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親友に会いに山梨へ。家族と旅に。温泉と桃。

こんにちは。今日は暑くなりましたね。早朝は肌寒かったのですが、パンを焼き上げていく途中で厨房はかなり気温が上がり、油断するとフラフラする暑さでした。
これから夏に向けては適度に汗をかいて、睡眠をたっぷりとるのを心がけます。後は、少し甘味を控えて発酵食を摂るように。

今週の休みに山梨県へ行ってきました。と、その紀行を書く前に今週のメニューのご紹介をさせて下さい。

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チョコレートとアーモンドのアイスクリームを仕込んだので、ココア生地のロールケーキと合わせました。ロールのクリームはシンプルにカスタードと生クリームを和えたのを。もう一つのスイーツメニューはひんやりとしたベイクドチーズケーキ。庭で摘んだジューンベリーを明香がジャムに。そのジャムを添えてお出ししています。

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フードメニューは、山梨県で仕入れた夏野菜とアンチョビのピザ。サーモンとクリームチーズとバジルのベーグルサンド。バジルは庭で採れました。昨日はキュウリが採れたので食卓に。息子が収穫しました。良い経験になると思います。

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山梨県笛吹で撮った一枚。中央高速が好きです。新宿のビル群を抜け、八王子を過ぎると徐々に山が迫ってきます。大月あたりはもうまるで別世界の入口のよう。
談合坂のSAにはいつも寄ります。なんだか好きなんです。山が間近に在って。
今回の旅の目的は、北杜市明野町で友人夫婦が営む『ホタル食堂』に行ってゆっくりと遊ぶこと。あとは温泉、そして山梨といったら桃ですね。

清水裕歩くん、ホタル食堂のオーナーです。そして、僕が24歳の頃(彼も24歳の頃、そう同じ年なんです)に働いていた中野駅南口の喫茶店『フェニックス』で、ゆうほくんと初めて出会いました。

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こんな感じの純喫茶です。僕は厨房でコーヒーを淹れたりサンドイッチを作ったり。ゆうほくんはホールの仕事。ゆうほくんは確か当時、調理学校に通いながら働いていました。彼は初日から仕事が出来ました(上から目線ですんません)。かなり口数が少なく、ボソボソと話す感じ。でもテキパキと先を読んで常に集中して働いてたのを覚えてます。僕が辞める時の厨房を引き継いだのが、ゆうほくんでした。だからというか、呑みに行ったりよくしてたな〜。なんだかソリが合うんですよね。人見知りで、寡黙で何を考えて何を想ってるか、分かりづらいんだけど、僕にはなんとなくわかる気がする。不思議となんとなく。

そんな彼が亜衣さんという超素敵な奥さんと切り盛りするホタルへ足を運ぶのも今回で4回目。コロナの渦中の時に、珍しくゆうほくんから電話がかかってきて『さいきん、どうしてるのかな?と思って』と。その時はお互いのお店の状況を確かめ合ったり。電話を切り終えて、『そろそろホタルに行きたいな』って。年に一回ペースで訪れてるけどいつもはお店がやってる時で、僕も実家に帰省した時に寄る感じだからお酒も呑めないし、ゆっくりと話せないのが心残りで、今回はお互い休みの時にゆっくり遊ぼうと。

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光が射してますね。いつ行っても中央線の香りがして落ち着きます。
築100年の古民家です。二人の感性がところどころに漂っていてこれがまたより一層落ち着くんです。

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庭にテントを張らせてもらってうちらはテント、寝袋で寝ました。ちょっとしたキャンプ。とても気持ちよかった。贅沢ですね。

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息子もすっかり、ちゃっかりと楽しんでます。テント泊が初めてだったし、いつもそばにいる猫達がいないからか、夜は寂しくなって『帰りたいよ〜』って。でも、その時になんと庭に蛍が!2匹!自分んちの庭に蛍が来るなんて、なんて素晴らしい環境なんだ!僕も久しぶりに蛍が見れて本当に嬉しかった。明香はなんと初めて見た!って。息子も蛍を初めて見れて感激してました。その後は、ぐっすりとテントで寝てました。

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息子が撮った写真です。二人のことが大好きだ!って伝わってくる一枚。子供のピュアなエネルギーが詰まった一枚。

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同じく息子が撮った僕です。見て下さい!窓から見える外はまだ明るいです。こんな時間からゆうほくんが焼いた肉とか、亜衣ちゃんが作ってくれた、ほうとうとか北杜の美味しい日本酒とか、エンドレスなトークとか、何もかもが夢見心地な素晴らしい時間でした。ここに来る前には、増富ラジウム温泉へ行ってました。標高1000mの山の中にあるかなりディープな温泉。実は僕は2回目で、前回に入った時よりもじわじわとその温泉の効能が効いてきて、こりゃまた来るぞっと。

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ゆうほくんのレコードコレクションがこれまた渋くて。呑んでる時にかかってたブルースも良かったな〜。

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あっという間に時は過ぎ去り別れの時間。息子をハグするゆうほくん。あれ?こんなにヒッピー風だったけ?ホタルも冬は薪ストーヴ。薪割りしてるからなんだかゴツくなって芯が太くなった感じ。出会った頃はガリガリやったもんね。彼は料理人、僕はパン職人、ジャンルは違えど共通点は多々あります。僕が彼を尊敬して止まないのは、彼はいつも『謙虚』で在ること。誰に対しても。料理に対しても。
彼が料理を好きでたまらないのは昔から知ってます。都内に住んでいた時に遊びに来て、僕んちで作ってくれたカルボナーラの味は忘れられない。そして料理をする時の目つきも。まるで人が変わったかの様、真剣さが半端ない。見習いたい。

テントで目覚めたあと、今回初めて彼の仕事場、厨房に入らせて貰って、僕が焼いたパンを切ったり、焼いて温めたり、お皿に盛ったり。そしてコーヒーをカウンターで淹れました。いつもしている作業なんだけど、場所が違うとこんなに刺激になるんだ!とびっくりしてめっちゃ楽しんでる自分がいました、そう、僕もやっぱりパンと、コーヒーが大好きなんだと。

友達ってなんだろう?タモリさんも、村上春樹さんも言ってたけど、沢山の友達は必要ないと。量よりも質。人間関係って現代社会の一番のステレスかもしれないですね。無理して付き合ったり、会いたくない人と会ったり。
でも、ゆうほくんと亜衣ちゃんは、明野町という古くからの集落に飛び込んで、自分達のリズムでスイスイと泳いでる。それって中々出来ないです。お店って人柄が作っていくもの。二人の話を聞いてると、近所の方とも良い感じに付き合ってるし、何よりもホタル食堂は愛されてるって感じた。なんと言えばいいのかな、言葉には出来ないけど実際行ってみてあの場所で寛いでいるとそれを感じるんです。は〜。来週にでもまた行きたい。
次回は、一緒に瑞牆山でキャンプすることに!楽しみすぎます。

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明香と亜衣ちゃんはなんだか似てる。

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帰りによったのは、ほったらかし温泉。ここもまた来たいです!何もかもが解放された!

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子猫を保護したり、森新聞を作ったりなんやかんやバタバタな日々で、明香が旅の途中少しダウンしたけれど、それもまた旅の思い出。ピンと張り詰めていた気持ちが緩んだ証拠ですね。まさに息抜き。家族で旅するって、こんなに楽しいんだ!って心からそう思った旅でした。息子もだいぶ成長したしね。また秋に行こうね。

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締めは桃です。来週のスイーツメニューは桃をふんだんに使いますよ。