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D.D.G. -Hope to Live, Want to Kill- (Sequence 4.)

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Sequence 4. Three counts.

 背中に走る痛みが、絡生まといの意識を叩き起こした。自分が地面に体を放り投げられた際の鈍痛らしいことを、辛うじて感じる事ができた。
「っ……!」
 薄らに目を開けると、暗闇の中、複数の輪郭があるのを視認できる。大小様々だが全て人の形を取っていた。全てが間違いなく敵意を持っていると察した絡生は、一体何をするんだと立ち上がるべく、手で地面を押し上げ、
「……っ、あれ?」
 ――
 そもそも手を動かすことが出来ない。手首に繊維質の感触がするので、漸く絡生は自分が後ろ手に縛られていることに気が付いた。
「な、何で……?」
 疑問を口にしたその瞬間、腹を思い切り蹴られた。肋骨が響き内臓を揺らし、更なる痛みが体の中を駆ける。
「ぐ、えっ……!?」
 訳も分からず唾液を吐いて苦悶する絡生。目が覚めたら縛られていて、いきなり鳩尾を蹴られ、完全に混乱していた。意識が朦朧とするのが、痛みによるものなのか起き抜けによるものなのかが分からなくなる程。
「なん、ですかっ……!?」
 絡生は声を捻り出すことに成功すると、頭上から舌打ちが聞こえて来た。それから襟首を掴まれ、壁に叩きつけられた。段ボールの空気砲の様に、口から空気弾を吐かされる。
 痛みで崩れる視界に映るのは、男だ。白髪が混じり、苦労と疲労で刻まれた顔。老いたそれらの特徴とは裏腹に、両の目には燃え盛る殺意が光る。
「何ですか、だと?」
 粘性の高い殺意に漬け込まれた低い声が、肌に纏わりつく不快感と肌を溶かされる様な痛みを幻覚させる。
上層インテグラの嬢ちゃんが道楽に子供ガキ殺しとは、良い趣味してやがるぜ」
 その言葉で漸く、絡生は思い出す。
 あの瓦礫での惨劇を。黙って嬲るのを傍から目の当たりにするしかなかった、地獄の刻を。
 全身ぐちゃぐちゃに砕かれた兄と。
 顔面ぐちゃぐちゃに砕かれた妹とを。
 兄妹の姿を想起した途端。
「っ、ぷ、げぇっ……!!」
 真面にモノを食べていなかったからか、胃酸の強い白い粘液を吐いた。吐瀉物は襟首を掴む男の袖にしがみ付く。
「……あ?」
 男は額に青筋を浮かべ、絡生を投げ飛ばす。勢いが相当あったのか、2度、3度と地面に叩きつけられて転がされた。
「どんな神経してんだよ」男は呆れ返った息を吐く。「お前が殺ったんだろうが。少年の体を砕いて、少女の顔面を抉って。直接現場を見た訳じゃねえが、その返り血とあの死体を見りゃサルでも分かる。なのに、吐くに事欠いて何様のつもりだ? ああ?」
「だ、って」
 言われ放題だ。だがやられ放しでいる訳にもいかない。無実を口にしなければならない。李下にあって堂々冠を正さねばならない時もある。
「わた、し。殺して、ない」
「その状況でか!」
 怒号を浴びせられる。それでも怯む訳には。
「私、の。中にいる怪物、が――っ!!」
 腹への蹴りで言葉を遮られた。もういい、と言外に告げるべく。
「怪物、怪物。怪物ねえ――確かに、その首に接続口があるのは、人間というより人造人間ホムンクルスじみているな」
 嘲笑する。男の周囲はその笑みにつられない。ただ地面に這う絡生を静観している。
「そうだ、そうだよ。怪物はお前らのことだ、上層インテグラめ。自分の中に注ぎ込んだ知識や経験を怪物呼ばわりしているのかもしれねえが、んなもんは只の言い訳にしか聞こえねえよ」
「わ、たし。い、んてぐら、じゃない!」
 切れ切れに弁明をするが、男に笑い飛ばされる。
「命乞いと来たか! 脳に糞でも詰まってるのか!?」
 男の目が血走る。獰猛に歯すら剥きだしている。
 このまま、殺されるのか。
 話の通じない相手に、勘違いされたまま未来を奪われるのか。

 嫌だ。
 そんなことは、絶対に。

 しかしそんな願いと裏腹に、絡生には嫌という程に分かっていた。
 この状況で、剣はペンより強しであると。言葉が通じないのだから拳で黙らせるべきなのだと。
 忌み嫌っている報炉のように、力で全てをねじ伏せねば解決しないと。
 分かっていても、使いたくないし、使えない。
 後ろ手に縛られた状態で、一介の少女がどうやって男に抵抗でき得るのか?

