エリックカールは何者なのか

高崎シティギャラリーで行われている、「たかさき絵本フェスティバル」に行ってきました。

「からすのパンやさん」「100かいだてのいえ」「ノンタン」などの原画を見てきました。

絵本ではわからない、水彩画の筆遣いや、凹凸、繊細な色のコントラストをじっくりと見るのに夢中でした。

中でも「はらぺこあおむし」の原画は、驚きの連続。切り絵なのに、絵のベースが水彩画。上から型取った紙を張っても、その水彩画の線画が見えてきます。紙が透けているから、水彩画の味がはり絵にも出てくるのです。他の作家さんが描いた数ある原画を見ても見つけられなかった、唯一無二の特徴だと感じました。どうしたらその考えになるのか、エリックカールさんに問いただしたいところです笑。

また作者のエリックカールさんが、来日したときに筆で描いた「はらぺこあおむし」にはものすごいインパクトがありました。身長の2倍以上はあるという大きさだからかもしれませんが、筆の勢いに任せて描いたから出る「かすれ」がいい味を出していました。今にも歩き出してきそうな「あおむし」が目の前にいました。

いつも見る絵本ではわからない、作者の繊細な表現を目にすることができて、絵画を見るのにハマりそうです。たまにはゆっくり美術館に行きたいなぁって思う午後でした。

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