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パンについて少し語りたい気持ちになり書きました。

こんばんは。皆さん、どんな時間をお過ごしでしょうか?
テレワークが続き、家族と過ごす時間が増えた方も多いと思います。
それはすごく良い気がします。
そして、今まで普通だった事が、
実はそんなに必要じゃなかったんじゃ無いか?(例えば満員電車の通勤など)
コロナのニュースを見ると本当にSF映画を観ている様な錯覚に陥ります。
まさかこんなに短時間で、世界のあり様が一変してしまうなんて。
反面、今まで経済を最優先にして突っ走ってきた人類にとっての何かしらの
警告でもある様に感じられて仕方ありません。

4月13日で、森喫茶は1周年を迎えました(パチパチ)。
昨年はオープンのことでバタバタでした。
そしてありがたい事に、オープンしてからもずっとバタバタでした。
夏は台風の影響で客足が遠のいた時もありましたが、クリスマスで盛り返し、
やっと冬を超えて人が動き始める時期になる矢先のこのコロナ。
正直経営者としては、山あり谷ありすぎてテンションを一定に保つ事が難しくて、厳しい一年でした。

そして今。飲食業界はとんでもないダメージを受けています。
森喫茶も何とかかんとかやりくりしています。
収入はあっても、支払い仕入れに回すのでまさに自転車操業です。
でも、お店を休業することは考えていません。
僕の仕事はパンを焼く事、そしてお店を開ける事ですから。

そう思ってやってきた甲斐があってか、先週からパンの発送のご注文が相次いでいます。本当に嬉しいです。電話が鳴り止まないってのは言い過ぎだけど、
本当に次々とお電話を頂きました。

以前、このブログに書いたのですがインスタを辞めたので地方発送を宣伝するにもどうしようもない。でも、とにかく動こうと。
ブログに発送を募集していることを書いたり、今まで頼んでくれた方に絵葉書を送ったり。地道にコツコツやってきた事が繋がりました。
そしてその喜びを、明香と息子と分かち合えた事も嬉しかったです。

早朝、パンを仕込む時間帯も明らかにいつもより走っている車の数が少ないんです。何だか街がゴーストタウンみたいな感じで。
こんな時にパンを焼いて、売れるのかな?とか、苦悩してたけど、
『腐って諦めても何も始まらない!』と自分に言い聞かせてパンを焼いていました。残る日もあったけど、そんな時はじっくりと自分のパンを食べてみて、『次はこうしてみよう、このパン生地はもう少し水分を多くしてみよう』とか、そういう自分のパンと向き合える時間でもありました。

『どうしてパンを焼くのか?』と問われると、自分でも答えは分かりません。
ただ10年くらい生活の一部になっているし、歳を重ねるにつれて、自分の生き方や、考え方、まわりの環境も変わってきます。そうすると焼き上げるパンも変わってきます。10年前に東京で焼いていたパンと、今のパンとでは全く違います。
そう思うと10年後にはどんなパンを焼いているんだろう?それがやっぱり続けてこれた事の一つです。僕という一人の人間の成長をパンがカタチに表してくれてるんです。鏡みたいなもんです。だから、手を抜けないし、おそろかに出来ない。
体力的にもキツイ時があるけど、焼き上がったパンの表情はそれを上回るエネルギーが放たれている。きっと全国の、いや全世界のパン職人は、その一瞬のエネルギーを受け取って日々、パンを焼き上げてるんだと思います。

緊急事態宣言が発令され、外出を控えてる方も多いと思われます。
特に都内は。森喫茶は、金曜日、土曜日、日曜日と営業しています。
イートインも現時点ではやっています。
そしてパンの発送もお電話にて受け付けしています。

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2500円セット〜 7、8種類入ります。
パンの温め方や、原材料、お手紙を添えて。
お支払い方法は、代金引換または、ゆうちょ振り込みになります。
当日のパンの種類や、リクエスト、焼き菓子も発送可能ですので、
詳しくはお電話にてお問い合わせください。
よろしくお願いします。
過酷な世の中の状況ですが、誰かの役に立つ、誰かに喜んでもらえる、
そんな仕事が出来る今の状況に感謝します。

1日でも早く、コロナが終息する日が来ます様に。

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息子ファーム。少しだけ芽が出て来ました。バジルとエゴマ。

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相変わらず 庭でBBQと焚火。この日はスーパームーン!
満月の下で息子と火を囲みながら踊りました。

美味しい料理、食べ物を味わうことと、音楽をじっくりと聴くこと、
映画を観ること、適度な運動、草取りや薪割り。
そんなこの頃です。
そしてお客さんとの会話。これが本当に染みます。