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【私の感想 #8-2】DEAD POP FESTiVALのバンドの紹介!(2日目)

 前回に引き続きやっていきます。
 前回はこちら↓

 細かい前置きはもう前回やってるので、今回はそのまま行きます。
音楽フェスは、新たな音楽やバンドとの出会いの場。それを、SiM主催のDEAD POP FESTiVAL(以下DPF)のバンド・曲紹介を通じて貴方にも出会いがあれば!それで推しが増えれば私にとってはそれで十分です。
 では行きましょう。

9mm Parabellum Bullet

暴れ回る音とはまさに此れ。弾丸の如き超速の音に撃たれよ!

 ロックバンドとしては有名でしょう。しかし私はライブはこれが初めてでした。
 感想としては、ヤバすぎる、速すぎ。そしてカッコよすぎ。9mmの特徴と言えば、何と言っても目にも止まらぬ速弾きです。どのくらい目にも止まらないかと言うと、かなり完成度の高い弾いてみたの動画がありますので、ご覧下さい。

 こちらの『Punishment』は9mmの代表曲と言っても差し支えなく、サビ後の速弾きユニゾンは見応え抜群です。何でこのスピードで全員の息がピッタリ合うのかさっぱり分かりません。これがプロか……と思いながらぶち上がってしまいました。
 ちなみに、ライブでは音源以上のスピードを叩き出します。それを見事に編集されたネタ動画がありますので、良ければご覧下さい!


CVLTE

独特な緩急・強弱と音遣い!唯一無二のCVLTE(カルト)世界へようこそ――。

 こちらに貼り付けた『garden.』を一度聞いて頂ければ分かります。今までに聞いたことのない音楽であるということが。
 特徴的な声を生み出す器材のオートチューンを使いこなしながら、不思議な電子音が詰め込まれ、これでもかと独特なタメ、無音地帯が出てくる。唯一無二と言っても差し支えないのではないでしょうか。
 その性質を武器にして、音楽ジャンルも幅広く横断していきます。ポップに偏る曲もあれば、メタルに偏る曲もあり、ロック一直線な曲もあります。
 一度ハマったら癖になりそうな、まさにカルト的な音楽だと思います。ぜひ、新たな音楽の扉を開いてみてはいかがでしょうか。

Creepy Nuts

武器はマイクとターンテーブル!根本から滾る熱き心を届ける異色のラップ×DJユニット!

 今ではかなり有名な、ラップとDJの異色ユニットです。ラッパーのR指定さんは折り紙付きの実力者ですし、DJの松永さんは日本一位の実力者です。
 去年のDPFにてライブを見ていましたが、その時は小さいステージでした。今回は大きなステージに呼ばれ、披露されました。今回も中々痺れさせられましたね……。
 また、R指定さんのMCでもありましたが、根本にある熱き思いをたぎらせ続けてそれを届けていると分かりました。それは並でできることじゃありません。だからこそ感動するのでしょう――個人的には、音楽で感動する理由に言葉が付いた瞬間でもありました。
 そんな彼らの曲のうち、今回は『Bad Orangez』をチョイス。腐ったみかんは他のみかんを腐らせるという某ドラマの理論がありますが、それに真っ向から立ち向かう曲です。

SPARK!!SOUND!!SHOW!!

何もかもやりたい放題!自由すぎる音楽に合わせて心も体も踊らせろ!

ぶっちゃけ今回のDPFで最もやりたい放題やって、名誉の出禁になる可能性のバンド筆頭だと思ってます。
 通称「スサシ」と呼ばれるこのバンド。ライブ中ボーカルのユーキさんが、マイクはぶん回すわ、マイクスタンドやギターも上空に投げてキャッチするわ(!?)、果ては機材設置のための高台に支えなしで登るわ――まだ声を出しちゃいけないんですが、思わず「危ない危ない!」と声出しました。抑える方が無理。
 しかし、そこまで思い切りやってくれた方が凄く面白いのも事実で(勿論無事であることが前提)、実際ライブ中は(色んな意味で)大盛り上がりでした。ここまで刺激的なライブは久々に見たので、また見たいなと思っていたり。
 そんな彼らの曲では、ユーキさんがぶっ壊れてしまった『TOKYO MURDER』をセレクト。曲もぶっ壊れです。前衛的とすら言えます。カオティックなスサシの世界へようこそいらっしゃいませ――。

coldrain

常にラウドロックの先陣を切る!凶悪なシャウトと華麗なクリーンを武器に観客へ曲を叩き込む!

