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ありふれた感想ですが2023"も"もう終わるらしい

※この記事は、ソーシャルアパートメントに住むライターたちとの企画で「ゆく年くる年」をテーマに執筆したものです。

HKに聞いてみた -『ゆく年くる年』と聞くと何が思い浮かびますか?

今度のライター企画のテーマは『ゆく年くる年』らしい。
よっしゃー!仕事も終わったし好きな記事書いてやる!!
なんて意気込んでみたものの。

ゆく年くる年…本当に思い浮かばない…。
「今年も1年早かったな〜。毎年思ってるけどまた1年なんてあっという間に過ぎて来年も同じこと思ってるんだろうな。」パッと思うことはこれくらいしかない。自分の感受性と語彙力のなさに悲しくなりそう。

あまりにも思い浮かばないので、キッチンにいた「HK」に聞いてみた。
そう、みなさんご存知。いつも我が家を綺麗にしてくれているお馴染みのハウスキーパーさん。

Q.『ゆく年くる年』と聞くと何が思い浮かびますか?

「えぇ〜?」なんて言いながら唐突な質問への回答に悩んでくれるHKさん。これは期待できるか…?

A.「『ゆく年くる年』ですかぁ?年末にいつもやってるテレビ番組ですかねぇ?」
のんびりした口調で優しく答えてくれた。

…まあそうですよね、NHKのあれね!わかってはいましたよ、みんなそれがまず思い浮かぶって。
「分かります、それ始まるといよいよ年明けって感じしますよね〜^^」なんて共感はできるものの、何も参考にならなかったぞ、うーん!とはいえ掃除中に急な質問に答えてくれて大感謝です。

で、また振り出しに戻ると。『ゆく年くる年』、何を書こうか。まじで思い浮かばん。
え、みんな何書いてるの?クリスマスにはすでに提出してる方いたのですが何書いたんですかね??

とりあえず大晦日の話でもしてみる?

『ゆく年くる年』といえば年の境の日である大晦日かなと思ったので、そこから話を広げようと足掻いてみよう作戦。大晦日といえば親戚で集まって年越しそばを食べたり紅白歌合戦を見たり、初詣に行ってみたり。過ごし方は多種多様だが、その家のある種“大晦日ルーティン”のようなものがあるんじゃないかと思う。

我が家の大晦日は一大イベント感こそないものの、温もりがあって平和な年越しだった。
こたつであったかい年越しそばや天ぷらを家族と食べながら紅白歌合戦やらガキ使をBGM代わりに流して、気がついたらそれもエンドロールをバックに「また来年〜!!」なんて終わっていて、例の『ゆく年くる年』が始まったかと思えば外から除夜の鐘の音が聞こえてくる、そんな年明け数分前。これがデフォルト。

愛犬に「今年も終わっちゃうねえ」って話しかけても、わんちゃんにとっては年明けなんて関係なくただの1日の終わりにしか過ぎない。眠そうな目をちょっとだけ開けて、「…寝てるのにまたなんか喋りかけてきてるワ。用ないならわたし寝るわね」くらいにフワーっとあくびをしてまた寝るだけのリアクションである。
「今年ももう終わっちゃうんだってばーー!」なんてしつこくベタベタ触って起こそうとするけど、まあ冷静に考えてみたら別に今年が終わるだけなんだよな。新しい日なんて毎日やってくる。でも「今年も終わる」という事実は毎年変な焦燥感を与えてくる。


なぜ「今年"も"終わる」ことに焦燥感を覚えるのか

シンプルに、単位として長いように感じられる「1年」が気がついたら終わろうとしているという事実に驚いたり焦りを感じている。それは間違いない。思い返してみれば別の1年の区切りである誕生日の時もそうだったし、大晦日に限らず毎年恒例の何かが来るたびに人は「あれからもう1年経ったのか、あっという間過ぎて早い…!!」と思わせられるんだろう。

でも何となく、年末の方が焦る。私だけ?

わからないけど、年末年始は誰にとっても共通で1年の区切りを迎えるタイミングであり、半強制的に「1年」について考えさせられるからなんだろうな。大袈裟に言ってしまえば、スーパーマリオの強制スクロールステージみたいな、そんな感覚。周りの人とも「もう今年が終わるね」「どんな1年だった?」とか、その年に関係するような話をすることも年末にかけて多くなっていく。あとは大掃除とか書類提出系とか、新年までにやっておくべきことが暗黙の了解として存在しているからなんだろうな。

なんにせよ、これを書きながらも例に漏れず「やべぇ〜もう今年“も”終わる」と焦っている。迫り来る強制スクロール画面の左端ギリギリラインを何とか走っている。たった1文字の違いだが、「今年“が”終わる」ではなく、「今年“も”終わる」の方がニュアンスとしてしっくりくる。それくらいきっといろんな充実した出来事があって、毎日が、1年が、あっという間に過ぎてるってことだと信じてる。

気が乗らない大掃除をさっさと片付けて、今年最後の一大イベントのカウントダウン楽しむぞ〜。


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