい減少し、収量はどのくらい増えるのでしょうか?
 
「スマホ写真ひとつでお米の等級判定ができる御社のAI米粒等級解析アプリ『らいす』は、個々のカメラの性能によって画像データにバラつきが発生するかと思うのですが、どのくらい正確な判定結果が出るのでしょうか。また、農家さんが高齢化しているなか、スマホを使いこなせる農家さんはどれくらいいるのでしょうか?
 
「私の実家は梅農家なのですが、果樹領域にも転用できる御社の具体的な技術はありますか?」

 さすがは農学科の学生さん!出てくる質問が非常に具体的で鋭いものばかりです。自社のプロダクトを実際の現場に展開するにあたり、まさに弊社が対峙してきた課題にまで言及してくれました。

講義の終わりには、実際に弊社のプロダクトを学生さんにご紹介しました。

こちらは街全体など広域の画像撮影を得意とするドローンです。高度のある旋回飛行をするため、この大きさで、重さは1~2㎏程度。
こちらは定点撮影を得意とする小型のドローン。より詳細な画像を撮影できます。各プロダクトの価格を聞いて、途端に緊張した面持ちの学生さんたち。


【学生さんからいただいた講義の感想を一部ご紹介します。】


授業でしか「スマート農業」について知る機会がなかったので、貴重なお話を聞けて勉強になりました。以前まではスマート農業は今までの農作業などを楽にするためのものとばかり思っていましたが、今回の講義を通してスマート農業は農家さんなどがどのような問題に直面しているのか明確にして、その問題を解決するツールの1つなのだと思いました。普段は農家側からの意見しか聞く機会がなかったので、今回は企業側の様々な意見が聞けて視野が広がりました。講義が終わった後も興奮が抑えきれず、研修メンバーで今後のスマート農業や自分たちが思うスマート農業について話し合いました。(貢菜摘さん)
 
実際にベンチャー企業の、顧客にいかに満足してもらえるサービスを提供するか、という熱意を肌で感じられて、サービスを作る楽しさと難しさを学ぶことがてきました。今までも、大学の講義でスマート農業について勉強することがあったのですが、あまり現実味が感じられず、農業の将来に希望を見いだせずにいました。しかし、スカイマティクス様のお話を聞いて、デジタルネイティブの我々世代こそが、農業を引っ張っていくことが出来るのだと分かり、今まで他人事にも感じていた農業の衰退を、止められる自信が湧いてきました。大学では農業の、本当の最前線を見ることは出来ませんし、こんなにも充実した内容の講義はないので、大変勉強になりました。(天谷理香子さん)
 
センシングとGISを使ったサービスが身近なサービスにも結びついていることや、農業は、図面のない製造業であり、サービス業であると言う言葉にとても感銘を受けました。私も農業従事者の平均年齢が高齢化し、従事者がどんどん減っていくなか、今までのやり方では生産性が低いままだと感じておりました。スカイマティクスさんでのお話を聞いて、これからの農業には最先端の技術を活用して効率化を図ることが必要だと改めて感じました。(河端一輝さん)
 
農業と機械、AI、最先端の技術との関わり方、どう活用していくのか。ただ膨大なコストをかけて機械化した農業を目指すだけでは農業を発展させてはいけないなと感じました。また、穀物、野菜などの農家の方や自治体の方の画像解析技術を用いたサポートを行っていると聞いて、とても農家視点で考えても、作業も効率的に行えるし、農家の方の手間も十分に減らせる良いサービスだなと感じました。このサービスはどうしても農家個人ではなかなかできないことですので、これからもっと需要が拡がって行くのだろうなと感じます。私たちにとってスマート農業についての考え方が変わるようなとても重要な講義になったと感じています。(清水 美里さん)


いまいち想像しにくかったビジネスとしてどのように売っていてどんなお客さんに需要があって必要とされているのかや需要に応える為にアプリを開発したり、リモートセンシングやGISを組み合わせて活用していて驚きました。開発者側の視点での課題などが分かったと思います。また、基本的な単語の意味を自分は分からなくて、その点も定義を言うだけでなく、噛み砕いた説明や身近にあるスマホやGoogleマップといった例えを出してくれて非常にイメージが持ちやすかったです。講義が終わってからも実物の特大ドローンを見せてくださり、値段を聞いて圧倒されました。(松田 成永さん)
 

【最後に】


このたびは、ご来社いただきありがとうございました。若い皆さんの学びに対する真摯な姿勢や瑞々しい感性に触れ、弊社としても大いに刺激をいただける有意義な時間となりました。
 
今回は、「スマート農業」というものに対する弊社の認識についてお話しさせて頂きましたが、比較的新しい概念であるがためにその捉え方は一つではないと考えています。今回のような機会を通じて様々な取り組みを学ばれることと思いますが、広い視野を持ち、複数の角度からスマート農業を研究し、理解を深めて頂ければと思います。この度の講義がその一助となれば幸いです。
 
弊社はこれからも「リモートセンシングで未来を変える」というビジョンを掲げ、日本の農業に貢献したいと考えております。まだまだ、日本においてスマート農業を推進するには多くの障壁がありますが、皆さんのように素晴らしい志を持っている方々と手を組みながら、業界を変えていきたいと考えております。

東京へお越しの際は、遠慮なく弊社へ遊びにきてください。皆さんの今後のご活躍を心より楽しみにしております。

弊社代表の渡邉も合流し、記念撮影を行いました。創造農学科の皆さん、このたびは素敵なご縁をいただき誠にありがとうございました!


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