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今年もお世話になりました。

こんばんは。皆さん、いかがお過ごしですか?
あっという間に今年も明日が大晦日。
我が家は昨日が仕事納めでした。今日は何もせずに薪ストーヴにあたりながらダラダラとのんびりとパジャマで過ごしています。
明香は編み物をしたり、息子は米粉の粘土でパンを作っていたり、
それぞれ好きな事をしてるので、僕は今年一年を振り返り日記を書こうと思い今に至ります。

知っている方も居られると思いますが、森家は昨年まで白子町でmeleというお店をやってました。そして、今年の2月に睦沢町に越してきて4月に森喫茶を開店しました。なのでもうすぐ睦沢町での一年目を迎えます。この土地で暮らしてきて、そして越してきて本当に良かったと感じています。お店をやるにあたりの立地も白子に比べて断然良いし、家から散歩して買い物にも行けるし、温泉!も入れるし。
茂原を抜けて都内へのアクセスも便利だし、役場にも優しい方がいるし、恵まれた土地に縁があって巡り逢えて日々感謝しています。

meleから森喫茶への流れは、以前にも書いたと思うのですがmeleに来てくださっていたお客さんに対するサービスの仕方に限界を感じていて、
もっと広く、もっと快適に、そして居心地の良い空間を提供したいという思いから、森喫茶を作ることになりました。
まずしっかりとしたイメージがあって、一つずつカタチになってきた感じです。そして、今はお客さんに対してパン、ケーキ、コーヒーという三種の神器を通して伝えたかったことが、少しずつ本当に少しずつ自分の内側から外側へと流れ出るようになってきたと、手応えを感じます。


ここに至るまでは、一生懸命にひたむきにやってきました。そしてそれはこれから死を迎えるまでずっとずっとひたむきに向き合って取り組んでいくことです。
今の現代社会のあらゆる問題に対して、『食べ物』本来のもつパワーはあらゆる可能性を秘めていると思います。なるべく化学性物質の使用していない食材、旬の野菜や果物、手作りのパン、手作りのケーキ、丁寧に淹れたコーヒー、そして心底リラックス出来る環境で、笑いあったり共感しあったりしながら食事をする。文章で書くといかにも簡単な様ですが、今の時代なかなかそれが難しい、特に外食となると。アレルギーの方も年々増えてきているようです。食べ物に限らず、建物に対しても。自分たちが選んだアトリエDEFという工務店は 『木と土』 を基本に家とお店を建ててくれました。なので、例えば建築材に使われる合板や、壁紙を貼るボンドなどの匂いに反応するアレルギーを持つ常連さんが『森喫茶だと安心して来られる』と言ってくれたのがとても印象的でした。繊細な人であればあるほど生きづらい時代になってきたと。そういう意味でも自分たちがこれからもやっていく仕事は、きっと誰かの役に立つと信じています。

4月に開店してまだまだひよっこなお店ですが、白子から継続していらしてくれるお客さん、そして新しくいらしてくださるお客さん、パンの発送も沢山新しいご注文を頂きました。本当に皆さま、ありがとうございます。
東京で修行していた時間、独立して白子での時間、そして今。
振り返ってみるとパンを焼いている時でも全く別人が焼いているような時があります。ふと肉体はやっぱり入れ物であって魂は別物。魂を磨けば磨く程、本当の自分自身に向き合える。逆に言うとサボればサボるほど自分自身を生きれない。
どう生きていくかは自分次第ですね。僕は厳しくとも、自分自身と向き合って生きていきたい。

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最近読んだ本なのですが、宮大工の棟梁と弟子の話です。
今の時代にはあまりない徒弟制のあった頃です。
お二人とも言ってるのが、人を育てるには毎日同じ空気をすって、一緒に食事をしてしっかりと向き合っていかないと、その人の癖も良いところも分からないと。
そうして、少しずつ癖を直して(直すのはその癖にきづいた本人です)、個性を活かして、一人前になっていくと。

今の義務教育って、一斉に横にならえ!ですよね。
戦後から全く変わらないとても古いシステム。教える側にとってはその方が楽だと思います。皆が同じ行動をしてくれる方がコントロールしやすいから。戦争の始まりもまさにその意図があったと思います。
個性を大切にって言っときながら、個性を潰してるのが現状だから。

これから息子が成長していくにつれて、どういう環境が彼にとって良いのか?
結局のところ環境次第で性格も作られていくのではと。
親としては、やっぱりのびのびと豊かに育ってほしい。
まだ子供だから。時間に縛られるのも不自然だし、
とにかく家族で過ごす時間(猫も含めて)を今は大切にしています。
お店がオープンの時には、お店に居ます。メニューを運んだり、おしぼりを持って行ったりする時もあれば、外で遊びたい!という時もあります。
彼は彼なりに、お店を通して社会の仕組み(お金の流れ)や、お客さんとのコミュニケーションの取り方など学んでいます。
初めてご来店された方は、独特なスタイルに戸惑うかも知れませんが、思うと昔のお店はわりとこのスタイルが普通だったと思います。
寅さんもそうですよね。奥に座敷があってミツオがいたり。
高度成長期の過程で大手チェーン店、大型スーパーが増えて商店街などの個人店が無くなっていき、勉強第一、良い大学、良い会社、という図式が出来、幼稚園、小学校から受験の嵐。まさにレールですね。僕は息子に自分で敷いたレールを歩んでいってほしい。ただそれだけです。

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そんな中、明香も早起きしたりして自分の時間を少しずつ作って制作活動の励んでいます。来年は、明香が描いた絵を元に色々とカタチにしていきます。
そして僕も音楽を作ってライヴを久々にやりたいな〜!って思える
余裕が出来てきました(笑)

そんなこんなな森家ですが、来年も森喫茶どうぞよろしくお願いします。
皆さま、良いお年をお迎えください。

今年一番きいたアルバムは 七尾旅人 Stray dogs でした。
表面的ではなく心の奥底からポジティヴになれる、お守りの様なアルバム。
音楽の持つ、本来のパワーと魔法が詰まってます。
来年はライヴに行きたいな。