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生まれて初めてメンターやりました。

こんにちは。クラウドワークスでデザイナーをしています、さかたです。
クラウドワークスのデザイングループでは2023年4月に(おそらく)史上初となる新卒デザイナーのかいくん(本文ではメンティーと呼ばせていただきます)にご入社いただきました。
そこで4月からかいくんのメンターをさかたが担当させてもらったので、この半年のあれこれをしたためてみようと思います。
(かいくんが書いてくれた入社エントリーもあるので合わせて読んでいただけたら!)


初?の後輩デザイナー

さかたはデザイナーを自称して約7年経つのですが、今までデザイナーどころか業務で関わる方全員が自分より年上でずっと末っ子しながらお仕事してきました。
クラウドワークスに入社してすぐも相変わらず一番下だったのですが、割とすぐにのまさんが入社されて初めて後輩?ができました!
ですが、のまさんはすでにデザイナーとしてムキムキだったので特に先輩風吹かすところもなく、なんならドキュメント周りとかさかたの苦手分野が得意だったりして学ぶところだらけでした。
そんなこんなでさかたにとってメンティーは実質初めての後輩デザイナーということでメンターとしてどのように関わっていったら良いのかドキドキしていました。

受け入れとメンターとしての取り組み

さかたがメンターになったもののメンティーの受け入れ自体はCrowdWorks.jpのデザイナー陣全員で行うことにしました。デザイングループのメンバーはほぼ全員が基本的に在宅勤務なので研修自体もオンライン上での実施となりました。
メンターの取り組みとしては、主に毎日30分Google Meetで1on1を実施していました。(業務の話半分、雑談半分だったので色々盛り上がったりすると1時間くらい話してしまってましたが…。)
デザイン知識やデザインツールの使い方、簡単なコーディングの知識などデザイナーとして身につけなければならないことはたくさんあると思いますが、それらは他のデザイナーが上記のそれぞれの領域で担当について数週間研修をしていただきました。
さかたは1on1を実施してメンティー自身の悩みや相談を受けて一緒に解決したりしつつ、受け入れで見つかった課題をマネージャーに報告したりなどしていました。

気をつけていたこと

メンターをするにあたっていくつか気をつけていたことがあるのでここでまとめてみます。

わからないことはわからないと言う

初っ端からメンターとしてどうなんだと思われそうなんですが、ここは最初から結構意識していた部分になります。
メンターとして一番回避したいと考えていた状況は、メンティーが相談したいと思った内容を「こんなこともわからないのか」と思われそうで誰にも相談できないと言う状況でした。
なので、最悪「さかたさんに何を相談してもわからんと言われるし他の人に聞こう」と思われたとしても誰にも相談できないという状況は回避したかったので、まずはさかた自身わからないことについては「わからん」と答えることで「わからない」と発信することのハードルを下げようと考えました。
もちろんわからないことに対してわからんと答えるだけではなんの解決にもならないので、一緒に答えを考えたり答えを知っていそうな人と繋いだりなどのアクションは必須です。

ちなみにこう考えた背景にはさかたが新卒のとき業務委託のデザイナーとしてお仕事をしていたので、「わからない」と言うと契約を切られるかもと言う緊張感から「わからない」と言えず、とりあえずできます!と言ってその後しこたま調べてなんとか形にするという経験からきています。(これはこれでいい修行だった)

意見が分かれそうな質問の具体的な回答は控える

基本的にもらった質問については一緒に考えたりして答えを出していましたが、例えば、他のデザイナーさんが行なっている研修に関しての質問でこれは人によって意見が別れそうとかいろんな方法あるなと思った場合には、ある程度さかたの解釈は答えつつ「いろんな考え方や方法があるよ、研修担当のデザイナーに改めて聞いた方が良さそう」ということを必ず伝えていました。

複数の教える立場の人間から異なる回答をもらうことは無駄に悩みを増やすことに繋がりますし、主導権はあくまで研修担当のデザイナーにあるべきと考えたので、さかたからそれのやり方はこれ!と具体的に答えることは控えました。
一般的に意見や方法が分かれそうだけど上記の例のように混乱を招く状況でなければ、それのやり方はこれ!と具体的に答えた方が逆に迷わなくて良いと思います。

