夫とわたしの真逆の感性が同居する本棚から今年読んでよかった5冊を紹介したい
2017年。築34年のマンションを購入して、リノベーションしたとき、大きな本棚を壁一面に作った。夫が買い貯めていた本を並べた6年前はまだ余裕があって、綺麗だった我が家の本棚。
6年で上の方まで詰まり、生活感溢れる本棚になった。本棚には私たち夫婦の趣味が詰まっている。ロジカルな夫と、クリエイティブ好きなわたし。毛色の違う本棚の中から、2023年に読んでよかったベスト本1冊と、おすすめ本を5冊ご紹介したい。
今年のベスト本は?
クリエイティヴィティ―フロー体験と創造性の心理学
今年一番出会えてよかった本はこれだろう。私が作る場づくりのヒントをたくさんいただいた。
ポジティブ心理学の重鎮、喜びや楽しさの研究、「フロー理論」で知られる、チクセントミハイの代表作。スルッと読める本ではないのだけど、ざまざまな研究者やアーティストのフロー状態を分析し、どういう状態か?を論述している。時間をとって読み進めたい名著だ。実はまだ読み終えてないのだけど、気になる章をつまみ読みしながら、ちょっとずつ読んでいる。
組織開発や人材開発領域の夫が中心に集めた本から3冊ご紹介
多くは夫が集めた本なのだけど、私が読んだ本もある。
なかなか難解でページ数も多くて、簡単に読み終えられない内容重めの本もたくさんある。
コーチングや人材開発に関する昔の本を読みたいと思ったら、まず夫に確認するとだいたい既にこの本棚に揃っているのは、毎度ながら見事だと思う。
この中からわたしが自身がちゃんと読んで、おすすめする3冊をご紹介したい。
スタンフォード大学の超人気講座 実力を100%発揮する方法
紙の本が絶版になっていて入手困難となっていて、Kindleで読める。ただ私はどうしても紙で読みたくてメルカリで見つけ出して買った。
この文章にピンときたら、読むことをおすすめしたい。とても勉強になる一冊だ。
LISTEN――知性豊かで創造力がある人になれる
人の話を聴くとは何か?をジャーナリストの視点から伝えてくれる。2年くらい前に発売されて読んだのだけど、これも何度も読み返す必読書だ。
最近発売された、「まず、ちゃんと聴く。」も愛読している。「LISTEN」で聴くって面白い!に気づき、「まず、ちゃんと聴く。」で聴くの解像度を上げて、自分の血肉にするような感覚だ。
他にも、1冊ずつコメントしたいぐらいどれも素晴らしいが一旦ここまでにしておこう。
願いや思考を言語化・形にすることが仕事の妻の本から3冊ご紹介
こちらは主にわたし(=妻)が集めた本たちだ
美術館に行くと、つい図録を買ってしまう
この辺の画集はお気に入りだ。美術館の図録は3000円〜5000円とちょっとお高いのですが、美しい写真、専門的な解説、上質な紙、希少性を考えると絶対買いなので、図録の購入はおすすめしたい。
さてこの中から、さらに3冊ご紹介したい。
NHKノージーのひらめき工房 ノージーのひまつぶしブック
NHKのEテレで放送されている「ノージー」。かわいい絵が書いてあって、色を塗ってみよう♪とか、雑誌の切り抜きを貼ってみよう!など、とてもかわいい。"ひまつぶし"をするほど、暇はない!と思うからこそ、1時間だけ時間をとってSNSもPCも切って、向き合ったことがあったのだけど、めちゃくちゃクリエイティブ脳が刺激されて、その後新しいアイデアが湧いてきた。
パラパラ見るだけでもおすすめしたい。
物語を作る人のための 世界観設定ノート
その謳い文句に惹かれて買ってみたのだが、これがなかなか面白い。小説や物語を書く人向けに、こうやって物語の世界観は作るんだよ、と教えてくれている本なのだけど、日常のわたしたちもある意味で”自分の物語を生きている”
そういう視点で見たとき、私たちの世界はどういう登場人物で生まれているのだろう?と考えるヒントになる。
万年筆ですぐ描ける! シンプルスケッチ
万年筆と紙を愛用する私は、ちょっとノートをデコレーションしたくなる。でも、イラストがスッと描けるように絵が上手ではないので、この本をパラパラと読んで参考にしている。
なるほど、こういう線を加えるとおしゃれに見えるのか…と勉強になる本だ。見ているだけで、ノートに向き合いたくなって発想が溢れてくるので、気分転換にパラパラと見ている。
私にとって本とは?
夫が好んで最後まで読み続けられる分厚い本がたくさんあり、まだほとんど読破できていない。 途中で飽きたり、眠気が襲ってきたりして、志半ばで終わってしまった本がたくさんあるので、もっと読めるようになりたいと思っているのだけど、
時々フラッとこの本棚に行って、ほんの前でぼんやり立っていると、ふとアイデアが湧いて目についた本をパラパラしていると、いろんな発想が湧いてくる。この本、読みたい!やってみたい!という意欲に駆られる。
だから私は本が好きだ。
来年も、興味のままに新しい本を買い読むだろう。そして夫の本から”読んでみたい!”という本を見つけて、ちょこっとかじって読むのだろう。
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