 「ラウドロックは好きですか!?」と観客に呼びかけ続ける彼ら。その「ラウドロック」らしく、とにかく重低音とシャウトと格好良さを兼ね備えた曲を追求し、作り続ける姿勢は、素直にカッコいいです。
 そんな彼らの一種の完成地点であり、また通過点である曲『PARADISE(Kill The Silence)』をご紹介。歌詞を見て頂ければ分かりますが、コロナ禍で様々なものが制限された音楽シーンから、元の音楽シーンにいつか戻る、そのために戦い続けるという覚悟を感じる曲です。恐らく、そのシーンはもうすぐそこまで来ています。もう少しの辛抱が必要ですし、性急に事態を進めることはできませんが、一歩一歩確実に元へ戻って、この曲をシンガロングできる日が再び来たら良いなと思います。

SHANK

パンクロックと言えばこのバンド!思わず体を動かしたくなるノリノリサウンドは必聴!

 突然ですが、ツーステップはご存知でしょうか。言葉で説明するのが難しいのですが、片足で2回ジャンプ(ステップ)を踏み、それが終わったらもう片方の片足で2回ジャンプし、を交互に繰り返していく踊りのことです。スカ(ンチャ、ンチャとギターが鳴ってる辺りです)というジャンルの音楽でよくある踊りなのですが、SHANKはまさにそのスカ要素を取り込みまくったパンクロックです。
 この曲『620』は踊れる曲の筆頭と言えるでしょう。とにかく聴いて楽しい、踊って楽しいという曲になっています。
 ちなみにDPFでは、MCもそこそこに曲をかき鳴らしまくっていました。言葉より音楽で観客に伝え、分からせていく――そういうスタイルのバンドもまた良いのです。

MAN WITH A MISSION

究極生命体による華麗なバンドサウンド!耳に残るその音に虜になること間違いなし!

 最近ちょっとスキャンダルがあったので色々と心配ではありました。ファンでもあっただけに複雑な気分でしたが、それでも彼らの曲のカッコよさは変わらないと再認識させてくれました。
 このバンドも相当に音楽性が幅広く、ダンスミュージックから聞かせるロック、バラードまで何でもござれに近いです。そして何よりめちゃくちゃ耳馴染みが良い。そういう曲だからこそタイアップも多く、聞いたことあるという方も多くいらっしゃるでしょう。
 今回の曲『INTO THE DEEP』も映画『ゴジラvsコング』の主題歌に抜擢された曲です。サビの中毒性が高く、メロディが頭にこびりついて離れなくなりますよ!
 だから、どれだけ音楽を聞いても彼らの曲に戻ってくることが何度かあるのだろうか、と個人的には勝手に納得するのでした。

Saucy Dog

切なさを綴るバラードを、音を聴く貴方の心に、丁寧に届けるロックバンド!

 初めて聴くバンドでした。逆に知らなかったのが恥ずかしいくらいですね……。
 バラード曲が主体のバンドです。それが本当に心によく染み渡ります。今回取り上げた『シンデレラボーイ』も浮気をされた女性の苦しい胸の内を歌い上げています。寂しげで、切なくて。そして歌詞の一つ一つ、サウンドの一つ一つが丁寧で、真に迫るものがあります。本当に経験者なのではないかと思うくらいの解像度で曲が展開され、収束していく様は見事としか言いようがありません。
MVは漫画風になっていますので、より伝わってくるものがあるのではと思います。よろしければぜひ。

WANIMA

パンク・ポップロックの代名詞的存在!人を笑顔にさせる音楽は今も昔も変わらない!

