【レビュー2】 ジェノサイド
高野 和明 角川書店
凄いの一言。初めて読んだ時には衝撃が走りました。まるでハリウッド映画を数本まとめて見ているような作品。
アメリカ、日本、コンゴ民主共和国でそれぞれ繰り広げられる出来事が少しずつ絡み合いひとつのストーリーへと集結していく。
それぞれの国が背負っている陰、人が内面に持っている業などをうまくちりばめ、生きるとは何かをリアルに描き出している。
ストーリーの根幹はサイエンスフィクションでありながら、ある種のリアリズムがこの作品に奥深さを与えている。
人はどこから来て、どこに行くのか。人間はもはや進化の段階にきているのかもしれない。
SF好きでまだこの本を読んでいない人は大至急読むべき一冊です。
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