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【心の詩歌】短歌の句読点について

短歌における句読点。
しばしば歌会でも効果が語られます。

句読点をあえて入れると、句読点の部分で息継ぎをせよと、作者が読者に指示していることになります。
つまり、より作者の思い通りに読者を動かそうというのが、句読点のある短歌です。

私のこの指摘はある程度当たっていると思います。
短歌における句読点の使用は、作者と読者のあいだにおいて作者の権限を強めるのです。

読者にどう受け取られるか。
「ここでこんな指示が来るのがうれしい」
「細部まで気を使っていて信頼できる」
というメリットになることがまず挙げられます。

「こんなに細かく指定しないでほしい」
「内容を見せてほしい」
という思いが発生してデメリットになることもあるでしょう。

ただし、「句読点の効果」という話自体そんなに普遍的ではない。
それが今回言いたいことです。
どういうことかと言いますと……。

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851字
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