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上機嫌できること、応援すること、運を転じる者のこと

素敵な本に出会ったので、シェアしたくてたまらないコーチのぐっちです。

最近少し小難しい本ばかり読んでいた。ビジネス書とか理論書とかそういうたぐいのもので興味があるから読んでいるんだけど、読むときすごく脳みそがフル回転している。

2日前の夜にふと、読もうと思っていた理論書を手放して、脳がお休みして心で読む本を読みたい。「心が響いて眠れなくなるような冒険の書」が読みたい!そう思った。

その思いに突き動かされて、ゴソゴソ探していたら何となく惹きつけられたのがこの本だ。

お恥ずかしながら、作者の喜多川泰氏を存じ上げず、何もよくわからないまま、何となく惹かれたから読み進めてみたが、”大当たり!”あっという間に2日間の夜で読み終えてしまった。

  • いま、この瞬間を生きるってどういうことだろう

  • 時々、どうしようもない怒りに苛まれる

  • これをやっていて意味があるだろうかと思う

  • 私が生きている意味って何なんだろう?

  • 誰かの役に立つって何だろう

  • 「いつも自分のことしか考えてない」と言われたのはなぜだろう

  • 人のために生きるって何だろう?どうして誰かのために生きるのかな?

  • 成果が見えないことはやめたほうがいいんじゃない

  • 何かを積み上げている気がしないな

そんなことを思う人に読んでほしい。

上機嫌でいると運気を掴む感度が上がる

私はコーチングという手法を通して、誰かの人生に思いっきり関わることを仕事としている。だから常に前向きで、人の人生を応援している人だよね?とか、だれかのことを全力で応援してるでしょ?みたいに思われることが時々ある。もちろんそういうことを大切にしているし、その考え方をとても大切にしている。

だけど残念ながらまだまだ人間の器が小さいことが露呈することがある。特に家族、夫に対して、不機嫌になってしまうことがある。よくないと頭ではわかっている。十分わかってる。なのに時々、心がパンパンになる、余裕がなくなるとこんな声が頭の中を支配するようになる。

何で私がこんなに家事も育児もやってるの!?もっと感謝してよ!頑張ってるね!って言ってよ!ねぇ!

私はみんなのためにこんなに頑張っているだから、もっと感謝してもらってもいいよね!誰のおかげで座っていたらご飯が出てきて、お風呂に入って脱いだ服が翌日綺麗になって着られるようになっているのは誰のおかげ?子供の世話も寝かしつけも、全部私がやってるじゃない!もっとありがとうって言ってくれてもいいんじゃない?

いつもあなたを応援しているじゃない!助けてあげてるじゃない!だったらもうちょっと感謝してよ!ありがとうって言葉にしてよ!

頭が冷えた頃、文字に書き出すと恐ろしい言葉の羅列だって気づく。背筋が凍る…罵詈雑言とはこのことだ。忙しさ、余裕のなさ、疲れ…いろんな要因で体と心が弱っていると、毒が回る。1滴の毒素が体に入ると、それがちょっとずつちょっとずつ、体全体にまわり、気づくと毒だらけの真っ黒になって、引き返せないほどに黒くなる。その毒が回って放出する前に、別のところで吐き出せれば良い。単純に第三者に聞いてもらって、体の中から出すのもよし、冷静になって溶けていくのもよし、お出かけが気分転換になってボコッと体内から捨てられるのもよし。でもそうならずに、毒まみれの状態で本人に投げつけるのが一番良くない。

気分転換もできず、溶かすことも聞いてもらうこともできず、毒まみれの声に苛まれて掃除機をかけている時の私の顔ったら、般若そのものだ。それはそれは不細工で、もう負のエネルギーをぶちまけながら歩いている。言葉にはしていなくても、おどろどろしいエネルギーがぶちまけられていることこの上ない。

こういう状態をまさに「不機嫌」という。自分で作り出した不機嫌な状態。自分で勝手に声を生み出して、制御不能になって不機嫌でいる状態。

不機嫌な心から、溢れ出た言葉は、たった一言かもしれない。でもその一言は、毒を凝縮して濃縮して放った致死量の1滴かもしれない。般若が冷たい顔をして、太い注射器でブスッと刺す。それはそれは悲惨な状況が待っている。静かな修羅場が起こった。

そんな恐ろしい般若のお面を被った鬼が放った毒で、我が家が麻痺した直後だったので、この本が沁みると言ったらなかった。

応援しているだから感謝してよね!

