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横浜『新ロープウェイ』って実際どうなの?忖度無しでレビューしてみた!

こんにちは!陽詩ユウです。

5月ももう終盤に差し掛かり、梅雨入りのニュースをちらほら聞く、そんな季節になりました。ニュースで「今年は平年より早い梅雨入り」と小耳に挟みましたが、私の住む関東はいつ頃梅雨入りするのでしょうか。

でもこの時期は道に咲くあじさいを楽しみに、雨に負けず元気よく!梅雨を乗り越えます!(笑) この時期は気圧の変化や寒暖差が激しくなるので、皆さんも体調には気をつけて下さいね。

それでは、横浜ステキ情報をお伝えします!

今回は、2021年4月22日に運行が開始された、日本初の常設都市型ロープウェイ「YOKOHAMA AIR CABIN」についてレビューしていきます!基本情報、実際に乗ってみての感想、オススメポイントや考察などを率直にレポートするので、まだ乗っていない方や、気になる方は要チェックです!

「YOKOHAMA AIR CABIN」の旅へ

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JR桜木町駅前と新港地区の運河パークとを結び、街を高所から楽しみながら移動できる「YOKOHAMA AIR CABIN」。片道630メートルで約5分。定員は最大8名ですが、今は感染症拡大防止のため、当面の間は1グループ4名まで一緒に搭乗ができます。

また、乗車前に検温と消毒をし、ゴンドラ内は光触媒による抗菌加工をしているほか、お客さんが降りるたびにスタッフの方が消毒をするなど、感染対策はしっかりと行われていました。

それでは一緒に「YOKOHAMA AIR CABIN」の旅へ行ってみましょう♪

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私は、運行開始日の約1週間後に乗車しました。人混みを避けるため、平日の午後、空いている時間帯に行きました。曜日や時間帯によっては、未だ数十分待ちになることもあるようです。

桜木町駅はチケット売り場と搭乗口が2階にあり、運河パーク駅はチケット売り場が1階、搭乗口が2階にあります。2階へは階段、またはエレベーターで移動できます。車椅子やベビーカーを利用する方でも安心ですね♪ 2階へ上がると、桜木町駅前がドーンっと一望できました。

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チケット売り場は有人の窓口と、自動券売機の2つのタイプが用意されています。私が行った時間帯はとても空いていたので、有人の窓口でスムーズにチケットの購入ができました。そして気になるチケット料金…。

 『基本料金』
 片道券:大人(中学生以上) 1,000円、子ども(3歳~小学生) 500円
 往復券:大人(中学生以上) 1,800円、子ども(3歳~小学生) 900円

 『YOKOHAMA AIR CABIN+大観覧車「コスモクロック21」のセット券』
 片道セット券:大人 1,500円、子ども(3歳~小学生) 1,200円
 往復セット券:大人 2,300円、子ども(3歳~小学生) 1,500円

正直に言います。

「た、た、高い…。(汗)」

「もう少し安ければ気軽に乗れるかな。」と個人的に思います。でも、実際に乗ってみて「是非一度は乗って欲しい!」と感じました。交通手段として考えると高く感じるかもしれませんが、これはもうアトラクションです!何と言っても、乗る前と乗った直後のワクワク感は、あの夢の国で感じる高揚感そのものでした♪

そして、乗車時は知らなかったのですが、大観覧車「コスモクロック21」とのセット券もあるようです。「YOKOHAMA AIR CABIN」は、コスモワールドの経営を行う泉陽興業株式会社が設計から運営までを手がけたそう。

観覧車の乗車券が900円なので、片道券なら実質600円でエアキャビンに乗車することができます。なんだかお得感がありますよね♪ エアキャビンと観覧車どちらも乗りたくなるこのセット販売はお上手です(ふふ)

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私は夜の夜景も堪能したく、往復券を購入することにしました。日中に桜木町駅から運河パーク駅まで、夜に帰りの分を利用して桜木町駅まで帰ってきました。往復券は当日中であれば、いつでも利用可能です。

チケットのQRコードを読み取り、出発ゲートを抜けて右に進むといよいよ乗車口です。この出発ゲートもなんだか空港のような雰囲気でワクワクします♪

大きなゴンドラにいざ乗車!

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乗車口に入ると、大きなゴンドラがお出迎え。この乗る前の時間がすごくワクワクしました♪ アトラクション乗車前の、期待と少しドキドキするあの気持ちです。

ゴンドラは楕円形の珍しい形。地上から眺めていた時の印象のせいか、目の前にすると想像より大きく感じました。外から見ると黒く中が見えづらい構造になっていますが、中に入ると4面透明のガラス張りです。

そして、なんとこのゴンドラ、下に最新式のバッテリーを搭載しているそうです。駅ホームに入っているときに充電され、ホームを離れると消費をするシステム。乗客の乗り降りをしながら、バッテリーの充電も行なっているんですね。凄い。

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充電されたバッテリーは、冷房システムや各種安全監視システム、フルカラーLEDによる演出照明などに利用され、空の旅をより快適なものにしてくれます。下から眺めている時、一時的にゴンドラが停止しているのを何度か見かけたので、自動で風速を検知して止めるようなシステムになっているのでしょうか!?少し気になります。

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そして、バリアフリー対応もバッチリ。客室内はとても広々としていて、入り口には大きな手すりも設置されていました。

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乗車すると、ゴンドラが斜め上に向かってふわっと上昇します。ここの少し加速するところも、アトラクションのようでワクワクしました♪

