ミュウツーの逆襲EVOLUTION 大人になったみんなへ

「劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲 EVOLUTION」は2019年に公開。第1作をフルCGでリメイクした作品として話題になりました。

あの時、一緒に冒険したキミへ

なぜ1作目をリメイクして公開したのか、ということを考えてみると、これは「大人に向けたポケモン映画」なのではないかと思いました。

もちろん、今の世代の子どもたちに向けた「最初の頃のポケモンも面白いんだよ!」という意味もあるでしょう。しかし、かつてポケモントレーナーだった少年少女たち、今はポケモンから離れてしまった世代の大人にもう一度「あの頃」を体験してほしかったのでは、と思うのです。

小学生の頃、ポケモンは確かに私の友達でした。ゲームの小さい端末の中、テレビのディスプレイ越しではあったけれど、それでも選んだパートナーと一緒に、そしてサトシとピカチュウと一緒に冒険をしていました。それは本当に楽しい時間で、キラキラしていました。

しかし、私たちはだんだん成長して別の何かに夢中になっていきました。もちろん、ずっとポケモンが大好きだった人もいると思います。でも少なくとも、私や私の周りの友人たちはいつの間にかポケモンから離れていきました。

そういった大人たちにもう一度、ポケモンたちが「一緒に冒険しようよ!」と誘いに来てくれたのではないかと思います。かつて旅したトレーナーにとって今作は、新しく生まれ変わったと同時に懐かしい作品だったのではないでしょうか。子どもの頃の、あのドキドキやワクワクが蘇るのではないでしょうか。そして、昔はわからなかった作品が問いかけるテーマを、大人になった今考えられるようになったのだ、と。

ラストでミュウツーが「生き続ける、この世界のどこかで」というセリフを残していきますが、これは「私は誰だ」に対する答えであると同時に、ポケモンも私たちの世界のどこかにいるのだというメッセージではないでしょうか。

大人になっても、キミたちはずっと友達だよ」と。

大人になった今だからこそ、もう一度ポケモンの世界に飛びこんでみませんか?

それではまた(´・ω・`)/

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