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サイコロジー・オブ・マネー――一生お金に困らない「富」のマインドセット

最近、モーガン・ハウセルのベストセラー『サイコロジー・オブ・マネー』を読みました。この本は、資産形成に対する考え方を新たな視点で見つめ、富を築くための重要なことを教えてくれます。本記事では、自分にとって印象に残った内容を紹介していきたいと思います。

決して満足できない人たち

ウォーレン・バフェットは、「必要のないお金を稼ぐために、持っている必要なものをリスクにさらすことは愚かだ」と言っています。私たちは、持っているものの価値を認識し、必要でない利益追求のためにそれをリスクにさらさないことが重要です。

資産形成において最も難しいのは、人との比較というラットレースに参加しないと決意することです。資本主義は富と嫉妬を生み、永続的な不満を引き起こします。幸せとは結局のところ「結果から期待を引いたもの」です。期待が高まり続けると、満足感は常に手の届かないものになります。人との比較というラットレースから降りる方法は、自分にとっての「十分」というラインを見つけてそれ以上を求めないことです。「十分」であることは単に少ないことで満足するということを意味しているのではなく、もっと欲しいという飽くなき欲望が後悔と燃え尽きに繋がることを認識して自分にとっての「十分」を定義し、それ以上求めないという自制心を持つことです。

複利の力:ウォーレン・バフェットからの学び

複利の素晴らしいところは、小さな変化が大きな成長を生むことです。ウォーレン・バフェットの人生はこれを如実に示しています。彼の純資産845億ドルのうち842億ドルは、50歳の誕生日以降に蓄積されたものです。これは、時間をかけて複利の力で実現した結果です。

物事はある時点から指数関数的な成長を見せる点は、普通の感覚では理解しにくいです。そのため複利の潜在能力を無視して長期的な視点を持てず手っ取り早い方法に飛びつきます。しかし、最も効果的な戦略は「黙って待つ」ことであり、忍耐と時間が資産形成において最も強力な味方になります。優れた投資は最高のリターンを追求するのではなく、長期間にわたって安定したリターンを持続的に得ることです。このアプローチにより、複利がその魔法を発揮し、実質的な富を生み出します。

よい投資とは、一貫して失敗しないことである

多くの本がどのように富を手に入れるかを教えますが、富を維持するためのスキルを強調する本は少ないです。モーガン・ハウセルは、「お金持ちになることとお金持ちであり続けることは別のことです」と述べています。

お金持ちであり続けるには、リスクを取りつつ将来に対して楽観的であることが必要ですが、謙虚さと得たものを失う可能性を理解することも重要です。

お金の真の価値:時間の束縛から自由になること

人生に対する強いコントロール感は、どんな客観的な条件よりも幸福感を高めます。お金の最も大きな内在的価値は、時間の束縛から自由になる可能性を与えてくれることです。例えば、給料にこだわりすぎずに柔軟な労働時間や通勤時間の短い仕事を選ぶことが挙げられます。お金を使って時間や選択肢を得ることは、高級品以上の満足感を得られます。

以上がこの本からの学びです。興味のある方がぜひご一読ください。


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