質問の仕方は大事だけどメンターだけは対象外

人に何か質問をするとき、聞き方って大事ですよね。
相手の時間を大なり小なりいただくことになるので極力相手がすぐに答えられる形、極論を言うとYES or NOで答えられる状態まで自分で詰めておく必要があると思います。
そういったことをメンティーに対しても伝えていましたが、メンターへの質問は例外とも伝えました。
理由は先ほども書いた「質問できない状況を回避したい」なんですが、他にも、悩みが具体的になっていなくても早めにキャッチアップしておきたいという意図でメンターへの質問や相談はぼんやりしていてもいいし、「何か違和感あるんですよね」くらいでも相談してほしいと伝えていました。

また、いきなりYES or NOで答えられる状態まで自分で考えろと言われてもできないし、なんならさかたもそんなこと普段からできていません。
なので、他の誰かに何かを質問したりレビュー依頼をする際には、ある程度メンティーが自分で考えたものをさかたと一緒にブラッシュアップしてから質問を投げるなどしていました。

雑談をしよう

メンティーの性格や考え方次第でもあるのですが、基本的に業務以外のお話もできたらいいかなと思います。
お互いの価値観や考え方を知ることで信頼関係が構築されていくと思いますし、信頼関係が構築されることでメンティーの悩みや課題のキャッチアップの精度も向上すると思います。キャッチアップの精度が上がると悩みや課題も早期解決できます。
特に今回の場合はオンライン上での研修だったので意識的に1on1の中で雑談の時間を取るようにしていました。
とはいえ、メンティーが業務外のお話をすることにネガティブな場合は逆に信頼関係を損なうことになると思われるのでケースバイケースですね。

さかたも最初はメンティーがどう感じるのかわからなかったので、どこまで踏み込んだ話をしたものかなと手探りでした。
幸いこちらがあれこれ聞かなくても学生時代の話や最近楽しかったことなどメンティーから色々話してくれたので助かりました。(さかたが口下手なので気を遣ってくれた説が有力😇)

反省点

当然ですが、ああすればよかったこうすればよかったもいくつかありました…。

できないを正確に把握しよう

メンティーはキャッチアップ能力も高く教えたことはなんでも割とすぐにできるようになるし、MTGでもちょいちょい鋭い意見を言ってくれるのですごいじゃん!とさかたは思っていました。
そのため、できない部分にあまり目を向けることができていませんでした。今できていない部分こそメンティーの伸び代なので、もっと気にして見つけながら伸ばしていかなければいけないところでした。
とはいえ、できていないところを無理やり粗探しするのも微妙なのでメンティーのできること・できないことを正確に把握して本人のWillに向けて導くことが大切だと感じました。

タスクの用意がない

これはちょっとどうしようもない部分ではあったのですが、何かやりようがあったんじゃないかなと思うので反省点です。

さかたとメンティーがジョインしているCrowdWorks.jpの施策チームはこの半年、本来のチームミッション外の差し込み案件にかかりきりでした。そのため、新たな施策に取り掛かることができずにメンティーに任せたいデザインタスクも用意できませんでした。
メンティーも元々デジタルプロダクトのUIデザインをやりたいとクラウドワークスに入社いただいたのでぜひやってほしかったのですが、上記の都合でコーポレート関連の業務が主になってしまいました。

コーポレート関連の業務でプロダクトのUIデザインをやる上ではあまり関わらないような職種の方達と一緒にお仕事をできたことなどメンティーとしても学びになったことは多いと思いますが、やってほしいタスクを用意できなかったのは反省点でした。

最後に

この半年を振り返ってみましたが、まさか自分が人に何かを教えたり導く立場になる日が来るとは思っていませんでした。
今まで周りの人たちから何かを吸収するばかりでしたが、今後は今まで自分が蓄積してきた知見を継承していくことももっと意識的に行っていこうと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございます。
思いつくままに書いてしまったので取り留めのない文章になってしまいましたが、このnoteも今後初めてメンターをする誰かの参考になればと思います。


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