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エアキャビンは、一番高い場所で高さ約40m。この日はいい天気で、青い空と海、横浜の景色がとても綺麗に見れました。広々としたゴンドラ内は、立ち上がっても安定感があり、揺れは全く気になりませんでした。

今までにない視点で、横浜の景色を360度グルっと見渡すことができ、写真や動画を撮るなどしていると、あっという間に運河パーク駅に着いてしまいました。5分間があっという間で、「もっと目に焼き付けておけばよかった」と後悔。帰りの便でリベンジです!(笑)

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運河パーク駅から横浜ワールドポーターズまでは直結しているので、買い物の行き帰りに利用するのにとてもオススメです♪ 他にも運河パーク駅の近くには、よこはまコスモワールド、ハンマーヘッド、赤レンガ倉庫などの観光名所がたくさんあります。

1番の見どころは夜景

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「YOKOHAMA AIR CABIN」の1番の見どころは、空から見る横浜の夜景です。昼間とは全く違う印象で、とても贅沢な空中散歩でした。また、BGMも昼間とは違うものを使用しており、夜の幻想的な景色に合っていました。

日没後は、ゴンドラの座席下に設置されているLEDが点灯します。このLEDライトは、照明デザイナー石井幹子氏に照明計画の監修を依頼したそうです。実はこの方、多くの名所のライトアップ監修に携わっているすごい人みたいです。

プロの照明デザイナーが施す魔法

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照明デザイナー石井幹子氏は、京都タワーから夜景を見た際に、名所が暗闇で見えず、道沿いの街灯やパチンコ店のネオンばかりという光景に、世界の照明関係者に「粗末な夜景を見せたくない」という思いから、ライトアップ事業に従事したそうです。それから、大阪城、姫路城、浅草寺、東京タワー、日本武道館、レインボーブリッジなど、多岐に渡って活躍されています。

プロの方って本当にすごいですよね。横浜の景色をより引き立たせる。そんなライトアップでした。色がグラデーションで移り変わり、柔らかい光にエアキャビンが灯されます。とても神秘的で、贅沢な空の旅でした♪

未来を切り開く『新しい交通インフラ』

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私たちは日々、様々な交通機関を利用しています。JR、私鉄、地下鉄、路面電車、バス、タクシーなど交通機関は多岐に渡りますが、最も輸送力が大きいのは鉄道です。路線網を広げることで、都心と郊外を結び、人々の移動は容易になりました。

しかし、鉄道には建設費という面でのデメリットが大きいのです。地下鉄では1kmあたり200億~300億円以上が必要で、さらに、完成までにおよそ10年の期間を要します。また、大がかりな設備が必要なため、人口が集中してる大都市でないと事業が成立しません。建設費が高額な事などから、大都市でさえも、なかなか整備が進まない状況です。

鉄道よりも細かい領域は、路線バスが活躍しています。しかし、渋滞に巻き込まれやすいこと、輸送力の不足や、運転士の不足などが問題となっています。そのため、鉄道とバスの隙間を埋める、新たな交通機関が求められているのです。

救世主『都市型ロープウェイ』

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そこで、隙間の領域をカバーする新たな交通期間として、都市型ロープウエイに注目が集まっています。ロープウェイは観光用のイメージが強いですが、優れた交通機関にもなるのです。必要な主な設備は、ロープを吊す「鉄塔」、乗客が乗り降りする「停留所」、そして乗客を運ぶ「ゴンドラ」です。鉄道の高架橋やトンネル等の軌道を確保するのに比べて、比較的安く建設をすることができます。

また、空中を通るため、都市空間を有効活用でき、急勾配や渡河など地形の障害対応も容易です。そして、排気ガス、騒音が少なく環境への負担が少ないこともメリットに挙げられます。

一方、デメリットは、都市景観に悪影響を及ぼす可能性、ゴンドラや部品などの落下事故による地上への影響、高層建築物に対するプライバシーの問題等があります。実際に「YOKOHAMA AIR CABIN」に対しても、賛否両論ありますよね。

個人的な意見としては、都市型ロープウェイは今後新たな輸送機関として選択肢が広がると思いました。安価で、そして短期間で建設可能な点で、これから観光名所的な場所では建設が検討されるのではないでしょうか。都市の交通の選択肢としてだけではなく、地方発展の選択肢としても大きな影響をもたらすかもしれませんね。

日本初の都市型ロープウェイに乗ろう!

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そんな中「YOKOHAMA AIR CABIN」は、日本初世界最新の都市型循環式ロープウェイとして、日本のインフラ界への先陣を切りました。開設によって、新たな横浜、みなとみらいの魅力が創出されたのではないでしょうか。日本の技術者やプロの監修によって施された、魅力的なロープウェイ。是非いつも見るものとは一味違う景色を、この「YOKOHAMA AIR CABIN」で味わってみてください♪

「YOKOHAMA AIR CABIN」概要

▪️営業時間

10:00~22:00(予定)

※感染症拡大防止のため、2021年5月19日現在、10:00~20:00に営業時間を変更

※混雑時は受付終了時刻が早まる場合があります。
天候や諸条件により、予告なく営業内容を変更する場合もあります。詳しくは、「YOKOHAMA AIR CABIN」ホームページにてご確認ください。

「YOKOHAMA AIR CABIN」ホームページ:https://yokohama-air-cabin.jp/about/

▪️アクセス

・桜木町駅
JR「桜木町駅」東口 徒歩1分
横浜市営地下鉄ブルーライン「桜木町駅」北1口 徒歩1分
・運河パーク駅
横浜高速鉄道みなとみらい線「馬車道駅」4出口(万国橋口) 徒歩7分


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