4か月半で実現!広報担当が振り返る「SK book」アップデートの舞台裏
こんにちは。エスケイワードで広報を担当している家本(@725kamo)です。
私たちエスケイワードは、創業60周年を機に会社として大切にしている考え方をまとめた「SK book」をアップデートしました。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000042917.html
今回は、2023年の大仕事であった「SK book」のアップデートについて、プロジェクト推進を行った広報担当の視点からお伝えしていきたいと思います。
周年が間近に控えているけれどどうしていいかわからない! とお困りの経営者や広報担当の方々に届き、参考になりましたら嬉しいです!
下半期からの急発進
エスケイワードは2023年に創業60周年を迎えました。周年の対応をどのように行うか、社内で紆余曲折ありなかなか決まらず…。
「60周年を機に『SK book』をアップデートしたい!」と代表からの正式なオファーがあったのは下半期に入った7月下旬のことでした(当社は1月~12月を1期としています)。
広報として関わることが明白だった私はかなり焦りました。残り半年足らずで、実現できるのか…!? 不安はたくさんありましたが、動き出さなければ何も始まらないので、まずは関わってくれるメンバーを集め、キックオフを行いました。
「SK book」のアップデート制作に関わることになったメンバーは、7名。執行役員の江口さん、アートディレクターの山岸さん、セールスとして周年事業にも詳しい伊藤さん、そしてフレッシュな感覚を取り入れ誰にでも伝わる表現を叶えるために2023新卒メンバーからも3名参画してもらいました。
代表の沢田さんからのリクエストは、以下の2点。
クレドの行動例等をアフターコロナの時代背景にも合うようにしたい
お客さまにもお渡しできるブランドブックのような要素を加えたい
制作メンバーで話し合うなかで、いっそ会社ロゴも作り直すのか!? など、様々な意見が交わされました。しかし、これまでのエスケイワードも大切にしたい、イメージを一新したいわけではないことから、ブックとしての表現を見直すことで制作内容を合意しました。
アップデートへの(険しい?)道のり
表現の見直しとして、実施したことは大きく3つありました。
クレドの表現を見直す
社員の行動指針として掲げられている「クレド」。
コロナ禍を経て、人々の生活様式や仕事の進め方が変わった部分もあるため、それに合った内容にアップデートすることにしました。10項目あるクレドには、それぞれ8つの「行動例」が付随しています。現状の行動例のなかには、少し分かりづらいものもあったため、よりしっくりくる表現に見直すことにしました。
デザインを一新する
これまでの「SK book」は主に社内向けの冊子だったため、非常に簡素なデザインでした。今後は社外の方々にも手に取っていただく冊子となるため、現在のエスケイワードの雰囲気を表せるようにデザインを一新することにしました。
ブランドを表すコンテンツを制作する
社外の方々にお渡しした際に「エスケイワードが何者なのか」をお伝えできるよう、ブランドブックとしての要素として新たにコンテンツ制作をすることにしました。
具体的にどのようなことを実施したのか、もう少し詳細にお伝えしていきます。
クレドの表現を見直す
全社員参加で見直しを実施したかったため、全社員にアンケートを取り、既存のクレドや行動例の表現で気になるところ、もっとよくできそうなところを挙げてもらいました。1週間という短い期間でしたが、50件の回答を得ることができました。
次に、社員から挙がった意見を、一つずつ確認しグルーピングしていきました。例えば、「コミュニケーションの項目にはオンラインでのコミュニケーションにも言及したい」といったように、似通った意見をまとめていきました。
グルーピングされた意見をもとに、制作メンバーでディスカッションを行いました。アップデートに取り入れたほうがいいもの、そうではないもの。方向性の認識を合わせていきました。
ディスカッションの結果をもとに、アップデートする具体的な項目を決めて、新しい行動例の表現を制作していきました。この部分の実動は私自身で行ったのですが、なかなか大変な工程でした…! 一案作っては制作メンバーに意見を聞き、伝わりにくさや違和感が残らないか、複数回調整していきました。
制作メンバーで表現を整え、最終的にプロジェクトオーナーである代表に確認をし、クレド表現のアップデート内容が決定しました。一安心!の瞬間でした。
デザインを一新する
デザインについては、専門職に一任! ということで、アートディレクターの山岸さんが主体となって、ブック全体のコンセプトを改めて整理していきました。
ターゲットやターゲットにとってほしい理想の行動、エスケイワードらしさ、そして伝えたいことが整理され、デザインコンセプト、イメージボードをつくっていきました。
コンセプトとイメージボードをもとに、Adobe XDでデザインのラフ案を作りました。
デザインの実務は第三者的視点も加えて行っていきたく、信頼するパートナーであるI’m Hoppingさんへバトンを渡しました。
デザインを進めるなかで、グラデーションの表現など、制作の主要メンバーで再度ディスカッションをし、よりコンテンツの中身が伝わり、デザインコンセプトにも沿ったものにブラッシュアップしていってもらいました。
デザイン工程のなかで難易度が高かったのは、クレドに付随する行動例のイラストのテイストを新しくするところ。生成AIで画像を作成できないかのチャレンジも実施したのですが、結果は惨敗…。
I’m Hoppingさんにイラストもお願いし、アートディレクター山岸さんの要望からイメージ通りに仕上げていただいて、とても満足度の高いイラストが出来上がりました!