 打開する手段は、ただ1つしかない。
 分かっている。
 分かっていても、使いたくない――。

【――呼んだかァ?】

 にたにたと人の悪い笑みを浮かべ、絡生の横に座る報炉の幻影が、待ってましたとばかりに呼びかけた。
 絡生は、敵意を込めて告げた。
「――呼んでない」
 男はピタリと動きを止めた。突然虚空に向かって話し始める絡生に、とうとう頭が可笑しくなったと思ったのだ。
 構わず報炉は話を続ける。
【いいや、呼んだだろ? このままじゃ殺されるー、私は生きたいのにー、誰でもいいから助けてくださいー、ってな】
 小馬鹿にした棒読みで絡生の心の声を真似るが、絡生はただこう返すしかなかった。
「……誰が、お前なんかに」
「お前さっきから誰に向かって話してるんだ?」
 男が気味悪がって思わず絡生に尋ねるが、それを無視して報炉は残酷な質問を叩きつけた。
【ならここで死ぬか? あァ?】
「……っ」
「答えろや、クソガキ」
 段々と男も苛立って来たのか、声に怒気が混ざり出す。
【……と、まあ脅してはみた訳だが。お前に死なれちゃァ俺様が困るんだよ】
 報炉は続ける。
【前にも言ったよな? 生きるつもりがねェなら全部俺様に寄越せってなァ。どうするんだ? 俺様に頼らねェってんならここでお前の意識を殺す。俺様に頼るってんならお前の意識を借りる。どっちが良い? 3秒で決めろや】
 報炉は絡生の首を掴む。
「クソガキ、3秒待つから答えろ。答えなきゃ殺す」
 男は腰のホルスターから銃を抜き蟀谷こめかみに突き付ける。これで現実にしろ幻影にしろ、絡生の命の猶予はあと3秒。
【3】「3」
 ――迫るタイムリミットを前に、絡生は思い直す。どうしようもなく生きたいと、認識し直す。
 どうにもならない程、心が望みに渇き疼いて仕方ない。
【2】「2」
 心底からの願いを叶える選択肢は、ただ1つ。
 此の状況で男を圧倒し、報炉に意識を喰われずやり過ごすという『一石二鳥』を狙える石は、ただ1つしか存在しない。
 使う訳にはいかない、と思っていた。しかし。
【1】「1」

