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【心の詩歌】五行歌の創始者・草壁焔太

五行歌という詩形があります。創始者は草壁焔太です。
短歌や俳句と同様に短詩ですが、「五行で書く」ということが決まり事で、各行の音数には制限がありません。
五つの句に分かれるという点で短歌に似てはいますが、五行歌には五行歌らしさがあるという感じがします。

それは、短歌が短歌らしい美に依存しているのとはまた異なり、より率直な感じがします。
おそらく歌のリズムが共通ではないこと、詩形の歴史が新しいことなどにより、作者の状態がそのまま反映されやすいのでしょう。

縁あっていくつかの五行歌の本を読みましたが、創始者・草壁焔太の力量は抜きん出ていると感じました。

自分に
厳しくした仕事は
まるでだめでもうれしい
叱られても
にこにこ

草壁焔太『心の果て』

なんだか嬉しそうな歌ですが、自分に厳しくありたいという強さも感じます。

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