 日本ではかなり有名になったメロコアバンド。名前を一度は聞かれたことがあるでしょう。
 WANIMAの音楽は、一言で言えばとにかく陽気。聞いていて楽しく、元気をくれるしパワーになります。
 最近の曲も良いのですが、知らない方もいらっしゃるかと思い敢えて昔の『BIG UP』を選びました。昔はこのようにちょっと下ネタが入る様な曲もあり、今からは想像つかないでしょう。しかし、メロコア、という根幹を今もぶれず、それでも良い曲を生み出しまくってるのはカッコいいなと思います。
 ……なんとなく、WANIMAに関しては昔の方がいい、今はダメだという人も見かけます。が、私は「根幹が変わってないんだから今も昔もいいじゃん」という派閥でして。そういう懐古主義に浸るのは結構ですが、それで攻撃を始めたらそれこそ音楽の終わりだと思っています。
そんな彼らも遂にフェスを開催! 既にラインナップがとんでもなことになってますので興味ある方はぜひ!

IRIE BOYS

初フェス披露と思えぬ実力!横浜発、新進気鋭のエスニックロックバンド!

 横浜発のウルトラ・エスニック・ロックバンド。このライブはかなり強烈にやられました。それこそ、知らなかったことを後悔する程!
 実は当初DPFには、tricotというバンドが出演予定でしたが、残念ながらコロナの濃厚接触者が出てしまいキャンセルに。そこでピンチヒッターとして出てきたのが彼らでした。ジャンベ(民族楽器で、細長い太鼓🪘)を使うバンドは初めて見ました。
 自身で言われてましたが、フェスには初参戦。それなのにちゃんと観客を楽しませるし、実力を確かに感じました。本当に初参戦……?これは、今後要注目のバンドでしょう。
 そんな彼らの曲から、『A.I.W』をご紹介。イントロから掴んできますし、展開も完璧にカッコいい。痺れます。皆さんもこれを機会にIRIE BOYSを推しましょう!!

SiM

歌詞の作り込みにも注目して欲しい、更なる成長を遂げゆくレゲエパンクバンド!

 DPFでは、1日目にやりたい放題やって、2日目にちょっとだけ落ち着いてまたやりたい放題やるSiM。今回もまあ同じでしたね。
 紹介したいことは1日目で言ったので、今回は曲の紹介など。
 今回は『GUNSHOTS』。シンセサイザーを初めて使った楽曲で、SiMの音楽性が一段と広まったきっかけとなる曲でもあります。舞台は夜のバー。そこで出会う男女。酒に酔い、痴情のもつれが起き、遂には持っていた拳銃を片手に――というダークで危険な筋書きになっています。こういうストーリー性ある曲も書かれるのでとても楽しいです。
 ちなみに、MVの最初に流れるのは今や絶版となったCDにしか収録されていない『Mr. Wicked』という曲で、この『GUNSHOTS』の後日談に当たります。今では中々フルで聴けないので惜しいところではありますが、このフルも中々ダークな匂いが漂っていて大変良いです(そして、昔だからこその荒削り感もまた良い!)。
 さてさて。9月以降も快進撃が始まるSiM。新曲4曲のEP発売が予定され、さらにはリリースライブも(様々な問題や対策を考え、他のバンドと検討の上)声出しOKにしようかとのこと。更にシーンを前進させようとしてくれる彼らに期待です!


やりきった!

 ということで、ちゃんと2日間やり切りました。
 こうした沢山のバンドや曲と出会うことができる大変良いフェスでございました。
 ご覧頂いた方々、ありがとうございました!一つでも良い曲に出会えたのなら幸いです!

 次からはまた平常運転に戻って、不定期で音楽紹介をしていきます。ということでまたお会いしましょう〜。

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