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ライフハックの大前提は「自分にとって大切なこと」を明確にすること

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昨日、こんな記事を書きました。

ライフハックで消耗している|藤原 惟

想像以上にアドバイスや共感の声をいただき、嬉しかったです。
色々な方からいただいたアドバイスを自分なりに咀嚼してまとめたいと思います。

結論:「自分にとって大切なことは何か」を、自分のやり方で表現できるようにしよう

「ライフハック」「生産性」に対する嫌悪感の正体

まずに次のことについて振り返ります。

Q: なぜ自分はライフハックや生産性のことを考えると、かえってストレスや嫌悪感を抱いたのか?
A: そのライフハックや「生産性を上げる」ことの裏にある、暗黙の前提としての「価値観」が合わなかったから。

おそらく世の中には「仕事はどんなことでも絶対にやりたくない!そういうのは極限まで早く済ませたいんだ!」という人がいます。
そういう人は(なぜか)かなり声がでかい場合も多く、僕にとっては「大切なこと」まで「それって無駄だよね?要らないよね?」と言われてしまうことが、たぶんしばしばあったのだと思います。

(もちろん、実際に要らない作業はたくさんありますし、無意味な儀式じみたことを止めれば楽になれる可能性は大きいでしょう)

しかし「どこまでが大切な価値観か?」というのは主観的なものなのは間違いないでしょう。
答えはおのおのの自分の中に、こっそりあってよいものだと思います。

少なくとも、誰かがルールブックを作って「はい、今までやったことは無駄です!人生損してますよ!残念でしたね~」というのは大間違いな気がします。

もちろん合理的な理由をきちんと誠実に説明してくれるなら、自分は嫌々でも同意はできると思います。いちおう根はロジック人間のつもりなので。

ただし僕はロジックを悪用する人には厳しいです(ロジックが苦手な人にはやさしくします)。
論理が飛躍しているような理由で(「ロジカルシンキング」でよくあります)、マシンガントークで無理矢理納得させられるのは僕が一番嫌いな説得方法です。

「ライフハック」「生産性」の文脈で、「あなたにとって大切なことは何ですか?」という問いが抜けたまま「これで時短!」「それは無駄!」と言われ続けたから、僕は壊れたのだと思います。

処方箋:「自分にとって大切なこと」を大切にしよう

では、どうすべきだったのでしょうか。

1. 「自分にとって大切なこと」(人・もの)を、言葉でも絵でも写真でも実物でもいいので、何かしらの形で表現して見えるようにしておく
2. 「自分にとって大切なこと」は、たとえ「無駄」と言われようとも大切にじっくりゆっくりやる
3. 「自分にとって大切なこと」ができなかったり邪魔される危機を感じたら、その邪魔者に対してライフハックや生産性向上の技を(つまみ食いして)やってみる

今気づいたのですが、実はコヴィー『7つの習慣』に書いていることの焼き直しでもあります。

第2の習慣「終わりを思い描くことからはじめる」
第3の習慣「最優先事項を優先する」
(コヴィー『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』)

最後に:ハックとは何か

最後に。これは別の記事であらためて書きたいことですが、「ハックとは何か?」をきちんとルーツから理解する必要があると思います。

僕の理解では、ハックとは「雑に素早くうまくやる」の精神だと思っています。

たとえば、この動画でやっているような「どこのご家庭にもあるクリップで、さまざまな小物を作り問題を雑に解決すること」。これはハックに違いないと思います。

個人的に好きな「ハックの定義」は、山形浩生『Hackについて』によるものです。ここから引用してみます。

Hackというのは、そもそも基本は鉈や斧やまさかりや山刀で切る、裁ち落とす、というイメージのことばなんだ。
(中略)
最小限の努力で要求をきれいにクリアするものをつくりあげる、という感じ。そしてそれが、いかにもハッカーっぽいってこともわかると思う。
「ハッカーは、正しいことを雑にやる。スーツどもは、まちがったことを綿密にやる」という格言のようなものがあるけれど、まさにこの「正しいことを雑に」が hack ってことなの。

そう。「正しいこと」が分からないままの「ライフハック」は、そもそも「ハック」ですらないのです。

目的を明確し、その目的に向かって進む。それが、ハックとライフハックの原点であり本質だと確信しています。

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人生もある意味長い「目的」があるものですが(人によってはなくても構わないと思いますが)、そういう意味で「迷いながらもがきながら、前に進む」のは悪くなかったと思います。

人生について考える、良い機会になったと思います。色々お騒がせしました……。

藤原 惟

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