般若になるプロセスを書いたが、読んでみると恐ろしい…。でもこれは、私が世界に一人の隠れ般若のお面を被った鬼なんだろうか。いやきっともっといる。自分の中に鬼がいて、出てくる頻度は違えど、身体中に毒素が回って不機嫌な顔になっている人はたくさんいると思う。

そんなすべての人に読んでほしい。これはそんな本だ。

あなたのことを応援しているから。
こんなに成功してほしいと思っているから。
もっと上手くいく人だって思ってるから。
もっとできるでしょ?こんなに応援してあげてるのに?何で?
ねえ!どうしてよ!

そんなことを脳内で繰り返して、不機嫌になっていると、何も見えなくなる。相手の本当の気持ちも、相手の願いも。もしかしたら伝えようとしていた感謝の気持ちも、全て吹き飛ばすほどの威力で、不機嫌を連ねていたら、全てが良くない方向に転じる。

応援のエネルギーが感謝だと思うぐらいなら、いっそ応援なんてしないほうがよっぽどいい。いやむしろ、応援しない。ただただ温かい眼差しで見守るだけ。何かあればいつでも呼んで。駆けつけるよ!とご機嫌でそばにいるほうがよっぽど心からの応援かもしれない。

ご機嫌で、いつもニコニコ。自分が好きなことを脳内で好きなBGMをかけながら、ニコニコやってくれているほうが、よっぽど応援になるだろう。そういう上機嫌な人のところには、楽しそうだから人も集まってくる。みんなでニコニコなBGMをかけながら、それぞれの好きなことを、時には一緒にやっているときっと楽しいことが起こる。パッと明るく運気が良くなるに違いない。

いつもいつでも、ご機嫌でいよう!

腹立たしいこともあるし、悔しいことも、心配なこともたくさんある。たくさん起こる!絶対起こる。どうしたって起こる。
その時、勝手に不安を作り出したり、これは意味あるの?と疑心暗鬼になったり、こんなの相手が悪いに決まってると怒り出したり、あっちこっちいろんな気持ちになって取り乱すぐらいなら、

ただただどんな時も上機嫌でいる。ここに集中したほうがいい。

般若のお面を被った鬼と化してしまい、楽しいはずの休日を暗黒の2日間としてしまった私は、この本に教えてもらった。

簡単じゃない。いつでもどこでもご機嫌でいること。これは心を訓練しないとできないことだろう。感情に任せて自由気ままに上機嫌と不機嫌を行ったり来たりしているほうが楽ちんだろう。だけど、上機嫌でいるほうが、運の転機に気づくアンテナの感度がよくなりそうだ。

2022年はとにかくご機嫌でいつも愉快な赤鼻のトナカイさんのBGMが流れるように挑戦したいと思う。

どんなことがあっても、むしろ良かったんじゃない?

この本の最後に書いてあった。

「その時奥さんは感じたんですって、どんなことでも、『むしろ良かったんじゃないか?』って考えることって大事だって」

喜多川泰
運転者 未来を変える過去からの使者

2022年が始まってもう24分の1が終わっちゃったんだな〜と思った、1月15日。般若になって毒を刺して、しまった…と思った。不機嫌色に染めてしまった。でもそれさえも、「むしろよかったんじゃないか?」

こういう本にも出会えたし、こんなnoteも書けた。もしかしたらこのnoteで誰かの心を軽くしたかもしれない。そうなっていたら幸いだ。でも今の自分の気持ちを赤裸々に書きつられられたから価値があった。うん。だからむしろよかったらしい。上機嫌は自分で作ろう。不機嫌に乗っ取られるな。顔だけでもニコニコしていよう。

数字で見える応援が、日々の励みとなります。一瞬でも、あなたの人生に何かハッピーをお届けできたらこれほど嬉しいことはありません。