エスケイワードのブランドを表すコンテンツを制作する
ここが個人的には一番苦労した工程です。ブランドを表すコンテンツがそもそも何なのか、明確になっていませんでした。当然ながらエスケイワードのコーポレートサイトにサービス説明はありますが、ブランドブックの表現はサービス説明とは異なるものだろうと考えました。
表現のヒントを探るべく、まずは現在のロゴを制作した際の話を、当時の代表であった加藤会長にヒアリングすることから始めました。それによって、これまでの60年でエスケイワードが大切にしてきたことや、提供してきた価値の輪郭が見えてきました。
この形状のロゴが出来上がったのは10年以上前。時代や外部環境の変化とともに、エスケイワードの提供するものは変わってきています。今、そしてこれから私たちが果たしていく役割は何なのか、どんなものを提供していくのか。それを表現するのにふさわしい表現がどんなものなのか、考えを巡らせました。
そんななか、今の私たちに適した表現として浮かび上がったのが、「夜明け」と「架け橋」でした。
60年のなかで変わり続けてきたエスケイワード自身の姿と、これからも変わりながら続いていく決意を「夜明け」に込めました。もちろんその変化には、エスケイワードに関わるみなさまからの刺激が影響を与えてくださっていることは言うまでもありません。
そして「架け橋」は、私たちが企業のコミュニケーションを支援している行為そのものを表しています。何かと何かの間に橋を架け続けることで、壁がなくなり、世界が繋がっていく。それは未来に繋がっていくことでもある。そんなイメージを持ったのです。
このイメージをなんとか言葉とビジュアルで表現しなければ! 言葉の部分は、生成AIとのディスカッションも試してみました。
AI任せではいけないので、最終的には制作の主要メンバーとI’m Hoppingさんで意見を交わしあい、ブラッシュアップしていきました。ブックを開いた最初の見開きページをぜひ見ていただきたいです…!
こうして、「SK book」のアップデートは進んでいきました。
できあがった「SK book」は、全社員に手渡されるだけでなく、共に歩んでいっていただきたいお客さまやパートナーのみなさまにもお届けする予定です!
…というところまでを下書きとして12月上旬に書いてあったのですが、12月中旬以降、もう一山ありました。
デザインを制作いただき社内チェックを実施するなかで、「表紙の表現はこれが最適か?」の議論が持ち上がりました。
進行していた表紙の案は、ロゴのキーカラーでもあるマゼンタの印象が強いもの。ブランドブックの意味合いも持つ新しい「SK book」にとって、インパクトの強い色使いが果たして自分たちのイメージと合っているのか。まだ社歴の浅い2023年新卒入社メンバーからの意見も取り入れ、再度議論をしました。
↓アートディレクターの生の声、チラ見せします。
入稿ギリギリまでデザインの調整にお付き合いいただいたI’m Hoppingさんと制作メンバーには感謝の気持ちでいっぱいです。
みなさま、アップデートされた「SK book」をぜひご覧になってみてください!
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ご応募くださった方へ、「SK book」の冊子をお届けいたします。
こちらのフォームから、ご応募お待ちしております!
https://x.gd/UxjeP
※このキャンペーンは2024年3月末まで実施する予定です。
あとがき
ここまでお読みいただきありがとうございます。多くの方にご共感いただけると思いますが、社内プロジェクトには社内プロジェクトだからこその難しさがあります。本プロジェクトにも、もちろん多々ありました……!
60周年の年である2023年のうちにプロジェクトを完了させられるのか、ヒヤヒヤしっぱなしでした(この文章を書いている段階、12月26日でも、未だにヒヤヒヤしています…)。
大変なこともたくさんあったけれど、全社員を巻き込んでクレドや行動例のアップデートをできたことは、エスケイワード自身のことを見つめ直す良い機会になったと感じています。広報の役割を任された最初の年に、このプロジェクトに関われて良かったです。関係者のみなさま、本当にありがとうございました!
文:エスケイワード 家本夏子
「SK book」 Update 制作プロジェクト
オーナー:沢田圭一
メンバー:江口伸行、山岸結美、伊藤麻耶、大柳千羽鶴、中野修也、村越拓斗、家本夏子
デザインパートナー:前川弘基(エスケイワードCDO、アイムホッピング 合同会社 代表)、岡部雅世(アイムホッピング 合同会社)
アンケート協力:エスケイワード社員のみなさん♡
ブランド体験を「届ける」なら
エスケイワードは、お客さまの共創パートナーとして、会社やビジネスの成長に向けて末長くお付き合いいたします。
社内外にブランド体験を「届ける」ためには、みなさんの持つ価値を伝わる言葉やビジュアルにしていくことが必要不可欠です。
社員の方々を巻き込んで価値の探求を共に行うほか、言語化されたイメージやビジョンをブランドブックやWebサイトとして表現していくことが可能です。
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