ミーティングでスタッフに内容を理解してもらえるコツ
定期的にスタッフ会議(ミーティング)をしているが全然響かない。
今日決まったことも、1週間もすれば誰もやらなくなっている。
歯科医院でのスタッフミーティングがうまくいくコツがあれば知りたくないですか?
本記事では下記の内容を解説します。
1 スタッフミーティングが有意義になるコツ
【このブログを読んで得られる知識】
→歯科医院でのスタッフミーティングが効果的になります
【読んでほしい対象の先生】
→ミーティングで熱く語るけどスタッフに全然響いていないと感じる先生
この記事は現役歯科医:濱口が書いています。開業1年で医療法人化。開業4年で売上2億突破。現在開業7年目増収増益中。分院展開は一切せず、1医院のみで33名のスタッフを雇用している。自身は現場から離れスタッフ教育やマネジメントのノウハウを全国の歯科医院で教えています。
1-1 ミーティングは原稿棒読みがベスト
私は普段から講演の依頼が多く、大小合わせて年間60回ほど講演をします。
参加人数が少ない時で30名、多くなると200名を超えます。
ある年配の先生にこんな相談されました。
『先生、普段から講演されてるからネタとか豊富でしょ?
オレ実は今度、スタッフの結婚式のスピーチ頼まれちゃってまいっちゃうよ。
なんかうけるスピーチネタとかない?』
私はアドバイスしました。
短めの原稿作ってそのまま読んでください
ええええええ!!
塩対応もいいところじゃないですか!
嫌いな先生だったんですか?
先生って意外と冷たいですね。
違います!w
この本質は「ニーズ」の問題なのです。
1-2 具体例として結婚式の場合
先ほどの結婚式の場合
『わー、今日は結婚式の新郎新婦会社の上司のスピーチ、何しゃべるんだろう?めっちゃ楽しみ~♪』
って人いますか?
いませんよね(笑)
むしろ、
✓なんだよ、会社の自慢とかいいから早く終われよ。
✓結局、何言いたいんだよ。おやじギャクすぎて場が凍ってるんですけどw
✓あ!ねーねー。今日はカモ肉とフォアグラのステーキ出るみたい。食べてみたいね
なんて思ってますよね。
誰も結婚式のスピーチで笑いたいとか感動したいとか思ってないし、期待もしていません。
思っていることは
はよ、終われ
です。
その期待(ニーズ)に応えることが一番のスピーチのコツなのです。
自身の経験談や、感動のエピソードにすごく自信があるなら別ですが、そうでないならスベる原因です。
だから、2分くらいの原稿を作って、「失礼ながら原稿を読ませていただきます。」でいいのです。
なんだよ!もうスピーチ終わったよ。俺もっと聞きたかったのに。
スピーチが短くても誰もこんなこと思いません。
むしろ、お客様のニーズに合致しています。
1-3 スタッフは何を求めているのか?
今回は何が言いたいかというと、
スタッフはミーティングで熱い議論を待ち望んでいるのですか?
もしそうなら、是非とも白熱した議論をしてください。
いつも話しているのが院長だけで、スタッフは眠たそうにしているのなら
30分以内で終わる原稿を作成して、スタッフに渡して読み上げて下さい。
ミーティングでは議論を求めたがる先生は多いですが、
そもそもミーティングは決まったことをシェアする場です。
つまり、30分以内でシェアするだけの時間です。
先生の得たい結果は?
先生の思い描くことをスタッフが実行することですよね。
議論してはダメです。
シェアして下さい。
1-4 スタッフが共有しやすい治療方針にもつながる
先生の治療や方針は患者様のニーズに合ってますか?
✓うちは予防歯科だから、P治療をしっかりしてから補綴するんだ!それ以外はあり得ない。
✓究極の補綴はインプラントだ!義歯なら他でやってくれ!
など、はっきりした方針があれば別です。
やっぱ経営のこと考えたらSRPもちゃんとして長く来てもらった方がいいよね。あ!P治療の重要性も伝えておいてね。
やっぱインプラントもしないと患者さん増えないよね。講習会に行ってくるか。
これだといかがですか?
期待もされていないのに、ウケをねらって撃沈するスピーチと一緒ですよね。
そもそも患者様は長く通いたいなんて思ってないのですから。
スタッフもうちの治療方針っていったい何?
みたいな雰囲気で、だんだんしらけてきます。
コンサルの上手な先生は患者様のしっかりとしたニーズを聞き出して、把握し、それにこたえています。
スタッフとの関係が良い歯科医院もスタッフのニーズを把握して応えています。
どの患者さんにも、お口も見ないでパノラマとって、P検査して、歯式とって…。そこから初めまして…。
こんな傾向診療にならないよう、しっかりと患者様の声(ニーズ)に耳を傾けて下さいね。
<今日のまとめ>
伝えることが苦手なら30分以内の原稿を作成して、シェアしましょう。
事例集も含めもっと具体的に知りたーいという院長先生。
歯科経営向上パートナーズではZOOMで相談を受けております。
ご検討の先生はFACE BOOKより@shikakeieikoujyoまでお問合せ下さい