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劇場版ポケットモンスター キミにきめた! ポケモンは友達

20周年記念作品として公開された本作は、サトシとピカチュウの出会いから、伝説のポケモン・ホウオウを追いかける旅を中心に描かれています。公式サイトは以下です。

サトシとピカチュウの出会いはアニメと同じですが、そこから先はパラレルワールド。最初に見た時はアニメの思い出が強すぎて、どうしても受け入れがたく、感動シーンも感情移入できずにいたのですが、今回はパラレルワールドと認識した上で鑑賞できたので、物語に入って楽しめました。

映画の感想と、ここを推したい!という点を紹介していきます。

サトシとピカチュウの絆

改めて言うまでもない、という感じではありますが、やはりここは外せないでしょう。

サトシとピカチュウは、今でこそ誰も間に入ることのできない信頼関係で結ばれたパートナーですが、最初から仲良しだったわけではありません。序盤のツンツンしたピカチュウは、今は見られないレアなシーンかもしれません。ピカチュウって割と生意気な感じだったんですよね(笑)

でもそれは、まだサトシを自分のトレーナーと認めていなかったから。それが、身を挺してオニスズメの大群から守ろうとする姿を見て、ピカチュウはサトシをパートナーとして、友達として認めます。ああ、これが物語の原点なんだなあと感動してしまいました。

最初、ピカチュウがモンスターボールに入ってくれなかったのは、このようにまだサトシを認めていなかったからだと思います。まあ、ボールの中の居心地が悪いのかもしれませんが。

しかし、物語の終盤でモンスターボールに入らない理由が明らかになります。

「いつも一緒にいたいから」

ピ、ピカチュウ……(涙)これはどう考えても制作側が泣かせにきてます。わかってるよ?わかってるけど、これは泣くよ?

初見時は、「ピカチュウ、なんで喋ってるの!?」という違和感が拭えずにいましたが、きっと奇跡が起きて、サトシとピカチュウの心が通じ合ったんでしょう。

二人にはずっと旅をしていてほしいな。

ヒトカゲとの出会い

アニメでも好きなエピソードなので、リメイクで見られてとても嬉しい。何度裏切られても、きっと迎えに来てくれる。そう信じて、いつまでもトレーナーを待ち続ける姿は、健気でとても切ないです。サトシと出会って、本当の優しさに触れて仲間になるシーンはやっぱり大好きなところです。

アニメ版だと、途中で進化してからものすごい生意気な反抗期に突入するんですが、今作では終始素直なままでしたね。どちらにしてもリザ-ドンはかっこいいよね。

マコトとソウジ

今作で一緒に旅をする仲間は、これまでの歴代の子たちではなく、オリジナルキャラクター。初見では、サトシがカスミやタケシたちのことを忘れたみたいに見えて、なんとなく切ない思いで見ていたのですが、改めて見るといい子たちです。

特にソウジくんが推し。見た目は千と千尋のハク様とヒカルの碁のアキラくんです(笑)頭もよくて冷静な男の子。幼少期のエピソードはなかなかに辛いですが、今はパートナーのルカリオが常にそばにいてくれます。ルカリオ大好きなので、もうこれだけで癒やされる。

マコトちゃんは芯の強い明るい女の子。相棒のポッチャマがまた可愛い。しかし何やら故郷のお母さんに対してわだかまりがありそうです。具体的な事情は描かれませんでしたが、ラストでは故郷に帰ることにした模様。水ポケモンを使っていることといい、何となくカスミを彷彿させるキャラクターです。

強さではなく、友情のために

最後に、サトシがバトルする理由について。

サトシは旅の途中でトレーナーに出会うと、率先してバトルをします。他の作品でも「売られたバトルは買わなくちゃ」とか言ってますよね。

今作では、ライバルキャラのクロスに負けた後、悔しくて自分で認められなくて、ポケモンのせいにしてピカチュウのことも突き放してしまいます。このあたりは、まだまだ10歳の男の子だから仕方ないのかなとは思いますが、サトシがこんなこと言うかな?とも思いました。おそらく、これはラストの「ポケモンバトルは友達になるためにやるんだ」への成長に繋げるためだったと思います。

「ポケモンは友達」

私は、これがポケモンの作品に通じるテーマだと思っています。サトシをはじめ、登場キャラクターもしばしばセリフとして言っていますし。20周年という節目の年として、改めてテーマとして呈示したのではないでしょうか。

「ライバル」という歌がありますが、

時の流れはふしぎだね どっちが勝ったか ねえおぼえてる? 今ではホラ笑いながら話ができるよ わすれたね!ってとぼけてる そんなオレのライバルたち
勝ったうれしさは 泣きたいほどだけど 勝ち負けよりもだいじな何かが きっとあるはずさ

サトシの気持ちをぎゅっと凝縮している感じがするので大好きな曲です。


さて、ここまで私の「好き!」と思う部分を紹介していきました。やっぱりポケモンはいいぞ。

それではまた(。・_・)ノ



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