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【推し活】僕らでなくちゃ おこせない奇跡がある

少し前の話。
あれは年が明けて、チームのスケジュールが発表された時だった。その時にチームの販促活動のお知らせもあった。そこには推しの名前があった。市内のヨーカドーでバナナの販促活動をすると。
「くーさんはヨーカドー行くんでしょ?」とフォロワーさんからメールが来たから、「そうだよ」と答えた。

私はウソを付くのが下手だ。「仕事があるから行けない」なんて言えない。会いたいと思った時、有給を活用しちゃうタイプだから尚更だ。

翌日――朝からヨーカドーでバナナを買った人しかもらえない整理券で並んだ。出発時間が遅かったので、間に合うかわからなかったけど、着いてから走ったらどうにか間に合った。整理券の番号は80番台だった。公式では整理券がもらえるのは100名先着となっていたから、何とかなったといえよう。

その後、推しつながりのお友だちとヨーカドーの中で合流した。事前に約束はしていなかったが、「もしよかったら一緒に行動してもいいですか?」とDMしていた。推しが重なる人に悪い人はいないと思うので、一緒に行動することになった。
次のスケジュールまで十分時間があったので、以前から興味のあったお店でバスタを食べるなどして時間を過ごした。そして、必勝祈願の行われる川崎大師へ向かった。

必勝祈願を終えて、選手たちがお堂の前で並んだ。それが終わって、市内の商店街挨拶回りになるので、それぞれ担当エリアに向かおうとした。
私達はおみくじを引こうとしたら、目の前に選手たちが横切った。やばい!今年もかっこいい!!と思いながらながめていた。
くじを引き終えて、駅に戻ろうとした時にタクシーを見つけて乗り込んだ。タクシーは中心街へ向かい、推しの担当エリアに向かう。しかしタクシーを降りてから商店街をさ迷っていたけど、推しに出会えないままだった。タイムリミットは近づいている。そんなとき、通りすがりの人に言われて、慌ててタクシーを降りたところへ向かうと、駐車場のところで推しが車に乗って、帰るところだった。あとからSNSを見ると、予想外の場所でやられた!と気付いた。

それから再びヨーカドーに戻って写真撮影となった。朝受け取った整理券を手にして、バナナの販促の1つとしてツーショット企画だった。慣れていないのがわかる。緊張もするけど、その列に並んだ。
私の番になって、撮影となった。やだ、相変わらず顔小さい!なんて思ったら、推しが数日前に行われたイベントで渡したチョコレートのことを覚えていたのか、「チョコレートありがとうね。美味しかったよ」と言ってくれた。めっちゃ嬉しかったのを覚えている。この人、どんな記憶力をしているのだろうというけど、嬉しくてたまらなかったのが勝っていた。
途中で通りがかった他の選手たちが声をかけてきた。そのうちのひとりが「何でかぶらないんだよ!」といってましたけど。

終わってから近くの店でご飯食べたり、振り返りしながら寄せ書きをしてた。楽しい時間を過ごすことが出来て、何よりだった。


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