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イギリスから日本に入国〜空港でのきびしい検疫

今日、イギリスから日本に到着した。過去10年これまで何度も帰国しているが、今回の検疫は、かつてないほど厳重だった。一つひとつのチェックポイントが離れていて、空港の端まで行って、また端に戻ってきて、上に行って、また下に戻って。手荷物が多い人は大変そうだった。

書類が揃っているかの確認

飛行機を降りて進むと、椅子が並べられていて、まず着席させられる。一人ひとりにスタッフが来てくれて、事前確認として「書類が揃っているかどうかの確認」をしてくれた。この後、各資料は、またそれぞれのチェックポイントで確認される。

ここのチェックポイントで確認したのは、

検査証明書
誓約書
健康カード

質問票をWEBで回答し、QRコードの作成が必要。ここでは、口頭で「QRコードの準備があるか?」聞かれた。

PCR検査

次のチェックポイントは、PCR検査。健康カードをチェックしたあと、検査場へ。「唾液検査」と「鼻に綿棒を入れる検査」の2タイプあったが、私は30分以内に水を飲んでしまっていたので「唾液検査はできない」と言われて、鼻検査をした。鼻に綿棒を入れて5秒。あっというまに終了。

必要なアプリの登録・利用の確認

検疫所が指定しているアプリなどが以下。

①OELのインストール(位置情報確認アプリ)
②SkypeまたはWhatsAppのインストールとサインアップ(ビデオ通話アプリ)
③GoogleMapの位置情報保存設定
④COCOAのインストール(接触確認アプリ)

iPhone端末でiOS 13.5以上、Android端末でAndroid 6.0以上でなければならず、私の持っているiPhone5では古すぎて、「COCOA」だけがインストールできなかった。持っているiPadはiOS13.5以上で、インストールできると思ったが、「接触確認アプリに必要なAPIが提供されていない」と言うことで、これまたインストールできなかった。

携帯電話の貸し出しをしているので、借りることにした。14日間の貸し出しで1万5千円。返却の伝票がついていて、14日間経ったらコンビニに持っていけばよい。

質問表と誓約書のチェック

また、次のチェックポイントに移動してQRコードのチェック。質問票での回答と誓約書に書いてある内容が合致しているかを確認していた。入国後、14日間は自己隔離。外出や交通機関の利用が禁止されている。この14日間の、滞在住所、メールアドレス、電話番号などが確認される。

イギリスは変異株流行国として上陸拒否されている国。イギリスからの入国者は、3日間、検疫所が用意したホテル待機となる。3日を過ぎたら、他のホテルに移動。そして、妹が父の法事を終えて北海道から東京に戻ってきたら、妹の家に移って自宅待機して14日の自己隔離期間を過ごす。これらの、私の14日間の予定と住所を提出した。

検疫所で、「父が亡くなったこと」「私はすでにワクチンを受けていること」を訴えて、自己隔離期間短縮など特別措置はできないか訴えたが、裁量権を持った人が空港でウロウロしているわけもなく、「ウェブサイトでは、こうこう書いてあるから、こういうことならできる」と、すでに知っていることしか言わなかった。単なる、サイトに書いてあることのリピートだったので悲しみが増した。イライラするけど、ボトムラインで働く人に罪もないし、厚生労働省に柔軟性や信憑性を求めても無理なのかもしれない。

PCR検査の結果待ち

全てのチェックポイントを終え、最後がPCR検査の結果待ち。しばらく本を読みながら待っていたら、結果が出た「陰性」。証明書をもらい、ここで、イギリスで受けた検査証明書の提出もした。

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3日間の隔離場所へ

PCR検査の結果を受け取ると、ほんとうの最後は入国審査。入国審査間に陰性の結果を提示してゲートを通過。預けていた手荷物を受け取り、手荷物チェックで、簡単に質問されて、ついに入国。隔離されるメンバーみんなが集まるのを待って、バスでホテルに向かった。

部屋から出ては行けないので、まさに3日間の監禁。イギリスは、ワクチン接種も進み、今や、日本よりコロナが収まっている。1日あたりの死亡者も先日は1人にまで下がった。インドからの入国とイギリスからの入国を同じに扱う必要がないのではないかと思う。それなのに、こんな厳しい目に合わされるんだと悲しい。もちろん、感染を広げたくないし、死亡者も増やしたくない。ただ、厚生労働省のアップデートが遅いのではないかという疑念が消えないのである。

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