 非力な自分には、選択肢など存在しない。
 絡生は、口を開いた。

! !!」

【良い回答だ、マトイちゃん!】
「良い回答だ、クソガキ!」

 男は弾丸を発射する――より先に、銃を手から弾き出されてしまった。
 他でもない、絡生の手によって。後ろ手に縛られていた筈の拘束を打ち破って、男に反撃をしたのだ。
「……何?」
 困惑する男の目の前で、絡生の髪の色は黒から赤へ。可愛らしい少女の顔が、ぐにゃりと醜く歪んで崩れた。
「ぎゃ、はっ!」
 下品な笑い声を、口元から漏らした。
「ぎゃははははははははははははははははははっ!! 良いぜ良いぜ、最高だよマトイちゃん!!」
 男の周りは全員武器を構え始める。結構、とばかりに報炉は白い歯を剥き出しに笑う。
「生きたい気持ちがよーく伝わったぜ! 及第点どころか合格だ! ぱんぱかぱーん、喜べよ褒めてやるぜ! 褒美に生かしてやる――まだまだお前マトイちゃんで遊べそうだからなァ!」
「――殺せ」
 男はGOサインを出した。瞬間、取り巻きが3人得物を携え襲い掛かってくる。予測通りとばかりに、指の骨をばきりと鳴らす。
「だから、此処で死ぬ訳にはいかねえ」
 3人。鉄パイプ、刀、柄の長い金槌。そこら辺に落ちて在りそうな有り合わせの武器と言った印象だ。本来なら記憶端子メモリバスを使って圧倒しても良いが、報炉はそうはしなかった。
「おいお前ら。俺様の事を上層インテグラ出身とかほざきやがったな?」
 上がった口角を下げ、冷徹な視線を敵に送る。純度の高い殺意に、一瞬だけ鉄パイプを持つ敵が怯んだ。
「話くらい聞けよ――聞けねえなら、その体に分からせてやるしかねえなァ?」
 戦場では、一瞬の隙も命取り。
 報炉は直後、鉄パイプを持つ敵との距離をほぼゼロまで詰める。咄嗟の行動に敵は全くの反抗が許されない。それを分かった上で報炉は講釈を垂れ始める。
「折角だ、持論のレクチャーでもしてやるよ。冥土の土産に持っていけ」
 宣言と同時に胸倉を掴んで顔に2発。頬骨にヒビが入り、鼻柱が折れ、汚い音と共に血が漏れる。
「鉄パイプ、金槌、刀。どれもそうだが『リーチ』ってモンがある」次に報炉は痛みに悶える隙を突いて敵の手から鉄パイプを叩き落とす。「普通、人間ってのは相対するとそのリーチの範囲外に退こうとする。その範囲が広ければ広い程、相対した時に距離が空きやすい――従って戦闘中に体勢を整えるのが容易になるってことだ」
 だがなァ、と展開しながら今度は無抵抗の敵の手を背中側でガッチリとロックする。即席・人間の盾の完成だ。
「この有様だ。リーチには2種類ある――敵を殺傷する有効範囲のリーチと、。前者がどんどん外へ向かえば向かう程、後者もそれに引っ張られて外へ向かう――気付けば、自分の周囲がガラ空きになっちまうのさ」
 例えばゼロ距離まで詰められた時、鉄パイプの様な長い武器では上手く相手を叩く事が出来なくなる――全身の体重を乗せながら腕を振りかぶる動作が必要だからだ。
 西瓜スイカ割りを想像すれば容易い。爪先辺りに西瓜があると幾ら力があっても割ることは出来ない。そして戦場に居るのは西瓜ではない――殺意を持った人間だ。結果どうなるかは明白だ。抵抗出来ぬまま殺されるのみ。
 無論、対策としては2つ。敵を殺傷する有効範囲の短い武器も備える――例えばバタフライナイフ――か、リーチという概念をぶち壊した武器――銃の事だ――を備えるか。
 残念ながら鉄パイプの男はその何方も持っていなかった。瞬時に把握した報炉は迷う事なく距離を詰め、現状に至る。
「勉強になったか? 対価は盾になってくれるだけで良いぜ!」
 瞬間、背後から発砲音が鳴る。リーダー格の男が報炉の背中を標的に射撃をしたのだ。だがそんな殺意も殺傷行動も数瞬前に見透かしており、直様長い赤髪を靡かせ180度旋回、名前の知らぬ人間の盾の横腹で受けた。
「ぎっ、あああああああああっ!!!」
「なっ、お前っ!!」
 発砲した男は銃を構えたまま怒りを浴びせるが、報炉は舌を出して挑発した。
「ぎゃはははははははっ!! 何怒ってんだよ!? お前の所為だぜ、此奴の横腹に銃痕が開いちまったのは!!」
 痛みに悶え湧水の様に血を垂れ流す男を盾に、報炉は続けた。
「俺様の話を聞いてりゃ、こんな事にはならなかったろうによォ。子供ガキの時に学校で習わなかったか? 話は最後まで聴きなさいって」
「……ガッコウなど知らん」
 怨みたっぷりに男が返すと、報炉は瞬時にこう続けた。
「奇遇だな、俺様もだ」
 その言葉を聴いて数秒、静寂が張り詰める。ある逡巡が男の中に走っていた。
 ややあって、男はゆっくりと銃を下ろす。周りにも武器を下げる様命じた。続けて、興味と疑念の混じった声で男が質問をした。
「……お前らは、何だ?」
「俺様は上層インテグラをブチ殺しに行く人間だよ」
 淡々と答えると、男は喚く。
「それもあるが、そうではない!」
 まるで未確認生物エイリアンでも見る様に。
「お前らの事だ! 接続口に記憶端子メモリバスが刺さっていないのに、人格がまるで別物になるなど、有り得ない!」
 だがこの質問に対して持ち得る回答は、ただ1つだ。
「それに関しちゃァ、俺様も謎だ」
 正直に答えた上で、改めて自己紹介をする男の質問に回答する
「俺様は報炉。70人は殺した殺人鬼殺したがりで、一度死刑になって死んでる。それを記憶端子メモリバスを媒介にして此奴――マトイちゃんという生きたがりの体に入り込み、間借りしてるってトコだ」
「……」
 男は、理解を放棄した。
 到底同じ人間が話していると思えなかったのだ。言語が分かっても意味が理解出来ない。情報工学(生物学?)が余りに進んだこの世界で、スピリチュアルに寄り過ぎな話だからだ。
 まるで、他者の魂が宿った様な。歴史はそれをシャーマン等と呼んだろうが、最早それすらこの科学世界では死語になっている。
 しかし同時に、せざるを得なかった。でなければ、拘束すら解けなかった少女が急に拘束を解いた(というより引き千切った)事も、急激に人格や髪の色が変わった事も説明できないからだ。
 停滞が命取りであることを、男は身に沁みて覚えていた。
「……上層インテグラを殺しに行くと言ったな」
 兎も角も話を進める事にしたのか、男は口を開く。
「ああ、言ったぜ」
 報炉が軽く肯定すると、次に男の口から飛び出たのは怒号だった。
「ならば、アイツらを殺す必要は無いだろう! 接続口を持たない、只の人間であるアイツらを!」
 あの兄妹の死骸――今頃は誰かの食糧になっているだろう。クールー病のリスクより空腹を満たすリターンを、この下層エラーは優先する――を思い出したのだろう。
 それでも、報炉は動じずに回答する。
「――奴らは俺様を殺そうとした。黙って指を咥えたまま死ね、ってのは無理な話だな。丁度今と同じ様なモンだぜ」
 本当は殺さなくても良かった、それでも殺したのは純粋にの為だ――という言葉は珍しく肚の底で消化させた。
(正直な話、此処で燻ってる訳にはいかねェからな。俺様はとっとと上層インテグラに到達してェんだ)
 今、盾にしている男を殺害しないのも記憶端子メモリバスを使わないのも同じ理由だ。上層インテグラに恨みを持つ者達なら、協力関係さえ築ければ予想より早く憎き者達に牙を食い込ませられる筈だから。
(そしてそのまま噛み殺す――特に、は)
 勿論、この展開は宿主絡生からすれば望ましくない。此の儘物語から退場ドロップアウトして静かで穏やかな日暮らしをすれば満足なのだから。
 それをかなぐり捨てて血腥い戦争に加担するなど、頭の片隅にすら置いていない。
 しかし、もう絡生には反抗する術が無かった。何故ならこの場で暴力を使う事を承認したからだ――自分が生きる為に、他者を殺すことすら全て他人に丸投げした。その事実があって尚、今更清廉潔白に生きる様な図太さは、絡生には無かった。大体、此処で断れば間違いなく意識を喰い殺される――生きる事を至上とする絡生は、それをこそ嫌った。

