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車の寿命の走行距離は?何年乗れる?走行距離の限界や年数の目安を解説!

3級整備士の闇です!
第133回の今回は車の走行距離の限界や年数について書いていきたいと思います。

〈車の寿命は何年・何万km?〉

車の寿命は車種や年式、乗り方や日頃のメンテナンスによって変わりますが、一般的な目安はどのくらいなのでしょうか?近年の車は性能が良くなったことにより、寿命が確実に延びています。ここでは、車の寿命とされる走行距離と年数を見ていきましょう。

・寿命とされる走行距離

車は走行距離10万kmを超えるとトラブルが起きやすくなると言われています。たとえば、ベルトやブーツ類、ブレーキホースやスパークプラグなどの消耗品は交換時期を迎えているでしょう。

定期的にメンテナンスを行っている車であれば問題ありませんが、これらを交換するためには費用がかかります。そのため、安全面や出費を考慮して10万kmで車を買い替えるケースが多くなっているようです。

また、走行距離10kmを超えた車は市場価値が大幅に下がる傾向があります。買取金額が下がる前に売却して新しい車に乗り換える、というタイミングでもあるのです。

・寿命とされる年数

一般財団法人の自動車検査登録情報協会の調査によると、令和2年(2020年)の普通乗用車の平均使用年数は13.51年でした。同じように軽自動車協会では、同年の軽自動車の平均使用年数が15.20年であると公表しています。

この数値から車の寿命とされる年数は13年~15年ほどが目安ということが分かりますが、メンテナンスをしっかり行っていれば20年以上乗り続けることも可能です。

ではなぜ平均使用年数が13年程度なのでしょうか。それは税金がひとつの理由となっています。新規登録から13年数を経過した車は自動車税・軽自動車税と自動車重量税がアップするのです。

毎年支払う自動車税や車検時に支払う重量税が増えると、生活に負担がかかるのは間違いありません。13年を目途に車を買い替える人が多いのは、このためと言えます。

〈車の寿命を延ばすには点検とメンテナンスが大事〉


車の部品はほぼ全てが交換可能です。エンジンの不調やボディの破損でも交換・修復ができます。車は壊れた部品を交換し続ければ半永久的に乗り続けることができるでしょう。

しかし、メーカーの部品供給が終われば交換はできなくなり、故障してもすぐに修理ができない場合もあります。そのため車の定期点検やメンテナンスは怠らないようにしましょう。

・洗車しながらタイヤもチェック

車の所有者が簡単にできる点検としては、洗車しながらのタイヤチェックです。洗車することで車を清潔に保つことができるのはもちろん、汚れを落とすことでボディに付いた傷やタイヤの空気圧を詳しくチェックできます。

・定期的なエンジンオイル交換

エンジンオイルは減少したり劣化したりすると、エンジンの故障につながります。エンジンオイルの種類や運転・走行状況によっても異なりますが、交換は5000~1万kmもしくは3か月~半年程度が目安とされています。

オイル残量は自分でチェックすることができるため、適度な走行距離や期間で定期的にエンジンオイルを交換しましょう。また、オイルエレメントを交換してオイルを清潔に保つことでも車の寿命を伸ばすことができます。

・切れる前にタイミングベルトの交換

タイミングベルトとは、エンジンのクランクシャフトと吸気・排気バルブの開閉に関わる重要な部品です。前兆がなく突然切れることが多いため、切れる前に交換する必要があります。

昔からあるゴム製のタイミングベルトであれば、10年・10万kmが交換目安です。近年主流になっているタイミングチェーン(金属製)は30万kmまで使えるとされているため、ほぼ無交換で良いと言えるでしょう。

いずれにしてもタイミングベルトは消耗品であるため、定期的な点検や必要に応じて交換することで車の長寿命化につながります。

・古くなったバッテリーの交換

バッテリーは2年~3年ごとに交換するのが一般的です。バッテリーの交換にかかる費用は、バッテリー本体料金+工賃2,000円程度が目安となります

バッテリーは安い製品が数多く出回っていますが、仮に安物のバッテリーを使ってトラブルが起きると純正品のバッテリーを買うよりも高い修理費用が発生することも考えられます。

また、バッテリーは使用しないと逆に寿命が短くなるため、可能な限り車を動かしてバッテリーの高寿命化を図りましょう。

・すり減ったタイヤの交換

タイヤの寿命は走行距離や路面状況、保管方法などにより変化します。メーカーは4~5年の交換を推奨していますが、安全面で考えるとスリップサインが交換目安となります。

すり減って溝が無くなタイヤで走ると制動距離が長くなり、スリップしやすくなるため危険です。仮に整備不良で警察に止められると、反則金9,000円・違反点数2点が科せられます。当然ですが車検も通りません。

またタイヤはゴム製品ですから、経年劣化は避けられません。直射日光に当たる場所での保管はより劣化を早めてしまいます。劣化によるひび割れが発生した場合は、走行中にバースト(破裂)する危険性もありますので早めの交換を検討しましょう。

・純正交換パーツは徐々になくなる可能性も

メーカーによって多少異なりますが、車の部品は10年ほど在庫として保管しています。しかし、そのモデルにしか使わない専用部品や改良前の部品などは新たに生産する必要がないため、徐々になくなる可能性が高いでしょう。

人気の高いモデルは互換パーツが販売されることもありますが、純正パーツは年数が経てば経つほど手に入りにくく交換や修理が難しくなります。定期的にメンテナンスを行い、より良いタイミングで部品交換を行うのが得策です。

〈車を寿命まで乗り潰す人は多い?〉

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