 全て、寄生された殺人鬼の赴くまま。生きる事が出来れば、それで構わない。
 絡生は、殺人鬼と共に過ごして僅か1日足らずで自らの未来に諦めを付けていた。

「……ふん」
 男は、拳銃をホルスターにしまって報炉に命じた。
「そいつを放せ」
「ほらよ」
 拘束を外して盾にした人間の身を男に預けた。受け止めてすぐ周囲に「止血と治療だ!」と声をかけた。迅速な対応に報炉は口笛を吹く。
「治療具まであんのか。凄えな」
「偶に来訪する上層インテグラから殺して奪っているからな」
「おーおー、随分野蛮なこって」
 赤髪を揺らしながらくつくつと笑う報炉。それには幾分の自虐も混じっていた。
「で、俺様はこれからどうなる?」
「俺達の仲間に入って上層インテグラを殺してもらう」
「良いね」
 期待通りの言葉に笑みで返す報炉に、「但し」と男は付け加える。
「此処の場所に住む人間は殺すな。どういう理由であれ生かして帰せ。それが条件だ」
「……殺されかけても、か?」
「嗚呼。だが、半殺し位なら自業自得かつ正当防衛だ」
「そうかよ」
 了解だ、と手をひらひらさせて返答する。報炉の予想通りではあったので、特に突っ撥ねる要因は無かった。
「……話が早くて助かる」
 報炉の事を理性なき獣と疑わない男の驚嘆を、当の本人が笑い飛ばす。
「俺様は特に難しい事は考えてねェからな。考える道筋さえ自分で決めれば自ずと答えは見えるモンだ」
「……」
 その答えが殺人に行き着くのは異常だが、という言葉だけは半殺しにされかねないので呑み込んだ。
「でよォ」報炉は話を変える。「俺様からも要求があるんだが」
「何だ」
「腹ァ減った」報炉の目蓋が徐々に下がっていく。意識を保つ限界が近い。「その内黒髪のマトイちゃんに意識が変わるだろうから、目が覚めたら何でも良い、食わせろ」
「……優しいな」
「優しい?」
 報炉は侮蔑の笑みを浮かべた。何も分かってねえ、と言わんばかりに。
「此奴が死んだら俺様は生きられねェってだけの話だ。それに、流石に俺様も疲れたからな。少しばかり寝させて貰う」
 それだけだよ、と続ける。
「此奴の意識なんざ、いつだって喰らってやれるからな――」
 その言葉を最後に、報炉の意識が落ちる。髪の色が赤から黒に戻る。倒れる絡生の体を、男は支えた。大人しい息遣いが男の肩で聴こえた。
「……」
 ――何だ此奴は、いや、此奴らは、か。それが男の正直な感想だった。
 上層インテグラ出身でも無い。力のない無抵抗な少女かと思えば中に殺人鬼を飼っている――いや、逆に殺人鬼に飼われているのかもしれないが、何方でも良い。それも、記憶端子メモリバス無しで作動している。
 謎に満ちた存在だ。
 そして。

「……そんなにこの少女が鬱陶しいなら、?」

 なあ、殺人鬼。

 しかし殺人鬼の言う『考える道筋』とやらは理解できず、男は浮かんで然るべき疑問を、記憶の引き出しにそっと仕舞っておく事にした。


To be continued.

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